2.観月先生との別れ
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──約一週間後。
すみれはさくらや小龍たちと空港にいた。
「どうしても行っちゃうんですね……」
寂しそうにさくらは呟いた。
「うん。役目も終わったし、留学期間も残っているしね」
「先生……。あ、あの手紙を書いてもいいですか!?」
「ええ。楽しみにしているわね」
歌帆は笑顔で頷いた。
「頑張って書きますね!」
さくらは顔を輝かせた。
「知世、何か気になることでもあるのですか?」
智世が知世が何か気になっているのではないかと思って水を向けた。
「え、ええ。でも今聞くことではないと思いまして……」
知世は首を横に振った。
「いいわよ。話してみて」
「ええ。私、どうしても分からないことが一つありまして。どうして李小狼君は月城さんには真っ赤になって、ケロちゃんとはあまり仲良しではなくて、観月先生にはむっとなって、さくらちゃんは月城さんと観月先生にははにゃ~んとなって、ケロちゃんとも仲良しだったんでしょう?」
知世の言葉にさくらと小狼は赤くなる。
自分たちの状態を指摘されるのはかなり恥ずかしかったのだ。
「李小龍君もだけど李小狼君の魔法は月の力をより多く使っているから……ユエに強く反応してたのね。でもさくらちゃんの魔法は太陽の力も月の力もちょうどバランスよく溶け合っているの」
歌帆が説明する。
「小僧がねーちゃんを気に入らんかったんはクロウカードに使われとった月の力とは別の力をねーちゃんが持っとったからや」
ケルベロスが補足する。
「おまけにクロウが創った審判者・ユエが負けてまうきっかけを持っとったんやからな」
「クロウ・リードの血をひいて月の力を使う者としては仲良しにはなれないわよね」
小狼に視線を合わせて歌帆が言った。
「うん? 気になったんだけど……。クロウの血をひいているのは李小龍も一緒よね? あんまり観月先生のことを敵視していなかったんだと思うんだけど……」
美空が首をかしげる。
「ああ。それは『二度目』だからね……。美帆のおねえちゃんと同じ気配を感じ取って敵ではないって認識したのよ。美帆のおねえちゃんも敵じゃなかったし、すみれを助けてくれたしね」
「成程……」
常々美帆に似ていると思っていたのだ。それに知り合いだとも前に言っていた。それを無意識に小龍は感じ取っていたのだろう。
「あとは李小龍君の魔力が上がって細かいところまで感じ取れたというのもあるわね」
「僕の魔力が……」
小龍は呆然と呟いた。
その認識があまりなかったのだ。
「若造は比べる対象があかんだけで小僧よりよっぽど魔力あるんやけどな~。上澄みって自覚がないのもたち悪いわ」
ケルベロスがぼやく。
「ま。調子に乗るよりいいけどね」
アップルティーアは調子に乗らせないように上澄みってことをあまり話さないようにしていた。ちょっとした意地悪とその方が本人とすみれのためだと思っていたからだ。
「それでさくらが観月先生にはにゃ~んとなっている理由もあるんだよね?」
すみれは話を元に戻した。
「ああ。あのねーちゃんはさくらにとって自分を助けてくれる人や。無意識のうちにそれを感じてはにゃ~んとなっとんたんやな」
「じゃあ私が雪兎さんと観月先生といるとおんなじ幸せな気分になれたのは……」
「どっちも自分が手に入れる力やさかいな」
ケルベロスが言った。
「クロウカードの持ち主はクロウカードの二人の守護者どっちとも仲良くなれなきゃ。ね!」
明るく歌帆が言った。
「つまり……今考えるとやっぱりクロウカードの持ち主は最初からさくらしかおかんかったっちゅうこっちゃな!」
ケルベロスの断言にさくらは顔を赤くし、不安そうに小狼をちらりとみた。
「と、とにかくカード全部集まったんだからいい」
小狼も顔を赤くしながら言った。
「ふふっ」
「でもよかった……」
小龍とすみれは温かく二人を見守っていた。
「あ、すみれちゃん」
そんな中、歌帆が話しかけてくる。
「歌帆先生……」
「色々黙ってくれてありがとうね。ただ……これからも色々あると思うけど、自分を見失わないでいてね。『あなたなら何があっても大丈夫』ね?」
「え?」
すみれは驚いた顔で歌帆をみた。
「どういう意味ですか?」
「内緒よ」
歌帆はウインクした。
今は話す気がないらしい。
すみれがそう思った時だった。掲示板が動いた。
「あ、行かなきゃ……。さくらちゃん、すみれちゃん! また会いましょうね~!」
何事もなかったかのように歌帆が荷物を持って移動する。
「色々とありがとうございました~! 手紙書きますね!」
「また会えるの楽しみにしています!」
二人の言葉に歌帆は笑顔で手を振り返し、ゲートの向こうへと消えた。
「いつかまた……」
すみれはポツリとそう呟いた。
すみれはさくらや小龍たちと空港にいた。
「どうしても行っちゃうんですね……」
寂しそうにさくらは呟いた。
「うん。役目も終わったし、留学期間も残っているしね」
「先生……。あ、あの手紙を書いてもいいですか!?」
「ええ。楽しみにしているわね」
歌帆は笑顔で頷いた。
「頑張って書きますね!」
さくらは顔を輝かせた。
「知世、何か気になることでもあるのですか?」
智世が知世が何か気になっているのではないかと思って水を向けた。
「え、ええ。でも今聞くことではないと思いまして……」
知世は首を横に振った。
「いいわよ。話してみて」
「ええ。私、どうしても分からないことが一つありまして。どうして李小狼君は月城さんには真っ赤になって、ケロちゃんとはあまり仲良しではなくて、観月先生にはむっとなって、さくらちゃんは月城さんと観月先生にははにゃ~んとなって、ケロちゃんとも仲良しだったんでしょう?」
知世の言葉にさくらと小狼は赤くなる。
自分たちの状態を指摘されるのはかなり恥ずかしかったのだ。
「李小龍君もだけど李小狼君の魔法は月の力をより多く使っているから……ユエに強く反応してたのね。でもさくらちゃんの魔法は太陽の力も月の力もちょうどバランスよく溶け合っているの」
歌帆が説明する。
「小僧がねーちゃんを気に入らんかったんはクロウカードに使われとった月の力とは別の力をねーちゃんが持っとったからや」
ケルベロスが補足する。
「おまけにクロウが創った審判者・ユエが負けてまうきっかけを持っとったんやからな」
「クロウ・リードの血をひいて月の力を使う者としては仲良しにはなれないわよね」
小狼に視線を合わせて歌帆が言った。
「うん? 気になったんだけど……。クロウの血をひいているのは李小龍も一緒よね? あんまり観月先生のことを敵視していなかったんだと思うんだけど……」
美空が首をかしげる。
「ああ。それは『二度目』だからね……。美帆のおねえちゃんと同じ気配を感じ取って敵ではないって認識したのよ。美帆のおねえちゃんも敵じゃなかったし、すみれを助けてくれたしね」
「成程……」
常々美帆に似ていると思っていたのだ。それに知り合いだとも前に言っていた。それを無意識に小龍は感じ取っていたのだろう。
「あとは李小龍君の魔力が上がって細かいところまで感じ取れたというのもあるわね」
「僕の魔力が……」
小龍は呆然と呟いた。
その認識があまりなかったのだ。
「若造は比べる対象があかんだけで小僧よりよっぽど魔力あるんやけどな~。上澄みって自覚がないのもたち悪いわ」
ケルベロスがぼやく。
「ま。調子に乗るよりいいけどね」
アップルティーアは調子に乗らせないように上澄みってことをあまり話さないようにしていた。ちょっとした意地悪とその方が本人とすみれのためだと思っていたからだ。
「それでさくらが観月先生にはにゃ~んとなっている理由もあるんだよね?」
すみれは話を元に戻した。
「ああ。あのねーちゃんはさくらにとって自分を助けてくれる人や。無意識のうちにそれを感じてはにゃ~んとなっとんたんやな」
「じゃあ私が雪兎さんと観月先生といるとおんなじ幸せな気分になれたのは……」
「どっちも自分が手に入れる力やさかいな」
ケルベロスが言った。
「クロウカードの持ち主はクロウカードの二人の守護者どっちとも仲良くなれなきゃ。ね!」
明るく歌帆が言った。
「つまり……今考えるとやっぱりクロウカードの持ち主は最初からさくらしかおかんかったっちゅうこっちゃな!」
ケルベロスの断言にさくらは顔を赤くし、不安そうに小狼をちらりとみた。
「と、とにかくカード全部集まったんだからいい」
小狼も顔を赤くしながら言った。
「ふふっ」
「でもよかった……」
小龍とすみれは温かく二人を見守っていた。
「あ、すみれちゃん」
そんな中、歌帆が話しかけてくる。
「歌帆先生……」
「色々黙ってくれてありがとうね。ただ……これからも色々あると思うけど、自分を見失わないでいてね。『あなたなら何があっても大丈夫』ね?」
「え?」
すみれは驚いた顔で歌帆をみた。
「どういう意味ですか?」
「内緒よ」
歌帆はウインクした。
今は話す気がないらしい。
すみれがそう思った時だった。掲示板が動いた。
「あ、行かなきゃ……。さくらちゃん、すみれちゃん! また会いましょうね~!」
何事もなかったかのように歌帆が荷物を持って移動する。
「色々とありがとうございました~! 手紙書きますね!」
「また会えるの楽しみにしています!」
二人の言葉に歌帆は笑顔で手を振り返し、ゲートの向こうへと消えた。
「いつかまた……」
すみれはポツリとそう呟いた。
