さくらの三つ子の姉です。撫子さんに生き写しな顔をしています。
8.再び異界へ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夜の香港を4つの影が飛ぶ。
さくらの『翔(フライ)』に乗っている知世と肩にいるケルベロス。同じく乗り物型にした『翔(フライ)』に智世と美空を乗せ、そのそばをアップルティーアとルナが飛んでいた。
やがて彼らはビルとビルの間にある古井戸へとやってきた。
「ここか?」
しばらく古井戸を見つめていたケルベロスがさくらに訊く。
「うん」
さくらは頷いた。
「たしかにびんびん気が伝わってきよる」
ケルベロス言う通り気が古井戸から伝わってくるのがすみれにも感じられた。
あれが出口なのは間違いないだろう。
さくらは意を決して足を踏み出すが、井戸が光り始めた。
さくらは慌てて後退した。
「何が起こっているの!?」
すみれは戸惑った。
「結界が来るぞ!」
ルナが警告を発する。
彼女には結界が敷かれる気配を感じ取ったのだ。
その一瞬後、赤い結界が古井戸を覆った。
「さくらちゃん!」
「すみれちゃん!」
知世と智世が古井戸に駆け寄る。
「どうなっているの!?」
杖で結界を叩いたさくらは混乱しているようだ。
「こりゃ結界や。井戸の周りに強力な結界が貼られとる!」
「まるで誰も通さないというような意思を感じられるような強い結界よ!」
ケルベロスとアップルティーアが叫ぶ。
「どうしたらいいんでしょう……」
「このままでは皆さんのところに行けませんわ……」
知世と智世は途方に暮れた。
「私の神力じゃまだ壊せないし……」
美空は自分では壊せないと言った。結界の壊し方とか習っておくべきだったと後悔した。
「悔しいが今のわいらの力じゃどうにもならん……」
「そんな……」
「ここまで来て……」
すみれも悔しかった。魔力だけは世界最強レベルにあるが、どうやって使えばいいかなど知らないことが多すぎたのだ。
「ん?」
途方に暮れているとケルベロスが何かに気づいた。
「どうしたの? ケルベロス?」
アップルティーアが訊いた。
「どうなさいました?」
知世も気づいたようで訊いた。
「誰か来よる!」
さくらとすみれもケルベロスが気にしている方角を向いた。
影が狭い細道に二つあり、近づいてきていた。
どうやら2つの人影は縦に並んで近づいてきているようだった。
「こちらへ……」
「お、おう……」
ケルベロスは知世が広げてくれたさくらのリボンに隠れた。
ケルベロスが隠れたことを確認するとすみれたちは険しい顔で影の方を睨んだ。
やがて2つの影が姿を現す。
「「「「「!!」」」」」
5人は驚いた。知ってる人達だったからだ。
「李君たちのお母さん!」
「紅花 さん!」
人影は小龍、小狼、小琳の三つ子の母、李夜蘭と叔母の李紅花だったのだ。
「久しぶり。すみれちゃん、さくらちゃん、智世ちゃん、美空ちゃん、知世ちゃん。香港に来てくれて嬉しいわ」
紅花はにっこりと笑って挨拶をした。
一方夜蘭はだまってこちらに近づいてきた。
「下がっていなさい。紅花」
「はい。お義姉さま」
紅花は頷くと赤い玉を扇にした。
言われたとおりにすみれたちが下がると夜蘭と紅花は結界の前に立った。
「あ、あの。どうして……」
さくらは夜蘭がどうしてここにいるか分からないようだった。
「小龍、小狼、小琳の気が途切れました」
そう夜蘭が言いながら扇を構える。
「それは私が……」
さくらは責任を感じているようだ。
「いいえ。違います」
「そうよ。さくらちゃんの責任じゃないわ」
夜蘭と紅花は否定をする。
「ただあれらの力が及ばなかっただけ」
「相手が上手だっただけよ。この世界よくあることよ」
そう言って扇を縦にして力を籠める。
扇に魔力がこもり、結界に差し込んでいく。
「ごっつい魔力や……」
「すごい力……」
それを険しい顔でケルベロスとアップルティーアは見ていた。
そして夜蘭と紅花が扇を差し込んだところから結界に穴が開いていく。
「わあ……」
「はあ……!」
さくらとすみれは感心する。
「行きなさい」
「行って。そして小龍、小狼、小琳達を救って」
夜蘭と紅花に言われてすみれたちははっとする。
「はい! 知世ちゃんはここにいて」
「美空と智世ちゃんはここで待ってて。アップル! ルナさん」
「ああ」
「ええ」
さくら、すみれ、アップルティーア、ルナの順に結界に入る。
「さくらちゃん!」
「すみれちゃん!」
「すみれ!」
知世、智世、美空が声をかける。みんな心配そうな顔だ。
「気を付けてくださいね!」
「すみれちゃん、気を付けてください!」
「すみれ、気を付けて! ルナとアップルティーアも!」
「「うん!」」
二人は頷いた。
「知世ちゃん、この服、動きやすいよ」
「智世ちゃんの服も動きやすいよ」
振り返って知世と智世に声をかける。
「完全防水になっていますから水の中でも大丈夫です」
「知世と考えましたの。だから大丈夫ですわ」
知世と智世が声をかける。
「すみれ……!」
美空はなおも不安そうに名前を呼ぶ。
「大丈夫。だから待ってて」
そう言ってウインクする。
「うん。信じているから……」
美空がそう言うと同時に結界が閉じ、すみれとさくらがほほ笑むのが見えた。
その一瞬後、夜蘭と紅花がふらついた。
知世と智世と美空は慌てて二人を支えた。
そして結界が光り、後にはすみれたちの姿はなかったのだった。
さくらの『翔(フライ)』に乗っている知世と肩にいるケルベロス。同じく乗り物型にした『翔(フライ)』に智世と美空を乗せ、そのそばをアップルティーアとルナが飛んでいた。
やがて彼らはビルとビルの間にある古井戸へとやってきた。
「ここか?」
しばらく古井戸を見つめていたケルベロスがさくらに訊く。
「うん」
さくらは頷いた。
「たしかにびんびん気が伝わってきよる」
ケルベロス言う通り気が古井戸から伝わってくるのがすみれにも感じられた。
あれが出口なのは間違いないだろう。
さくらは意を決して足を踏み出すが、井戸が光り始めた。
さくらは慌てて後退した。
「何が起こっているの!?」
すみれは戸惑った。
「結界が来るぞ!」
ルナが警告を発する。
彼女には結界が敷かれる気配を感じ取ったのだ。
その一瞬後、赤い結界が古井戸を覆った。
「さくらちゃん!」
「すみれちゃん!」
知世と智世が古井戸に駆け寄る。
「どうなっているの!?」
杖で結界を叩いたさくらは混乱しているようだ。
「こりゃ結界や。井戸の周りに強力な結界が貼られとる!」
「まるで誰も通さないというような意思を感じられるような強い結界よ!」
ケルベロスとアップルティーアが叫ぶ。
「どうしたらいいんでしょう……」
「このままでは皆さんのところに行けませんわ……」
知世と智世は途方に暮れた。
「私の神力じゃまだ壊せないし……」
美空は自分では壊せないと言った。結界の壊し方とか習っておくべきだったと後悔した。
「悔しいが今のわいらの力じゃどうにもならん……」
「そんな……」
「ここまで来て……」
すみれも悔しかった。魔力だけは世界最強レベルにあるが、どうやって使えばいいかなど知らないことが多すぎたのだ。
「ん?」
途方に暮れているとケルベロスが何かに気づいた。
「どうしたの? ケルベロス?」
アップルティーアが訊いた。
「どうなさいました?」
知世も気づいたようで訊いた。
「誰か来よる!」
さくらとすみれもケルベロスが気にしている方角を向いた。
影が狭い細道に二つあり、近づいてきていた。
どうやら2つの人影は縦に並んで近づいてきているようだった。
「こちらへ……」
「お、おう……」
ケルベロスは知世が広げてくれたさくらのリボンに隠れた。
ケルベロスが隠れたことを確認するとすみれたちは険しい顔で影の方を睨んだ。
やがて2つの影が姿を現す。
「「「「「!!」」」」」
5人は驚いた。知ってる人達だったからだ。
「李君たちのお母さん!」
「
人影は小龍、小狼、小琳の三つ子の母、李夜蘭と叔母の李紅花だったのだ。
「久しぶり。すみれちゃん、さくらちゃん、智世ちゃん、美空ちゃん、知世ちゃん。香港に来てくれて嬉しいわ」
紅花はにっこりと笑って挨拶をした。
一方夜蘭はだまってこちらに近づいてきた。
「下がっていなさい。紅花」
「はい。お義姉さま」
紅花は頷くと赤い玉を扇にした。
言われたとおりにすみれたちが下がると夜蘭と紅花は結界の前に立った。
「あ、あの。どうして……」
さくらは夜蘭がどうしてここにいるか分からないようだった。
「小龍、小狼、小琳の気が途切れました」
そう夜蘭が言いながら扇を構える。
「それは私が……」
さくらは責任を感じているようだ。
「いいえ。違います」
「そうよ。さくらちゃんの責任じゃないわ」
夜蘭と紅花は否定をする。
「ただあれらの力が及ばなかっただけ」
「相手が上手だっただけよ。この世界よくあることよ」
そう言って扇を縦にして力を籠める。
扇に魔力がこもり、結界に差し込んでいく。
「ごっつい魔力や……」
「すごい力……」
それを険しい顔でケルベロスとアップルティーアは見ていた。
そして夜蘭と紅花が扇を差し込んだところから結界に穴が開いていく。
「わあ……」
「はあ……!」
さくらとすみれは感心する。
「行きなさい」
「行って。そして小龍、小狼、小琳達を救って」
夜蘭と紅花に言われてすみれたちははっとする。
「はい! 知世ちゃんはここにいて」
「美空と智世ちゃんはここで待ってて。アップル! ルナさん」
「ああ」
「ええ」
さくら、すみれ、アップルティーア、ルナの順に結界に入る。
「さくらちゃん!」
「すみれちゃん!」
「すみれ!」
知世、智世、美空が声をかける。みんな心配そうな顔だ。
「気を付けてくださいね!」
「すみれちゃん、気を付けてください!」
「すみれ、気を付けて! ルナとアップルティーアも!」
「「うん!」」
二人は頷いた。
「知世ちゃん、この服、動きやすいよ」
「智世ちゃんの服も動きやすいよ」
振り返って知世と智世に声をかける。
「完全防水になっていますから水の中でも大丈夫です」
「知世と考えましたの。だから大丈夫ですわ」
知世と智世が声をかける。
「すみれ……!」
美空はなおも不安そうに名前を呼ぶ。
「大丈夫。だから待ってて」
そう言ってウインクする。
「うん。信じているから……」
美空がそう言うと同時に結界が閉じ、すみれとさくらがほほ笑むのが見えた。
その一瞬後、夜蘭と紅花がふらついた。
知世と智世と美空は慌てて二人を支えた。
そして結界が光り、後にはすみれたちの姿はなかったのだった。
