さくらの三つ子の姉です。撫子さんに生き写しな顔をしています。
7.魔導士の女
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『姉上。またあの人が父上に会いに来ています』
幼い少年がそういう声が聞こえた。
『またなの? どういう要件なの? ラエル』
姉らしき少女が少年に訊く声が聞こえた。
『父上に勝負を挑んでいます』
ラエルと呼ばれた少年はそう言った。
『へえ……。あの人、そうなの……。もっとやり方があるでしょうに』
そう言って少女は皮肉気に笑った。
『あの人懲りずに父上に勝負を挑んでいますよね。力の差は歴然でしょうに。世界最強の魔術師であるクロウ・リードに勝てるわけがない』
少年──ラエルは吐き捨てた。
『まあね。……あの人にはそうしなきゃいけない理由があるのかもね。お父様のことだから無自覚に誑し込んだりしていて』
そう言って少女──リディアはクスリと笑った。
『父上があり得ないよ……。性格悪いし、あの女の人もいつも突っかかっているじゃないか』
実の父親のことをぼろくそに言うラエル。彼は父親にそっくりな顔をゆがめていた。
『女心は複雑って奴。まだラエルには早かったかもね』
『?? よくわかんないよ。姉上』
ラエルは唯一母親から受け継いだ青い瞳をきょとんと瞬かせた。
『ふふっ。じゃあお父様を呼びましょうか』
そう言ってリディアはドアをノックしたのだった。
「……!」
ロンドンでアリアは跳び起きた。
心臓がどくどくとなっていた。過去の夢を見たのは2回目だった。
そしてアリアには予感があった。
「すみれさん……!」
すみれに何かあったのではないかと思ったのだ。
「電話……」
震える手で電話してみるが、見事に通じない。
「何かあったんでしょうか……」
「大丈夫よ。すみれちゃんには無敵の呪文と頼もしい仲間たちがいるもの」
不安に思うアリアに声をかけるのは美帆だった。
「美帆……」
「それにすみれちゃんはリディアと違って人に頼ることを知っている。違う?」
リディアは人に頼らず何でもやろうとしていた。母を早くに失くしたせいもあるのかもしれない。
「そう、そうですね……」
部屋を見ると光野とレモンティーアがぐっすりと眠っていた。
「美帆の言う通りです……。ルナもアップルティーアだけじゃない。彼女には美空さんや智世さん、李君がいますから……」
すみれの頼もしい仲間を思い浮かべたおかげでアリアは少し落ち着いた。
「すみれちゃんにはまた後で電話かけるといいかも。9時ごろに電話かけるといいんじゃない?」
「それは予知……?」
「何となくかな」
「美帆にはかなわないですね……」
アリアはそこでようやく笑みをこぼすことができた。
幼い少年がそういう声が聞こえた。
『またなの? どういう要件なの? ラエル』
姉らしき少女が少年に訊く声が聞こえた。
『父上に勝負を挑んでいます』
ラエルと呼ばれた少年はそう言った。
『へえ……。あの人、そうなの……。もっとやり方があるでしょうに』
そう言って少女は皮肉気に笑った。
『あの人懲りずに父上に勝負を挑んでいますよね。力の差は歴然でしょうに。世界最強の魔術師であるクロウ・リードに勝てるわけがない』
少年──ラエルは吐き捨てた。
『まあね。……あの人にはそうしなきゃいけない理由があるのかもね。お父様のことだから無自覚に誑し込んだりしていて』
そう言って少女──リディアはクスリと笑った。
『父上があり得ないよ……。性格悪いし、あの女の人もいつも突っかかっているじゃないか』
実の父親のことをぼろくそに言うラエル。彼は父親にそっくりな顔をゆがめていた。
『女心は複雑って奴。まだラエルには早かったかもね』
『?? よくわかんないよ。姉上』
ラエルは唯一母親から受け継いだ青い瞳をきょとんと瞬かせた。
『ふふっ。じゃあお父様を呼びましょうか』
そう言ってリディアはドアをノックしたのだった。
「……!」
ロンドンでアリアは跳び起きた。
心臓がどくどくとなっていた。過去の夢を見たのは2回目だった。
そしてアリアには予感があった。
「すみれさん……!」
すみれに何かあったのではないかと思ったのだ。
「電話……」
震える手で電話してみるが、見事に通じない。
「何かあったんでしょうか……」
「大丈夫よ。すみれちゃんには無敵の呪文と頼もしい仲間たちがいるもの」
不安に思うアリアに声をかけるのは美帆だった。
「美帆……」
「それにすみれちゃんはリディアと違って人に頼ることを知っている。違う?」
リディアは人に頼らず何でもやろうとしていた。母を早くに失くしたせいもあるのかもしれない。
「そう、そうですね……」
部屋を見ると光野とレモンティーアがぐっすりと眠っていた。
「美帆の言う通りです……。ルナもアップルティーアだけじゃない。彼女には美空さんや智世さん、李君がいますから……」
すみれの頼もしい仲間を思い浮かべたおかげでアリアは少し落ち着いた。
「すみれちゃんにはまた後で電話かけるといいかも。9時ごろに電話かけるといいんじゃない?」
「それは予知……?」
「何となくかな」
「美帆にはかなわないですね……」
アリアはそこでようやく笑みをこぼすことができた。
