素晴らしき世界―ZERO―
練習から2時間後──。
レアは外のコートにいた。
A‐Ⅰ班とA‐Ⅱ班が対戦することになったのだ。
「絶対に勝ってやる……。アンマグニやその仲間たちになんて……」
ラクラエールが睨みつけてくる。先ほどレアたちにやり込められたのを根に持っているようだった。
(私だって負けない……)
レアも同じ思いでラクラエールを睨みつける。
「絶対に勝とうね」
厳しい顔でアルが言った。
アルもラクラエールが気に入らなかったようだった。アンマグニとはマグニフィシャル出身でないものを侮蔑を込めた言い方だ。
そういう差別主義のラクラエールのことを気に入らないのは当然だろう。
「うん。勝とう。絶対に負けない」
レアは頷いた。
「さて。ラージヴォイス!」
ベルナールが声を大きくする魔法を使う。
『諸君! 待ちに待った対抗戦。ルールは簡単。先に相手を先頭不能にすればいい』
「確かに簡単だね」
アルが頷く。
ものすごくシンプルだった。
「でもベル兄さんがそんな簡単なルールを説明するかな?」
レアは疑念を持った。
前で説明しているベルナールはレアの再従兄でその性格をよく知っていたのだ。
『ただし! 相手に治らない傷を負わせるのはなしだ。回復魔法は何回でも使っていいぞ』
「成程……」
「あの人かなりの曲者だね……」
アルも気づいたのか苦笑した。
「レア? アル?」
「何かあのルールにあるのか?」
ブランとライオスが訊く。
「あの教官は相手に治らない傷を負わせるのはなしと言ったよね?」
「そ、そうだな……」
ブランが頷く。
「治らない傷を負わせるのはなしってことは治れば相手に重傷を負わせることができる ってことよ」
レアが説明する。
さすがDAB。殺傷力のある魔法使用禁止だった高校と違って甘くはないということだ。
「「!」」
「成程。どんな手を使っても勝ちたい人とかが殺傷力のある攻撃魔法を使いそうですね」
エリオットは魔法科学を勉強しているだけあって呑み込みが早い。すぐに状況を把握した。
「じゃあ気を付けなきゃいけないですね。特にあの人とか。闘気が凄いです」
実紗が示すのはラクラエールだ。
「分かるの?」
「はい。ムコはデバイスの代わりに札を使うんですが、札を使うためには人の気の流れを読めなければいけませんからね」
「ほへえ……」
ミルが感心する。
彼女も癒し魔法を得意とするだけあってそういうのは読めるが、実紗ほど精度はよくなかったためだ。
『それじゃあ勝負開始!』
ベルナールが声を上げた。
「ブライト・ドリーム! スターティング!」
「レオナルト! スターティング!」
「ヒーリア! セット!」
「バルカサス! 出番だぜ!」
「ディオール! 展開!」
「プロテクティオ! オン!」
レア、アル、ミル、ブラン、ライオス、ベンジャミンがそれぞれの魔法式で杖を展開する。
実紗は札を構え、エリオットは自作の魔法デバイスを構える。
「サンダリオ! スターティング!」
ラクラエールも杖を構える。
そして次にすることは一緒だった。
「「「フライング・ウインド!」」」
飛行魔法で地を蹴って空に舞い上がった。
対抗試合の開始だった。
レアは外のコートにいた。
A‐Ⅰ班とA‐Ⅱ班が対戦することになったのだ。
「絶対に勝ってやる……。アンマグニやその仲間たちになんて……」
ラクラエールが睨みつけてくる。先ほどレアたちにやり込められたのを根に持っているようだった。
(私だって負けない……)
レアも同じ思いでラクラエールを睨みつける。
「絶対に勝とうね」
厳しい顔でアルが言った。
アルもラクラエールが気に入らなかったようだった。アンマグニとはマグニフィシャル出身でないものを侮蔑を込めた言い方だ。
そういう差別主義のラクラエールのことを気に入らないのは当然だろう。
「うん。勝とう。絶対に負けない」
レアは頷いた。
「さて。ラージヴォイス!」
ベルナールが声を大きくする魔法を使う。
『諸君! 待ちに待った対抗戦。ルールは簡単。先に相手を先頭不能にすればいい』
「確かに簡単だね」
アルが頷く。
ものすごくシンプルだった。
「でもベル兄さんがそんな簡単なルールを説明するかな?」
レアは疑念を持った。
前で説明しているベルナールはレアの再従兄でその性格をよく知っていたのだ。
『ただし! 相手に治らない傷を負わせるのはなしだ。回復魔法は何回でも使っていいぞ』
「成程……」
「あの人かなりの曲者だね……」
アルも気づいたのか苦笑した。
「レア? アル?」
「何かあのルールにあるのか?」
ブランとライオスが訊く。
「あの教官は相手に治らない傷を負わせるのはなしと言ったよね?」
「そ、そうだな……」
ブランが頷く。
「治らない傷を負わせるのはなしってことは
レアが説明する。
さすがDAB。殺傷力のある魔法使用禁止だった高校と違って甘くはないということだ。
「「!」」
「成程。どんな手を使っても勝ちたい人とかが殺傷力のある攻撃魔法を使いそうですね」
エリオットは魔法科学を勉強しているだけあって呑み込みが早い。すぐに状況を把握した。
「じゃあ気を付けなきゃいけないですね。特にあの人とか。闘気が凄いです」
実紗が示すのはラクラエールだ。
「分かるの?」
「はい。ムコはデバイスの代わりに札を使うんですが、札を使うためには人の気の流れを読めなければいけませんからね」
「ほへえ……」
ミルが感心する。
彼女も癒し魔法を得意とするだけあってそういうのは読めるが、実紗ほど精度はよくなかったためだ。
『それじゃあ勝負開始!』
ベルナールが声を上げた。
「ブライト・ドリーム! スターティング!」
「レオナルト! スターティング!」
「ヒーリア! セット!」
「バルカサス! 出番だぜ!」
「ディオール! 展開!」
「プロテクティオ! オン!」
レア、アル、ミル、ブラン、ライオス、ベンジャミンがそれぞれの魔法式で杖を展開する。
実紗は札を構え、エリオットは自作の魔法デバイスを構える。
「サンダリオ! スターティング!」
ラクラエールも杖を構える。
そして次にすることは一緒だった。
「「「フライング・ウインド!」」」
飛行魔法で地を蹴って空に舞い上がった。
対抗試合の開始だった。