素晴らしき世界―ZERO―
「やめて!」
少女の悲鳴が聞こえてレアは足を止めた。
「なんで貴族でもないお前がこんなところにいるんだ。お前の出身世界、ムコの魔法は杖を必要としないんだろ。ふん。マグニフィシャルの魔法にかなわないくせに。目障りなんだよ」
レアは顔を思わずしかめた。隣をみるとミルとブランも顔をしかめていた。典型的なマグニフィシャル魔法至上主義者。マグニフィシャルの魔法こそがすべてと思っている勘違い野郎だ。確かにマグニフィシャルの魔法は発動速度という点では一番早い。だがもっと火力がある魔法体系があるのも事実なのだ。だから決してほかの世界の魔法が劣っているというわけではないのだ。
「あなたの魔法が私の魔法に劣っている証拠はないでしょう!」
肩より少し長い黒髪の少女は赤い髪の少年に言い返す。
「生意気な……!」
少年の周りで魔法が渦巻く。
「マルチ・バリアー!」
レアは少女の前に出ると魔法を唱えた。
少年の雷撃魔法は弾かれた。
「あ? なんだよ。お前」
少年が不愉快そうな顔をした。
「何の罪もない少女をイジメて恥ずかしくないの!?」
レアは怒鳴った。
「だってそいつ俺にぶつかってきたんだぜ。このラクラエール・ロバート・アンリ・のブレ・ディールにな!」
「ディール……。ワン・グレードの家のものか……。貴族だからっていちゃもんつけていいわけじゃないんだけど」
大貴族のカラー・グレードの下に貴族の家柄のナンバー・グレードがある。一から十までの家柄があった。彼はその中の一番上の家柄のものだった。
「お前は一体何なんだ」
「私はレアノーラ・クロワーズよ」
「シルバー・グレードの……」
ラクラエールの紫の瞳に動揺が一瞬走ったが、次の瞬間その目に敵意がのぼる。
「くそっ。覚えてろよ」
そう吐き捨てるとラクラエールは走り去った。
「大丈夫?」
レアは少女の方を振り向いた。
「ありがとうございました」
少女はお礼を言った。
「私はレアノーラ・クロワーズ。レアって呼んでね。さっきの奴の言葉は気にしなくていいわよ」
「私は神崎 実紗 です。ムコ出身です。実紗って呼んでください。気にしませんから」
レアは少女の出身地を聞いて納得した。黒髪黒目はムコという異世界の人間に多いと聞く。少女の外見はその特徴にぴったり当てはまった。
「紹介するわね。私の友達のミルーナ・ラクアとブランシュ・トゥボローよ」
成り行きを見守っていたミルとブランを実紗に紹介する。実紗は頭を下げた。
「それにしてもレアが飛び出していったとき驚いた~。私、魔法の発動が分からなかったから……」
「ミルと言うとおり。あたしにもわかんなかった」
「私は魔法に対して敏感な性質を持っているだけだから……」
「ああ。レアはリュールラだものな」
ブランが納得する。
「リュールラってあの精霊の契約者の……」
「そ。だけどその話はあとでな。早くしないと遅れちまう」
実紗の言葉にうなずくとブランはレアたちをせかした。
「実紗はどこの班なの?」
「私はA‐Ⅱ班です」
「一緒だ!」
レアは驚いた。まさか彼女が一緒の班だったとは。
「よかったです。誰も一緒じゃなかったのでレアたちと一緒でうれしいです」
実紗はほっとしたようだった。
(後のメンバーは一体誰なんだろうな?)
班は大体7~8人構成。残りのメンバーが気になるところだった。
少女の悲鳴が聞こえてレアは足を止めた。
「なんで貴族でもないお前がこんなところにいるんだ。お前の出身世界、ムコの魔法は杖を必要としないんだろ。ふん。マグニフィシャルの魔法にかなわないくせに。目障りなんだよ」
レアは顔を思わずしかめた。隣をみるとミルとブランも顔をしかめていた。典型的なマグニフィシャル魔法至上主義者。マグニフィシャルの魔法こそがすべてと思っている勘違い野郎だ。確かにマグニフィシャルの魔法は発動速度という点では一番早い。だがもっと火力がある魔法体系があるのも事実なのだ。だから決してほかの世界の魔法が劣っているというわけではないのだ。
「あなたの魔法が私の魔法に劣っている証拠はないでしょう!」
肩より少し長い黒髪の少女は赤い髪の少年に言い返す。
「生意気な……!」
少年の周りで魔法が渦巻く。
「マルチ・バリアー!」
レアは少女の前に出ると魔法を唱えた。
少年の雷撃魔法は弾かれた。
「あ? なんだよ。お前」
少年が不愉快そうな顔をした。
「何の罪もない少女をイジメて恥ずかしくないの!?」
レアは怒鳴った。
「だってそいつ俺にぶつかってきたんだぜ。このラクラエール・ロバート・アンリ・のブレ・ディールにな!」
「ディール……。ワン・グレードの家のものか……。貴族だからっていちゃもんつけていいわけじゃないんだけど」
大貴族のカラー・グレードの下に貴族の家柄のナンバー・グレードがある。一から十までの家柄があった。彼はその中の一番上の家柄のものだった。
「お前は一体何なんだ」
「私はレアノーラ・クロワーズよ」
「シルバー・グレードの……」
ラクラエールの紫の瞳に動揺が一瞬走ったが、次の瞬間その目に敵意がのぼる。
「くそっ。覚えてろよ」
そう吐き捨てるとラクラエールは走り去った。
「大丈夫?」
レアは少女の方を振り向いた。
「ありがとうございました」
少女はお礼を言った。
「私はレアノーラ・クロワーズ。レアって呼んでね。さっきの奴の言葉は気にしなくていいわよ」
「私は
レアは少女の出身地を聞いて納得した。黒髪黒目はムコという異世界の人間に多いと聞く。少女の外見はその特徴にぴったり当てはまった。
「紹介するわね。私の友達のミルーナ・ラクアとブランシュ・トゥボローよ」
成り行きを見守っていたミルとブランを実紗に紹介する。実紗は頭を下げた。
「それにしてもレアが飛び出していったとき驚いた~。私、魔法の発動が分からなかったから……」
「ミルと言うとおり。あたしにもわかんなかった」
「私は魔法に対して敏感な性質を持っているだけだから……」
「ああ。レアはリュールラだものな」
ブランが納得する。
「リュールラってあの精霊の契約者の……」
「そ。だけどその話はあとでな。早くしないと遅れちまう」
実紗の言葉にうなずくとブランはレアたちをせかした。
「実紗はどこの班なの?」
「私はA‐Ⅱ班です」
「一緒だ!」
レアは驚いた。まさか彼女が一緒の班だったとは。
「よかったです。誰も一緒じゃなかったのでレアたちと一緒でうれしいです」
実紗はほっとしたようだった。
(後のメンバーは一体誰なんだろうな?)
班は大体7~8人構成。残りのメンバーが気になるところだった。