素晴らしき世界―ZERO―
2.才あるものたち
諸君たちは栄誉あるDABの一員として――」
レアはうとうととしながら長い局長の話を聞いていた
彼女たちは入局式の真っ最中だった。
「ねえ、さっきレアと一緒にいた男の子、なんか傷だらけだったけどいったいどうしたの?」
退屈したのかレアを迎えに来た緑の髪の少女が話しかけてくる。
彼女はミルーナ・ラクア。肩までの緑の髪と青い瞳の優し気な風貌の少女だ。マグニフィシャルでは珍しい緑の髪なのは母親がリグンドと呼ばれる世界出身のためだ。家柄は立派でグリーン・グレードと呼ばれる大貴族の家柄のものだった。みんなにはミルと呼ばれている。
「ああ。「フライングボード」の制御を失っていたから助けただけよ」
「はあ? 「フライングボード」って滅茶苦茶簡単だぞ。制御を失うとかどれだけ下手なんだよ……」
銀髪ショートカットの少女が呆れる。
ブランシュ・トゥボロー。銀髪のショートカットに緑の瞳の活発な印象を受ける少女だ。
魔法スポーツと呼ばれる魔法を使ったスポーツが盛んなルフェルシュードという世界出身だ。実際彼女も魔法スポーツが得意だった。性格は男勝りで口調も男みたいだった。みんなにはブランと呼ばれている。
「そんなこと言ったら可哀そうよ。ブラン」
レアはブランをたしなめた。
「でもさ、信じられなくって……」
そのとき周りで拍手が起こった。
「どうやら局長の話が終わったようよ」
ミルが囁く。
「そうみたいね。あと十分くらいで終わるんじゃないかしら?」
「そりゃ助かる。退屈な話から解放されるぜ!」
ブランがガッツポーズをとる。
「ふふっ。ブランったら……」
「まあ気持ちはわかるけどね……」
レアとミルはそんなブランに苦笑した。
やがて退屈な入局式も終わった。
新たに入局した者たちはこれからいくつかの班に分けられて訓練や講義を受けることになる。
これは機械を整備する、「整備部」志望でも、事務仕事を志望する「事務部」志望でも、犯罪者を捕獲する、「捕獲部」志望でも受けなければならない。これはどこの部に所属されてもいいようにとのことだった。本人の希望と実際につく職種が一致するわけではないからだった。
壁に張り出されている紙を見るとレアはミルとブランシュと一緒の班だった。
「よかった! 一緒だ」
「ああ! 高校のときも局でも一緒でうれしいな」
「これからもよろしく、レア、ブラン」
三人は喜び合った。
あちらこちらで同じ班になれたことを喜ぶ声や班が違って残念がる声が聞こえた。
「さあ、班の集合場所に行きましょう」
レアが促す。
これから他の班のメンバーと会わなければいけないのだ。
「うん」
「ああ」
レアたちは集合場所へと向かった。
諸君たちは栄誉あるDABの一員として――」
レアはうとうととしながら長い局長の話を聞いていた
彼女たちは入局式の真っ最中だった。
「ねえ、さっきレアと一緒にいた男の子、なんか傷だらけだったけどいったいどうしたの?」
退屈したのかレアを迎えに来た緑の髪の少女が話しかけてくる。
彼女はミルーナ・ラクア。肩までの緑の髪と青い瞳の優し気な風貌の少女だ。マグニフィシャルでは珍しい緑の髪なのは母親がリグンドと呼ばれる世界出身のためだ。家柄は立派でグリーン・グレードと呼ばれる大貴族の家柄のものだった。みんなにはミルと呼ばれている。
「ああ。「フライングボード」の制御を失っていたから助けただけよ」
「はあ? 「フライングボード」って滅茶苦茶簡単だぞ。制御を失うとかどれだけ下手なんだよ……」
銀髪ショートカットの少女が呆れる。
ブランシュ・トゥボロー。銀髪のショートカットに緑の瞳の活発な印象を受ける少女だ。
魔法スポーツと呼ばれる魔法を使ったスポーツが盛んなルフェルシュードという世界出身だ。実際彼女も魔法スポーツが得意だった。性格は男勝りで口調も男みたいだった。みんなにはブランと呼ばれている。
「そんなこと言ったら可哀そうよ。ブラン」
レアはブランをたしなめた。
「でもさ、信じられなくって……」
そのとき周りで拍手が起こった。
「どうやら局長の話が終わったようよ」
ミルが囁く。
「そうみたいね。あと十分くらいで終わるんじゃないかしら?」
「そりゃ助かる。退屈な話から解放されるぜ!」
ブランがガッツポーズをとる。
「ふふっ。ブランったら……」
「まあ気持ちはわかるけどね……」
レアとミルはそんなブランに苦笑した。
やがて退屈な入局式も終わった。
新たに入局した者たちはこれからいくつかの班に分けられて訓練や講義を受けることになる。
これは機械を整備する、「整備部」志望でも、事務仕事を志望する「事務部」志望でも、犯罪者を捕獲する、「捕獲部」志望でも受けなければならない。これはどこの部に所属されてもいいようにとのことだった。本人の希望と実際につく職種が一致するわけではないからだった。
壁に張り出されている紙を見るとレアはミルとブランシュと一緒の班だった。
「よかった! 一緒だ」
「ああ! 高校のときも局でも一緒でうれしいな」
「これからもよろしく、レア、ブラン」
三人は喜び合った。
あちらこちらで同じ班になれたことを喜ぶ声や班が違って残念がる声が聞こえた。
「さあ、班の集合場所に行きましょう」
レアが促す。
これから他の班のメンバーと会わなければいけないのだ。
「うん」
「ああ」
レアたちは集合場所へと向かった。