素晴らしき世界―ZERO―
「あれは……」
〔制御を失っているわね〕
アイシアが言った。
「そんなことあるの?」
レアは呆れた。
「フライングボード」は免許が必要なものの中でも比較的簡単で十二歳からとれる。それの制御を失うとは……。とレアがあきれるのも無理はないだろう。
〔それより助けるの? 助けないの?〕
「助けるわよ」
レアは服の中から水色の花のペンダントを出した。
「ブライト・ドリーム! スターティング!」
そう唱えるとペンダントの茎の部分が伸びてレアの身長より大きくなった。
「ぎゃあ!」
その間に少年は「フライングボード」から手を放してしまった。
「ウインド・フュール!」
水色の円状の魔法陣がレアの足元で形を作り、呪文が発動される。
風が少年を包んで無事に地面におろす。
「あとはあれね……。ストップ・レギュレーション!」
「フライングボード」がレアの魔法で止まる。
「モバイル・カムズ!」
三度の魔法が発動して「フライングボード」がこっちにやってくる。
「カードでこれを止めて」
レアは少年に命令した。
「あ、ああ……」
少年はうなずくと青いカードをハンドルにかざして「フライングボード」を止めた。
「助かったよ……」
少年はそう言ってにっこりと笑った。
「とにかく無事でよかったわ。もうこんなことしないでよね?」
「保証はできないけどね……。僕、運転が苦手なんだ……」
苦笑しながら少年は言った。
「苦手なのになんで「フライングボード」で来たのよ」
「遅刻しそうでこれが一番早かったんだよ」
「なるほど……。自己紹介がまだだったわね。私はレアノーラ・クロワーズ。レアって呼んで」
「僕はアルバート・サグニ。アルって呼んでくれると嬉しい」
彼らはお互いに自己紹介をしあった。
「「え?」」
自己紹介をすると彼らは驚いた。
「クロワーズってあの? シルバー・グレードの?」
「サグニってゴールド・グレードの?」
彼らはお互いに名乗った名前に驚いた。
このマグニフィシャルにはゴールド、シルバー、レッド、ブルー、ブラック、ホワイト、ブラウン、パープル、グリーン、オレンジ、ピンク、イエローの十二色からなる大貴族の家柄がある。中でもゴールドとシルバーの二色は別格とされていた。
レアとアルはこのゴールド・グレードとシルバー・グレードに属していた。相手が大貴族の家柄に属している者だったためお互いに驚いたのだ。
「レア――!!」
「もうすぐ始まるぞ――!!」
肩までの緑の髪に青い瞳の少女と銀髪のショートカットの少女がレアのところにやってくる。
「ミルとブランだ……」
レアは呟く。
「アル――!!」
「早く来いよ――!!」
茶色の髪に紫の瞳の少年と金髪に灰色の瞳の少年がアルを呼ぶ。
「ライオスとエリオットだ」
「知り合い?」
「ああ。じゃあ僕は行くよ。また会おう」
「ええ。私も行くわ。これからよろしく、アル」
「よろしく、レア」
レアとアルはこうして出会った。
これがすべての始まりだった。
〔制御を失っているわね〕
アイシアが言った。
「そんなことあるの?」
レアは呆れた。
「フライングボード」は免許が必要なものの中でも比較的簡単で十二歳からとれる。それの制御を失うとは……。とレアがあきれるのも無理はないだろう。
〔それより助けるの? 助けないの?〕
「助けるわよ」
レアは服の中から水色の花のペンダントを出した。
「ブライト・ドリーム! スターティング!」
そう唱えるとペンダントの茎の部分が伸びてレアの身長より大きくなった。
「ぎゃあ!」
その間に少年は「フライングボード」から手を放してしまった。
「ウインド・フュール!」
水色の円状の魔法陣がレアの足元で形を作り、呪文が発動される。
風が少年を包んで無事に地面におろす。
「あとはあれね……。ストップ・レギュレーション!」
「フライングボード」がレアの魔法で止まる。
「モバイル・カムズ!」
三度の魔法が発動して「フライングボード」がこっちにやってくる。
「カードでこれを止めて」
レアは少年に命令した。
「あ、ああ……」
少年はうなずくと青いカードをハンドルにかざして「フライングボード」を止めた。
「助かったよ……」
少年はそう言ってにっこりと笑った。
「とにかく無事でよかったわ。もうこんなことしないでよね?」
「保証はできないけどね……。僕、運転が苦手なんだ……」
苦笑しながら少年は言った。
「苦手なのになんで「フライングボード」で来たのよ」
「遅刻しそうでこれが一番早かったんだよ」
「なるほど……。自己紹介がまだだったわね。私はレアノーラ・クロワーズ。レアって呼んで」
「僕はアルバート・サグニ。アルって呼んでくれると嬉しい」
彼らはお互いに自己紹介をしあった。
「「え?」」
自己紹介をすると彼らは驚いた。
「クロワーズってあの? シルバー・グレードの?」
「サグニってゴールド・グレードの?」
彼らはお互いに名乗った名前に驚いた。
このマグニフィシャルにはゴールド、シルバー、レッド、ブルー、ブラック、ホワイト、ブラウン、パープル、グリーン、オレンジ、ピンク、イエローの十二色からなる大貴族の家柄がある。中でもゴールドとシルバーの二色は別格とされていた。
レアとアルはこのゴールド・グレードとシルバー・グレードに属していた。相手が大貴族の家柄に属している者だったためお互いに驚いたのだ。
「レア――!!」
「もうすぐ始まるぞ――!!」
肩までの緑の髪に青い瞳の少女と銀髪のショートカットの少女がレアのところにやってくる。
「ミルとブランだ……」
レアは呟く。
「アル――!!」
「早く来いよ――!!」
茶色の髪に紫の瞳の少年と金髪に灰色の瞳の少年がアルを呼ぶ。
「ライオスとエリオットだ」
「知り合い?」
「ああ。じゃあ僕は行くよ。また会おう」
「ええ。私も行くわ。これからよろしく、アル」
「よろしく、レア」
レアとアルはこうして出会った。
これがすべての始まりだった。