青き真珠

12.終結

ボッカ~ン!
 爆弾を落としている戦闘機が次々と爆発していく。
「よしっ!」
 カノープスはガッツポーズをした。
『よし、良いぞ!カノープス!その調子でやれ!』
 デネブがほめる。
『他の星の『COSMOS(コスモス)』メンバーや軍隊も協力してくれるようです』
 コル・カロリが報告する。
『ならいい。どんどんやれ!』
『分かってますよ!』
『ええ!』
 デネブの言葉にポルックスとカストルが頷く。
『シルマ。やられるなよ!』
『誰がやられるか!』
 プレオネのからかいにシルマが言い返す。
『そこっ!集中する!』
 アルビレオが怒鳴る。
『はあ。デネブ隊のみんなは優秀だな~』
『言葉を交わしながら打ち落とすとかマジですげえ……』
『まあ、あそこは最強だからな……』
『一番の最強はスピカさんだろうけどな……』
 他の隊のメンバーが遠い目をしながら言った。
『さて!おらおらおら!』
 デネブの言葉と共に青い光線が戦闘機から発射され次の瞬間爆発が起きた。
『よしっ!』
 デネブがガッツポーズをとる。
 その様子を苦々しげに見ている人がいた。
「おのれ。『COSMOS(コスモス)』……」
 アダーラが恐ろしい顔をする。
「さすがに強いですねえ……」
 アケルナルが言った。
「それにしてもリゲル殿の目的……」
 イザールが呟く。
 彼らはリゲルの真の目的について戦いの前に訊かされたばかりだった。
「まあ、いいじゃないですか。地球は好きにしていいと言っていましたし」
 デネボラが言った。
「そうですね」
 イザールが納得する。
「でも、どうします?このままだと計画が終わりますよ」
 ハマルが心配そうな顔をする。
「奴らを撃とう。量子ミサイル発射準備」
 アダールが部下に命令する。
「……気づかれずに撃てるといいですね」
 アケルナルが首をすくめる。
 やがて量子ミサイルが準備される。
 標準をデネブにあわせて。
 しかしデネブはそれに気づいていた。
『奴ら、俺に標準を合わせている』
『大丈夫ですか?』
 カーラが心配そうに訊いた。
『大丈夫だ。プレオネ、シルマ。お前は戦闘機にかけては一流だ。ミサイルが発射されたら奴らを撃て。そこを残りのメンバーが生き残っているメンバーを逮捕するんだ。カーラとアルビレオは向かってきたミサイルを打倒せ』
『『『了解』』』』
『よし、行け!』
 全員頷くとスピードを上げてとんだ。
 そしてミサイルが来た。
 息の合ったコンビネーションでカーラとアルビレオがミサイルを撃ち落とす。そしてミサイルが向かってきた方に向かってプレオネとシルマが攻撃を仕掛ける。
 攻撃は目標を貫いた。
 アダーラたちは爆風に会って壁や床に叩きつけられて気絶した。
 そこをカノープスたちが逮捕した。
 アダーラたちはあっけなく逮捕されたのだった。
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