青き真珠

 デネブたちは敵戦闘機と交戦していた。
『スピカさん大丈夫ですかね……?』
 ポルックスが心配そうに言った。
『大丈夫さ。スピカさんならきっと』
 カストルが励ます。
『なに。大丈夫さ。スピカはああ見えて『COSMOS(コスモス)』の中で上位に位置する実力者だ。奴らの敵ではない』
『そうだな。彼女なら必ずたどり着ける』
 デネブとカノープスが言った。
『他人の心配する暇があったら自分の心配をしな!』
『プレオネさん……』
 ポルックスが呟いた。
『君にしては良いことを言うね……』
 シルマが皮肉を言った。
『君にしてはとはなんだ!』
『だって君肉体派だろう。頭脳なんてないんじゃないかってくらい』
『なんだと~!この男女!』
『男女とは失礼な。僕は女顔なだけだ』
『へん!なよなよしてっからそう言われるんだよ!』
『二人とも!戦闘に集中して!』
 カーラが叱る。
『やれやれ。いつもこの二人はこうなんだから』
『冷静なシルマがあつくなるのもプレオネだけだよな……』
 アルビレオとコル・カロリがため息をつく。
『攻撃が来ます!』
 アルタイルの言葉にみんなはっとする。
 攻撃をみんなかわす。
『二手に別れるぞ。カノープス、ポルックス、カストル、ドゥーベ、アルビレオは俺とカペラ、プレオネ、カーラ、シルマ、コル・カロリはアルタイルと一緒に攻撃だ』
『『『了解!』』』
 デネブたちは二手に別れた。
『アルタイルたちは右から俺たちは左から攻撃するぞ!』
 左右からデネブたちは攻撃していく。
 あっという間に敵が撃墜されていく。
『さすがデネブ隊長!』
 他の隊の隊員が目を輝かせる。
『ほら、見ていないで俺たちもやるぞ』
 それにはっとして他の隊も敵陣に攻撃を仕掛けていくのだった。
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