さくらの三つ子の姉です。撫子さんに生き写しな顔をしています。
幼き日の出会い
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当時、美空は6歳の誕生日を迎えたばかりだった。
その日は屋敷中が慌ただしく、どこかバタバタしていた。
「お母さん、なにがあるの?」
美空は母に訊いた。
「今日はお母さんの高校の時の先生が来るのよ。先生には美空と同い年の三つ子の娘さんがいらっしゃるんですって。一度会っているんだけど、小さかったから忘れちゃったかしらね? お友達になれると良いわね」
母の香恋はにこにこしながら言った。
「おなじとし。なかよくなれるかなあ……?」
美空は話を聞いてワクワクした。
当時幼稚園に通ってはいたが、大きな屋敷に住んでいることもあり、友達がなかなかできなかったのだ。
そんな中同い年の娘がいるというのは友達になれるかもと思うには十分だった。あったことがあるなら猶更。
「ええ。仲良くなれるわよ。きっと」
香恋はそんな娘の頭をなでて頷く。
そこから一時間ほどして先生とその娘たちがやってきた。
「お久しぶりです。木之本先生!」
香恋の顔が輝く。
「お久しぶりですね。香恋君」
先生─木之本藤隆は高校自体の呼び方で香恋を呼んだ。
「最後にあったのは撫子さんが亡くなったときですかね。今でも覚えています。名前を聞いて驚いたこと。高校時代は向宮香恋だったから向川香恋と訊いたときは同姓同名の別人かなと思ってしまったんでしたね」
「ふふっ。先生らしいですわ。あ、そうだ。娘を紹介しますね。美空、おいで」
母に呼ばれて美空はやってきた。
「むかいかわ みそらです。よろしくおねがいします」
美空は挨拶をして頭を下げる。
「美空さんですね。よろしくお願いします。僕も子供たちを改めて紹介しますね。長男の桃矢君と長女の梅香さん」
中学生ぐらいの少年と少女を藤隆は紹介する。
「木之本桃矢です。よろしくお願いします」
「木之本梅香です。よろしくお願いします」
「桃矢君と梅香ちゃんね。向川香恋です。よろしくね」
香恋は二人にほほ笑む。
「次が次女のすみれさん、三女のさくらさん、四女のあやめさんです」
「きのもとすみれです。よろしくお願いします」
「きのもとさくらです。よろしくお願いします」
「きのもとあやめです。よ、よろしくお願いします……」
最後にちょっと緊張気味にあやめが挨拶をする。
「すみれさん、さくらさん、あやめさんは美空さんと同い年になると思いますよ」
「まあ、三人とも撫子そっくりね! とくにすみれちゃんは撫子に生き写しと言っていいほどだわ!」
香恋は三人にほほ笑む。特にすみれは髪色が違う撫子といった様子なのでとてもそっくりだった。
「ほら美空。あなたと同い年の子よ。仲良くね」
美空は恐る恐る三人を見た。仲良くなれるかもという思いで緊張する。
「みそらです。よろしくね……」
思わず俯く。
「わたしすみれ! よろしく!」
ウェーブがかった茶色の髪の少女が名乗って握手をする。
「仲良くなれそうですね」
藤隆が微笑まし気に言った。
「本当ね。美空、私たちお話しするから部屋に案内なさい」
母の言葉に頷く。
「行こう」
美空はすみれたち三つ子を部屋に案内する。
「桃矢君たちはどうする?」
藤隆の声が聞こえる。
「俺たちはここにいる」
そんな声が聞こえた。
(ちゃんと仲良くなれるといいな)
そんな話を聞きながら美空は決意した。
その日は屋敷中が慌ただしく、どこかバタバタしていた。
「お母さん、なにがあるの?」
美空は母に訊いた。
「今日はお母さんの高校の時の先生が来るのよ。先生には美空と同い年の三つ子の娘さんがいらっしゃるんですって。一度会っているんだけど、小さかったから忘れちゃったかしらね? お友達になれると良いわね」
母の香恋はにこにこしながら言った。
「おなじとし。なかよくなれるかなあ……?」
美空は話を聞いてワクワクした。
当時幼稚園に通ってはいたが、大きな屋敷に住んでいることもあり、友達がなかなかできなかったのだ。
そんな中同い年の娘がいるというのは友達になれるかもと思うには十分だった。あったことがあるなら猶更。
「ええ。仲良くなれるわよ。きっと」
香恋はそんな娘の頭をなでて頷く。
そこから一時間ほどして先生とその娘たちがやってきた。
「お久しぶりです。木之本先生!」
香恋の顔が輝く。
「お久しぶりですね。香恋君」
先生─木之本藤隆は高校自体の呼び方で香恋を呼んだ。
「最後にあったのは撫子さんが亡くなったときですかね。今でも覚えています。名前を聞いて驚いたこと。高校時代は向宮香恋だったから向川香恋と訊いたときは同姓同名の別人かなと思ってしまったんでしたね」
「ふふっ。先生らしいですわ。あ、そうだ。娘を紹介しますね。美空、おいで」
母に呼ばれて美空はやってきた。
「むかいかわ みそらです。よろしくおねがいします」
美空は挨拶をして頭を下げる。
「美空さんですね。よろしくお願いします。僕も子供たちを改めて紹介しますね。長男の桃矢君と長女の梅香さん」
中学生ぐらいの少年と少女を藤隆は紹介する。
「木之本桃矢です。よろしくお願いします」
「木之本梅香です。よろしくお願いします」
「桃矢君と梅香ちゃんね。向川香恋です。よろしくね」
香恋は二人にほほ笑む。
「次が次女のすみれさん、三女のさくらさん、四女のあやめさんです」
「きのもとすみれです。よろしくお願いします」
「きのもとさくらです。よろしくお願いします」
「きのもとあやめです。よ、よろしくお願いします……」
最後にちょっと緊張気味にあやめが挨拶をする。
「すみれさん、さくらさん、あやめさんは美空さんと同い年になると思いますよ」
「まあ、三人とも撫子そっくりね! とくにすみれちゃんは撫子に生き写しと言っていいほどだわ!」
香恋は三人にほほ笑む。特にすみれは髪色が違う撫子といった様子なのでとてもそっくりだった。
「ほら美空。あなたと同い年の子よ。仲良くね」
美空は恐る恐る三人を見た。仲良くなれるかもという思いで緊張する。
「みそらです。よろしくね……」
思わず俯く。
「わたしすみれ! よろしく!」
ウェーブがかった茶色の髪の少女が名乗って握手をする。
「仲良くなれそうですね」
藤隆が微笑まし気に言った。
「本当ね。美空、私たちお話しするから部屋に案内なさい」
母の言葉に頷く。
「行こう」
美空はすみれたち三つ子を部屋に案内する。
「桃矢君たちはどうする?」
藤隆の声が聞こえる。
「俺たちはここにいる」
そんな声が聞こえた。
(ちゃんと仲良くなれるといいな)
そんな話を聞きながら美空は決意した。