従姉妹たちと文化祭
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さくらたちが先程の校庭にやってくると『波(ウェイブ)』のカードが波を起こして襲い掛かってきた。
「逃げるよ!」
美空の声でさくらたちはいっせいに逃げた。
「ほええええっ! 追ってくる!」
さくらが襲い掛かる大きな波に悲鳴を上げる。
「このまま走っても埒が明かんで! 『翔(フライ)』で空へと逃げるんや!」
「『翔(フライ)!』」
さくらは『翔(フライ)』のカードで空へと逃げた。
空へと逃げたことで小狼が波に襲われそうになっているのに気づいた。
「李君!」
さくらは間一髪で小狼を自分の後ろに乗せることに成功した。
「助かった。ありがとう」
「良かった……」
さくらは微笑んだ。それに小狼は顔を赤くした。
「とにかく動きを止めないとな」
顔が赤くなったのをごまかすように小狼が言った。
「うん……。そうだね」
眼下では波が大暴れしていた。
「くるで!」
ケルベロスが叫ぶ。
波がこちらへと向かっていた。
さくらは『翔(フライ)』を操って波から逃げる。
「こっちを追ってくるみたい」
「魔力のあるものを狙っているんだろう」
次から次へと波が襲い掛かってくる。さくらは次々とよけていった。
「火神招来!」
小狼が炎を出した。
「ダメだ。的が大きすぎて効かない」
「何とか動きを止められるといいんだけど……」
「波やから大きいしなあ……。ってさくら! 前!前!」
ケルベロスが前を注意する。
波の一部が細長くなってさくらに襲い掛かってきたのだ。
「ほええええええ!」
さくらが叫ぶ。
「さくら!」
すみれが悲鳴を上げた。
このままだと彼女が呑み込まれてしまう。
魔法を使って助けようとするすみれより早く行動を起こしたものがいた。
「えいっ!」
サッカーボールみたいなものが波を食い止め、ギリギリでさくらはよけることに成功したのだ。
「サッカーボール……?」
さくらは波を食い止めたものにきょとんとした。
とりあえず、さくらと小狼は地面に降り立った。
「大丈夫? さくらちゃん」
「広美お姉さん!?」
さくらは驚いた。
「どうしてここに?」
彼女に近寄って尋ねた。『眠(スリープ)』のカードでみんな眠ってしまったはずなのに。
「う~ん。どうしてでしょうね。周りはみんな眠ってしまうし、波は出てくるしで驚いたのよ。それで心配してやってきたってわけ」
広美はそう言ったが、眠らなかった理由を説明しなかった。
「広美さん。お話があります。ちょっといいですか?」
美空が広美をここから遠ざけようと声をかける。
「いいわよ。それにしてもあの波、細長くなっていてよかったわ。おかげでサッカーボールで食い止めることができたし」
「細長い……」
さくらはそれに何か気づいたようだ。
「そうだ!」
「何がそうだなの?」
「いえ、何でもないです……!」
さくらは慌てた。
「広美さん。早く!」
「はいはい」
広美は美空の言葉に苦笑すると彼女の後についていった。
「広美さん、実はさくらたちが何をやっているのか気づいていたりします?」
「さあ、どうでしょう?」
「気づいていなきゃあんな簡単に助けに入れない気もします……」
校舎の中に入りながら美空は呟いた。
「それに広美さんは言わないけど魔力持ちですよね。しかも強力な」
でなければ『眠(スリープ)』のカードで眠らされない理由の説明がつかない。
「それは内緒にしておくわ」
「どうしてですか?」
「人はだれしも言いたくないことくらいあるでしょう?」
美空はぐっとつまってしまった。すみれたちに言っていないこともあるからだ。
「何も言わないというのも優しさなのよ」
広美の頭の中にあるのは桃矢や梅香だ。何も言わないことでさくらたちの秘密に気づいていないふりをしている。それも優しさなのだ。
「そうですね……」
美空は頷いた。
「さて。そろそろ終わるかな」
広美はそう言って窓から校庭を覗いたのだった。
「逃げるよ!」
美空の声でさくらたちはいっせいに逃げた。
「ほええええっ! 追ってくる!」
さくらが襲い掛かる大きな波に悲鳴を上げる。
「このまま走っても埒が明かんで! 『翔(フライ)』で空へと逃げるんや!」
「『翔(フライ)!』」
さくらは『翔(フライ)』のカードで空へと逃げた。
空へと逃げたことで小狼が波に襲われそうになっているのに気づいた。
「李君!」
さくらは間一髪で小狼を自分の後ろに乗せることに成功した。
「助かった。ありがとう」
「良かった……」
さくらは微笑んだ。それに小狼は顔を赤くした。
「とにかく動きを止めないとな」
顔が赤くなったのをごまかすように小狼が言った。
「うん……。そうだね」
眼下では波が大暴れしていた。
「くるで!」
ケルベロスが叫ぶ。
波がこちらへと向かっていた。
さくらは『翔(フライ)』を操って波から逃げる。
「こっちを追ってくるみたい」
「魔力のあるものを狙っているんだろう」
次から次へと波が襲い掛かってくる。さくらは次々とよけていった。
「火神招来!」
小狼が炎を出した。
「ダメだ。的が大きすぎて効かない」
「何とか動きを止められるといいんだけど……」
「波やから大きいしなあ……。ってさくら! 前!前!」
ケルベロスが前を注意する。
波の一部が細長くなってさくらに襲い掛かってきたのだ。
「ほええええええ!」
さくらが叫ぶ。
「さくら!」
すみれが悲鳴を上げた。
このままだと彼女が呑み込まれてしまう。
魔法を使って助けようとするすみれより早く行動を起こしたものがいた。
「えいっ!」
サッカーボールみたいなものが波を食い止め、ギリギリでさくらはよけることに成功したのだ。
「サッカーボール……?」
さくらは波を食い止めたものにきょとんとした。
とりあえず、さくらと小狼は地面に降り立った。
「大丈夫? さくらちゃん」
「広美お姉さん!?」
さくらは驚いた。
「どうしてここに?」
彼女に近寄って尋ねた。『眠(スリープ)』のカードでみんな眠ってしまったはずなのに。
「う~ん。どうしてでしょうね。周りはみんな眠ってしまうし、波は出てくるしで驚いたのよ。それで心配してやってきたってわけ」
広美はそう言ったが、眠らなかった理由を説明しなかった。
「広美さん。お話があります。ちょっといいですか?」
美空が広美をここから遠ざけようと声をかける。
「いいわよ。それにしてもあの波、細長くなっていてよかったわ。おかげでサッカーボールで食い止めることができたし」
「細長い……」
さくらはそれに何か気づいたようだ。
「そうだ!」
「何がそうだなの?」
「いえ、何でもないです……!」
さくらは慌てた。
「広美さん。早く!」
「はいはい」
広美は美空の言葉に苦笑すると彼女の後についていった。
「広美さん、実はさくらたちが何をやっているのか気づいていたりします?」
「さあ、どうでしょう?」
「気づいていなきゃあんな簡単に助けに入れない気もします……」
校舎の中に入りながら美空は呟いた。
「それに広美さんは言わないけど魔力持ちですよね。しかも強力な」
でなければ『眠(スリープ)』のカードで眠らされない理由の説明がつかない。
「それは内緒にしておくわ」
「どうしてですか?」
「人はだれしも言いたくないことくらいあるでしょう?」
美空はぐっとつまってしまった。すみれたちに言っていないこともあるからだ。
「何も言わないというのも優しさなのよ」
広美の頭の中にあるのは桃矢や梅香だ。何も言わないことでさくらたちの秘密に気づいていないふりをしている。それも優しさなのだ。
「そうですね……」
美空は頷いた。
「さて。そろそろ終わるかな」
広美はそう言って窓から校庭を覗いたのだった。
