従姉妹たちと文化祭
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広美は美空に電話をかわるようにいうとちょっと息を吐いた。
「なんで向川にかわるように言ったんですか?」
「確かめたいことがあるから」
「それはどういう……」
小狼の言葉に広美は答えなかった。すぐに美空の声が聞こえたからだ。
『広美さん。私にかわってと言ったのはこの空間を脱出するための条件についてですよね?』
美空の声が聞こえた。やはり賢い。彼女は広美がどうして美空とかわりたかったかの意図をすでに察している。
「そうね。私の考えている条件があなたの考えている条件と一致しているか知りたかったから……」
『ここから脱出するには最初に天秤を釣り合わせなければいけないと私は考えています。
さらに嘘やごまかしはこの空間では通じないんだと思います』
「その認識は私も同じよ。嘘やごまかしが許されないということはこの空間を作っている相手も同じ状態にあると私は思っているの」
本当に広美はそう思っている。
「だから天秤を釣り合わせる条件は重さか目には見えない力だと思っているの……」
目に見えない力と曖昧な言い方をしたのは自分に隠し事をしているすみれやさくらたちを慮ってだ。きっとこの目に見えない力は魔力のことだ。
広美の考えでは天秤を釣り合わせるのには魔力が関係するのではと思っている。
『そうですね。私もそう思います。ちょっとさくらたちと話し合ってもいいですか?』
「いいわよ」
広美は頷いた。
しばらくして電話が切れた。
「天秤を釣り合わせることが条件ですか……。どうしてあなたはここに来たんです?」
「う~ん? 目に見えない力が関係しているからかな? あなたとは反対の?」
その言葉にひゅっと小狼が息を呑んだ。
彼も賢いからうすうす察しただろう。小狼の『月』系統の力とは反対の『太陽』系統の力を持っていることが。
「あなたは……」
小狼が口を開いた時だった。大きな光の玉がこちらにやってきて、苺鈴がやってきた。
「小狼~! 会いたかった~!」
そう言って小狼に抱き着く。
「ちょっと離れていただけじゃないか……」
「私にとってはちょっとでも大問題なの!」
苺鈴がそう言う。
(微笑ましいな……。でも天秤は動かなかったわよね……。じゃあ重さじゃないんだわ)
広美は自分の考えが間違っていなかったことを確信する。
それを証明するかのように続いてさくらがやってきた。
「さくらちゃん!」
「広美お姉さん!」
さくらの顔が明るくなる。
「大丈夫だった?」
「はい。大丈夫でした。ほえっ!?」
さくらが頷いたとたん天秤が下に動き出した。下に下に動き、美空たちより今度は下に皿が位置するようになった。
「下に行きすぎちゃったみたいです~!」
美空が叫ぶ。
「そうみたいね! 次で釣り合うようにできる!?」
広美は叫んだ。
さすがクロウカードを何十枚も持っていたら魔力が大きくなったみたいだ。それに李小狼と広美の魔力が加わっているため、釣り合わなかったみたいだ。
「はい! さくらと李小龍の位置をチェンジで!」
美空が叫ぶとさくらと小龍の位置がチェンジした。
音を立ててまた天秤が動き出す。
「きゃあっ!」
「うわっ!」
苺鈴と小狼が驚く。
「釣り合え! 釣り合うんだ!」
小龍が叫ぶ。
(無事に釣り合いますように……!)
広美も心の中で願う。
ぎいいいいっと音を立てて天秤の皿が止まる。
「あ……」
「嘘……」
すみれたちと目線が同じになった。
「釣り合っている!」
「釣り合ったているわ!」
「「やったあ!」」
さくらとすみれが喜ぶ。
小龍たちもほっと息をついた。
「さてここから脱出しないとね!」
美空が呟く。
「そうねえ……。なんかあの天秤にある太陽と月って何だろうね?」
広美は天秤からぶら下がっている太陽と月が気になった。
「広美お姉ちゃん、どんな感じがする?」
「なんかここに来る前に感じた異質な力が……」
広美は呟いた。
「あ、そうか!」
さくらが叫ぶ。
「きっとそうよね! でも……」
「うん、でも……」
すみれとさくらが戸惑いがちにちらちらとこちらを見る。何かをためらっているようだ。
広美は自分がここにいると不都合だというのを察して苦笑し、さくらたちに提案した。
「じゃあ私は後ろを向いているわね」
「す、すみません! すぐに終わらせます!」
さくらはそう謝ってきた。
「謝ることはないわ」
広美はそう言って後ろを向き、さくらたちが見えないようにした。
広美が後ろを向くのを確認するとさくらは呪文を唱えた。
「闇の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ! 契約の元、さくらが命じる! 封印解除(レリーズ)!」
鍵が杖となった。
「我の示すものを射よ! 『矢(アロー)』!」
『矢(アロー)』のカードが飛び出し、太陽と月を射った。
すると空間が崩れ始め、太陽と月をのせた天秤が姿を現した。
「汝のあるべき姿に戻れ! クロウカード!」
『秤(ライブラ)』のカードはカードに戻った。
そして広美やすみれたちは元の空間に戻った。
「なんで向川にかわるように言ったんですか?」
「確かめたいことがあるから」
「それはどういう……」
小狼の言葉に広美は答えなかった。すぐに美空の声が聞こえたからだ。
『広美さん。私にかわってと言ったのはこの空間を脱出するための条件についてですよね?』
美空の声が聞こえた。やはり賢い。彼女は広美がどうして美空とかわりたかったかの意図をすでに察している。
「そうね。私の考えている条件があなたの考えている条件と一致しているか知りたかったから……」
『ここから脱出するには最初に天秤を釣り合わせなければいけないと私は考えています。
さらに嘘やごまかしはこの空間では通じないんだと思います』
「その認識は私も同じよ。嘘やごまかしが許されないということはこの空間を作っている相手も同じ状態にあると私は思っているの」
本当に広美はそう思っている。
「だから天秤を釣り合わせる条件は重さか目には見えない力だと思っているの……」
目に見えない力と曖昧な言い方をしたのは自分に隠し事をしているすみれやさくらたちを慮ってだ。きっとこの目に見えない力は魔力のことだ。
広美の考えでは天秤を釣り合わせるのには魔力が関係するのではと思っている。
『そうですね。私もそう思います。ちょっとさくらたちと話し合ってもいいですか?』
「いいわよ」
広美は頷いた。
しばらくして電話が切れた。
「天秤を釣り合わせることが条件ですか……。どうしてあなたはここに来たんです?」
「う~ん? 目に見えない力が関係しているからかな? あなたとは反対の?」
その言葉にひゅっと小狼が息を呑んだ。
彼も賢いからうすうす察しただろう。小狼の『月』系統の力とは反対の『太陽』系統の力を持っていることが。
「あなたは……」
小狼が口を開いた時だった。大きな光の玉がこちらにやってきて、苺鈴がやってきた。
「小狼~! 会いたかった~!」
そう言って小狼に抱き着く。
「ちょっと離れていただけじゃないか……」
「私にとってはちょっとでも大問題なの!」
苺鈴がそう言う。
(微笑ましいな……。でも天秤は動かなかったわよね……。じゃあ重さじゃないんだわ)
広美は自分の考えが間違っていなかったことを確信する。
それを証明するかのように続いてさくらがやってきた。
「さくらちゃん!」
「広美お姉さん!」
さくらの顔が明るくなる。
「大丈夫だった?」
「はい。大丈夫でした。ほえっ!?」
さくらが頷いたとたん天秤が下に動き出した。下に下に動き、美空たちより今度は下に皿が位置するようになった。
「下に行きすぎちゃったみたいです~!」
美空が叫ぶ。
「そうみたいね! 次で釣り合うようにできる!?」
広美は叫んだ。
さすがクロウカードを何十枚も持っていたら魔力が大きくなったみたいだ。それに李小狼と広美の魔力が加わっているため、釣り合わなかったみたいだ。
「はい! さくらと李小龍の位置をチェンジで!」
美空が叫ぶとさくらと小龍の位置がチェンジした。
音を立ててまた天秤が動き出す。
「きゃあっ!」
「うわっ!」
苺鈴と小狼が驚く。
「釣り合え! 釣り合うんだ!」
小龍が叫ぶ。
(無事に釣り合いますように……!)
広美も心の中で願う。
ぎいいいいっと音を立てて天秤の皿が止まる。
「あ……」
「嘘……」
すみれたちと目線が同じになった。
「釣り合っている!」
「釣り合ったているわ!」
「「やったあ!」」
さくらとすみれが喜ぶ。
小龍たちもほっと息をついた。
「さてここから脱出しないとね!」
美空が呟く。
「そうねえ……。なんかあの天秤にある太陽と月って何だろうね?」
広美は天秤からぶら下がっている太陽と月が気になった。
「広美お姉ちゃん、どんな感じがする?」
「なんかここに来る前に感じた異質な力が……」
広美は呟いた。
「あ、そうか!」
さくらが叫ぶ。
「きっとそうよね! でも……」
「うん、でも……」
すみれとさくらが戸惑いがちにちらちらとこちらを見る。何かをためらっているようだ。
広美は自分がここにいると不都合だというのを察して苦笑し、さくらたちに提案した。
「じゃあ私は後ろを向いているわね」
「す、すみません! すぐに終わらせます!」
さくらはそう謝ってきた。
「謝ることはないわ」
広美はそう言って後ろを向き、さくらたちが見えないようにした。
広美が後ろを向くのを確認するとさくらは呪文を唱えた。
「闇の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ! 契約の元、さくらが命じる! 封印解除(レリーズ)!」
鍵が杖となった。
「我の示すものを射よ! 『矢(アロー)』!」
『矢(アロー)』のカードが飛び出し、太陽と月を射った。
すると空間が崩れ始め、太陽と月をのせた天秤が姿を現した。
「汝のあるべき姿に戻れ! クロウカード!」
『秤(ライブラ)』のカードはカードに戻った。
そして広美やすみれたちは元の空間に戻った。
