従姉妹たちと文化祭
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「ところですみれちゃん、さくらちゃん。占いコーナーに行ったあと、クッキーを食べようか」
「いいですね。ええとクッキーは……」
「私も……」
二人は鞄を開けた。
「「…………」」
二人は沈黙した。
そこにはクッキーを食べているアップルティーアとケルベロスがいたのだ。
「ほええええええええ!」
「ぎゃあああああああ!」
二人は驚きで叫んだ。
「さくらちゃん? すみれちゃん?」
「「な、何でもないです! ちょっとお手洗い行ってきます!」」
「私も」
「私も」
「ちょっと桃矢さんのカフェに忘れ物を……」
色々と言い訳をしてさくら、すみれ、知世、智世、美空がばたばたと別方向へと向かう。
「私、ちょっと気になるから行ってくるわ。雪兎くんたちは先に行っていて」
「分かったわ。先に占いを受けているかもしれないけれど」
「それはそれで構わないわ。じゃあ」
広美はさくらたちを追いかけていった。
「もう! ケロちゃんったら! クッキーを食べちゃうんなんて」
「アップルもよ! 今日はお留守番って言ったのに」
「だって兄ちゃんの学園祭といったらうまいもん仰山出るやろ? わい、我慢できんくて……」
「そうよ。すみれたちだけおいしいものを食べようったってそうはいかないわ」
ものの数分で人気のないところにたどり着くとそんな声が聞こえた。
「アップルって食い意地が張っているよね」
「ケロちゃんもね。今日はおとなしくしててね」
「「そんなああ~!!」」
悲鳴みたいな声も聞こえる。
「と、に、か、く! 大人しくしていて!」
すみれはなんだか怒っているようだ。
「なら、アップルとケロちゃんはどこか別の場所でケーキでも食べてはどうでしょう? 私と知世と実世で作ってきたのですわ」
「でも智世ちゃん……」
「すみれ、智世ちゃんの考えはいいと思う。その方がおとなしくなると思うわ。美味しいものが食べたくてついてきたわけだしね」
「それもそうかも……」
美空の声に納得するすみれの声も聞こえる。
「知世、智世。なんのケーキを作ってきたんや?」
「パウンドケーキですわ。ナッツ入りとかドライフルーツ入りとかココア味とか様々なものを作りましたの。ドライフルーツ入りは智世が。ココア入りは私が作りましたの」
「ナッツ入りは実世ちゃんが作ったんだ?」
「ええ。ですからナッツのものは少ししかお渡しできませんけど……」
さくらの言葉に頷く知世の声が聞こえる。
そのあとも色々な会話が聞こえたが、鞄に隠れていたものたちは納得していったようだ。
(あれは隠す気があるのかな……?)
声を聞いて広美は苦笑した。あれだけ慌てていたら何かあるなと勘が鋭いものは気づくだろう。
(それにさくらちゃんたちは桃矢君たちに彼らの事隠しているつもりでしょうけど……)
おそらく桃矢君たちは気づいている。気づいていて何も言わないだけだ。それが妹たちのためになると信じて。
(さて、そろそろ声をかけようかな)
広美はそう考えると音を立てて近づいた。
すみれたちは鞄に何か隠すとちょっと引き攣った顔で広美を見た。
「慌てていたみたいだから心配になって……。お手洗いだ大丈夫?」
「は、はい。大丈夫です」
すみれが答える。
「そう。ならよかった。行きましょうか」
広美の言葉にすみれたちは頷くと苺鈴たちがいるはずの教室へと向かった。
「ここが占いコーナーみたいね」
広美が呟く。
占いコーナーは普通の教室にあった。ただ異様な雰囲気が教室から漂ってくるのを広美は感じる。
「緊張する~!」
さくらは雪兎とのことを占ってもらおうとそのことで頭がいっぱいになっている。そのためか何も感じていないようだ。
「占いコーナー……」
それに対してすみれは何か感じているのか自然と顔が険しくなっている。
これは魔法に身を置いている期間や魔力の差が感覚に現れているだけだろう。
「すみれ、入ろう」
「う、うん……」
不安そうにしながらもさくらに手を引かれてすみれは教室に入った。
教室の中には仕切りの中に机といすが置いてあり、生徒たちがそれぞれ相手をしていた。
「どうぞ」
すみれたちは一つの占いブースに案内される。
「あれ? 占いしてくれる人は?」
美空があたりを見回す。
「何か手違いがあったのでしょうか?」
智世が言った。
「ほえ? これなんだろう?」
さくらが机の上に置いてあるものに気付く。机の上には占い用のタロットカードのほかにあるものが置いてあった。
「天秤ですわね」
「これが天秤。テレビで見たことある」
知世の言葉にさくらがもの珍しそうに手を伸ばす。
「ダメよ! さくらちゃん、それに触ってはダメ」
その天秤から嫌なものを感じた広美が声を上げるが、時すでに遅し。さくらは天秤を触ってしまっていた。
その瞬間、膨大な魔力が天秤からあふれ、広美たちを白い光が包み込む。そして彼女たちはその場から忽然と姿を消してしまった。
「いいですね。ええとクッキーは……」
「私も……」
二人は鞄を開けた。
「「…………」」
二人は沈黙した。
そこにはクッキーを食べているアップルティーアとケルベロスがいたのだ。
「ほええええええええ!」
「ぎゃあああああああ!」
二人は驚きで叫んだ。
「さくらちゃん? すみれちゃん?」
「「な、何でもないです! ちょっとお手洗い行ってきます!」」
「私も」
「私も」
「ちょっと桃矢さんのカフェに忘れ物を……」
色々と言い訳をしてさくら、すみれ、知世、智世、美空がばたばたと別方向へと向かう。
「私、ちょっと気になるから行ってくるわ。雪兎くんたちは先に行っていて」
「分かったわ。先に占いを受けているかもしれないけれど」
「それはそれで構わないわ。じゃあ」
広美はさくらたちを追いかけていった。
「もう! ケロちゃんったら! クッキーを食べちゃうんなんて」
「アップルもよ! 今日はお留守番って言ったのに」
「だって兄ちゃんの学園祭といったらうまいもん仰山出るやろ? わい、我慢できんくて……」
「そうよ。すみれたちだけおいしいものを食べようったってそうはいかないわ」
ものの数分で人気のないところにたどり着くとそんな声が聞こえた。
「アップルって食い意地が張っているよね」
「ケロちゃんもね。今日はおとなしくしててね」
「「そんなああ~!!」」
悲鳴みたいな声も聞こえる。
「と、に、か、く! 大人しくしていて!」
すみれはなんだか怒っているようだ。
「なら、アップルとケロちゃんはどこか別の場所でケーキでも食べてはどうでしょう? 私と知世と実世で作ってきたのですわ」
「でも智世ちゃん……」
「すみれ、智世ちゃんの考えはいいと思う。その方がおとなしくなると思うわ。美味しいものが食べたくてついてきたわけだしね」
「それもそうかも……」
美空の声に納得するすみれの声も聞こえる。
「知世、智世。なんのケーキを作ってきたんや?」
「パウンドケーキですわ。ナッツ入りとかドライフルーツ入りとかココア味とか様々なものを作りましたの。ドライフルーツ入りは智世が。ココア入りは私が作りましたの」
「ナッツ入りは実世ちゃんが作ったんだ?」
「ええ。ですからナッツのものは少ししかお渡しできませんけど……」
さくらの言葉に頷く知世の声が聞こえる。
そのあとも色々な会話が聞こえたが、鞄に隠れていたものたちは納得していったようだ。
(あれは隠す気があるのかな……?)
声を聞いて広美は苦笑した。あれだけ慌てていたら何かあるなと勘が鋭いものは気づくだろう。
(それにさくらちゃんたちは桃矢君たちに彼らの事隠しているつもりでしょうけど……)
おそらく桃矢君たちは気づいている。気づいていて何も言わないだけだ。それが妹たちのためになると信じて。
(さて、そろそろ声をかけようかな)
広美はそう考えると音を立てて近づいた。
すみれたちは鞄に何か隠すとちょっと引き攣った顔で広美を見た。
「慌てていたみたいだから心配になって……。お手洗いだ大丈夫?」
「は、はい。大丈夫です」
すみれが答える。
「そう。ならよかった。行きましょうか」
広美の言葉にすみれたちは頷くと苺鈴たちがいるはずの教室へと向かった。
「ここが占いコーナーみたいね」
広美が呟く。
占いコーナーは普通の教室にあった。ただ異様な雰囲気が教室から漂ってくるのを広美は感じる。
「緊張する~!」
さくらは雪兎とのことを占ってもらおうとそのことで頭がいっぱいになっている。そのためか何も感じていないようだ。
「占いコーナー……」
それに対してすみれは何か感じているのか自然と顔が険しくなっている。
これは魔法に身を置いている期間や魔力の差が感覚に現れているだけだろう。
「すみれ、入ろう」
「う、うん……」
不安そうにしながらもさくらに手を引かれてすみれは教室に入った。
教室の中には仕切りの中に机といすが置いてあり、生徒たちがそれぞれ相手をしていた。
「どうぞ」
すみれたちは一つの占いブースに案内される。
「あれ? 占いしてくれる人は?」
美空があたりを見回す。
「何か手違いがあったのでしょうか?」
智世が言った。
「ほえ? これなんだろう?」
さくらが机の上に置いてあるものに気付く。机の上には占い用のタロットカードのほかにあるものが置いてあった。
「天秤ですわね」
「これが天秤。テレビで見たことある」
知世の言葉にさくらがもの珍しそうに手を伸ばす。
「ダメよ! さくらちゃん、それに触ってはダメ」
その天秤から嫌なものを感じた広美が声を上げるが、時すでに遅し。さくらは天秤を触ってしまっていた。
その瞬間、膨大な魔力が天秤からあふれ、広美たちを白い光が包み込む。そして彼女たちはその場から忽然と姿を消してしまった。
