さくらの三つ子の姉です。撫子さんに生き写しな顔をしています。
第三十六話 吹雪の一日
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「追ってきた!」
狙い通りすみれたちを吹雪は追ってきた。
「あれは『雪(スノーイー)』ね……」
アップルティーアが呟く。
「炎には……。火神招来!」
小龍が炎の魔法を使う。
しかし効果はなかった。
「駄目だ……。もっと強い火じゃないと……」
小龍が呟いた。
「うわっ! 来た!」
すみれがそう言うと同時に吹雪の中に巻き込まれる。
すみれたちはしばらく巻き込まれていたがやっとのことで脱出した。
「ふう……」
すみれはため息をはいた。
「このままだと友枝町が埋まってしまう……」
「何とかしなくちゃね」
馬の合わない小龍とアップルティーアの意見が珍しく合う。
「ああ!」
すみれは頭を触って驚いた。
「髪飾りがない!」
「今日貰った?」
「うん。誕生日プレゼントだったのに……。裕也さんからもらった……」
すみれは誕生日プレゼントを大事にする。自分の誕生日を祝ってくれるというのは素直にうれしいからだ。だからすみれはもらったものをよく使う。それに今回プレゼントをくれたのは裕也なのだ。恋する乙女にとって由々しき事態だった。
「あいつに何を貰ったって?」
小龍が聞き咎める。
「ひど~い!!」
すみれの心に怒りの炎が灯った。
「うわっ……」
「ひえっ……」
小龍とアップルティーアが引く。それくらいすみれは怖かった。
すみれは月峰神社の鳥居に降り立つとあるカードを使った。
「炎よ! すべての雪を溶かせ! 『火(ファイアー)』!」
『火(ファイアー)』はまず鳥居の周りの雪を溶かした。
そしてどんどんと町の雪を溶かしていく。
「すごい……」
「女の子を怒らせると怖いのはリディアで知ってるつもりだったけど……」
小龍とアップルティーアは唖然とする。彼女の怒りのほどが分かったのだ。
やがて『火(ファイアー)』に追い立てられるようにして『雪(スノーイー)』がやって来た。長い癖のある銀髪の女で雪の女王を連想させる。
「あれが『雪(スノーイー)』の本体よ!」
「うん! 汝のあるべき姿に戻れ! リディアカード!」
『雪(スノーイー)』は優雅にカードに戻った。
「髪飾り……」
すみれは落ち込んだ。
「おい、落ち込むなって……」
小龍が慰める。
「でも……」
すみれの心は癒えそうになかった。
その時鈴の音が響いた。
小龍があたりを警戒する。アップルティーアは慌てて隠れた。
「こんばんは。これ、木之本さんのかしら」
そう言って現れた美帆は差し出した。
「私のです。ありがとうございます!」
すみれは嬉しそうにそれを受け取って抱きしめた。
「じゃあ気をつけてね」
そう言って美帆は去っていった。
その後ろ姿を小龍は睨み付けた。
あの先生は油断できない。そう思って。
狙い通りすみれたちを吹雪は追ってきた。
「あれは『雪(スノーイー)』ね……」
アップルティーアが呟く。
「炎には……。火神招来!」
小龍が炎の魔法を使う。
しかし効果はなかった。
「駄目だ……。もっと強い火じゃないと……」
小龍が呟いた。
「うわっ! 来た!」
すみれがそう言うと同時に吹雪の中に巻き込まれる。
すみれたちはしばらく巻き込まれていたがやっとのことで脱出した。
「ふう……」
すみれはため息をはいた。
「このままだと友枝町が埋まってしまう……」
「何とかしなくちゃね」
馬の合わない小龍とアップルティーアの意見が珍しく合う。
「ああ!」
すみれは頭を触って驚いた。
「髪飾りがない!」
「今日貰った?」
「うん。誕生日プレゼントだったのに……。裕也さんからもらった……」
すみれは誕生日プレゼントを大事にする。自分の誕生日を祝ってくれるというのは素直にうれしいからだ。だからすみれはもらったものをよく使う。それに今回プレゼントをくれたのは裕也なのだ。恋する乙女にとって由々しき事態だった。
「あいつに何を貰ったって?」
小龍が聞き咎める。
「ひど~い!!」
すみれの心に怒りの炎が灯った。
「うわっ……」
「ひえっ……」
小龍とアップルティーアが引く。それくらいすみれは怖かった。
すみれは月峰神社の鳥居に降り立つとあるカードを使った。
「炎よ! すべての雪を溶かせ! 『火(ファイアー)』!」
『火(ファイアー)』はまず鳥居の周りの雪を溶かした。
そしてどんどんと町の雪を溶かしていく。
「すごい……」
「女の子を怒らせると怖いのはリディアで知ってるつもりだったけど……」
小龍とアップルティーアは唖然とする。彼女の怒りのほどが分かったのだ。
やがて『火(ファイアー)』に追い立てられるようにして『雪(スノーイー)』がやって来た。長い癖のある銀髪の女で雪の女王を連想させる。
「あれが『雪(スノーイー)』の本体よ!」
「うん! 汝のあるべき姿に戻れ! リディアカード!」
『雪(スノーイー)』は優雅にカードに戻った。
「髪飾り……」
すみれは落ち込んだ。
「おい、落ち込むなって……」
小龍が慰める。
「でも……」
すみれの心は癒えそうになかった。
その時鈴の音が響いた。
小龍があたりを警戒する。アップルティーアは慌てて隠れた。
「こんばんは。これ、木之本さんのかしら」
そう言って現れた美帆は差し出した。
「私のです。ありがとうございます!」
すみれは嬉しそうにそれを受け取って抱きしめた。
「じゃあ気をつけてね」
そう言って美帆は去っていった。
その後ろ姿を小龍は睨み付けた。
あの先生は油断できない。そう思って。
