主人公の設定です。人類側とミュウ側のW主人公。
第1章 2.少女の目覚めの日
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リリナは見知らぬ場所にいた。
どこまでも続く廊下を歩いていく。
(ここは、どこ……?)
そう思ってしまう。
あたりを見回しながら歩いていくと開けた場所にいた。
「……!」
リリナは息を呑む。そこには青く光り輝く銀色の髪の美しい女がいた。銀色の刺繍がしてあるノースリーブのジャケットに黒いズボン、背中には藤色のマントが揺れている。アタラクシアでは見ない服装だ。
青く光り輝く女は集中しているのか目を閉じて額に汗をかいていた。
「よし……」
その言葉とともに女の身体に青い光がおさまっていく。
「はあ、はあ、はあ……」
光がおさまると女は荒い息を吐いた。開いた瞳は赤。ルビーのように赤い色だった。
「プロテクター!」
長い金色の髪の女が銀色の髪の女に駆け寄る。
「なんて無茶を……! まだ身体は万全ではないのに!」
「大丈夫よ、フィシス。私は大丈夫」
フィシスと呼ばれた金色の髪の女に向かって銀色の女が微笑む。
「ですが……」
「ねえ、フィシス。またあなたの地球 を見せてくれないかしら?」
「プロテクター・セレーネ……。そのお身体では……」
「フィシス」
女がフィシスの名前を強く呼んだ。フィシスは深いため息を吐いて銀色の髪の女の手を取る。
「私に波長を合わせてください」
「ええ」
プロテクター・セレーネと呼ばれた銀の女が頷く。
それとともに何かが見えてくる。
「銀河系です……。そして太陽系……」
銀河から太陽系、そして段々と何かに近づいてくる。
太陽系の星々を超え、中心の太陽が見えてくる。
「太陽……」
セレーネが涙を流す。
──あそこまで飛ぶには私の命は……
リリナに『声』が聞こえる。
そのそばには青く輝く美しい星。
──地球 。せめてあと少しだけ……。私の後継者。ミュウたちを夜から朝へと変えてくれる朝焼け……。金色の翼……
後から後からセレーネの頬には涙が流れる。涙とともに地球 の画像に乱れが生じる。
「プロテクター……?」
セレーネの身体がぐらつき始める。
「頼んだわ……。私の後継者……」
セレーネはこちらの見て微笑んだように思えた。地球 の画像が完全に途絶える。
「プロテクター!!」
ぐらりとセレーネの身体が傾き始める。
「きゃああああ!」
リリナは思わず悲鳴を上げる。彼女の視界が揺れ始めたのだ。
「セレーネ! 大丈夫ですか!?」
誰かが部屋に現れる。しかしリリナはそれが誰だったか確認する間もなく、意識が暗くなる。
ただ見覚えのある金色の髪の──。
どこまでも続く廊下を歩いていく。
(ここは、どこ……?)
そう思ってしまう。
あたりを見回しながら歩いていくと開けた場所にいた。
「……!」
リリナは息を呑む。そこには青く光り輝く銀色の髪の美しい女がいた。銀色の刺繍がしてあるノースリーブのジャケットに黒いズボン、背中には藤色のマントが揺れている。アタラクシアでは見ない服装だ。
青く光り輝く女は集中しているのか目を閉じて額に汗をかいていた。
「よし……」
その言葉とともに女の身体に青い光がおさまっていく。
「はあ、はあ、はあ……」
光がおさまると女は荒い息を吐いた。開いた瞳は赤。ルビーのように赤い色だった。
「プロテクター!」
長い金色の髪の女が銀色の髪の女に駆け寄る。
「なんて無茶を……! まだ身体は万全ではないのに!」
「大丈夫よ、フィシス。私は大丈夫」
フィシスと呼ばれた金色の髪の女に向かって銀色の女が微笑む。
「ですが……」
「ねえ、フィシス。またあなたの
「プロテクター・セレーネ……。そのお身体では……」
「フィシス」
女がフィシスの名前を強く呼んだ。フィシスは深いため息を吐いて銀色の髪の女の手を取る。
「私に波長を合わせてください」
「ええ」
プロテクター・セレーネと呼ばれた銀の女が頷く。
それとともに何かが見えてくる。
「銀河系です……。そして太陽系……」
銀河から太陽系、そして段々と何かに近づいてくる。
太陽系の星々を超え、中心の太陽が見えてくる。
「太陽……」
セレーネが涙を流す。
──あそこまで飛ぶには私の命は……
リリナに『声』が聞こえる。
そのそばには青く輝く美しい星。
──
後から後からセレーネの頬には涙が流れる。涙とともに
「プロテクター……?」
セレーネの身体がぐらつき始める。
「頼んだわ……。私の後継者……」
セレーネはこちらの見て微笑んだように思えた。
「プロテクター!!」
ぐらりとセレーネの身体が傾き始める。
「きゃああああ!」
リリナは思わず悲鳴を上げる。彼女の視界が揺れ始めたのだ。
「セレーネ! 大丈夫ですか!?」
誰かが部屋に現れる。しかしリリナはそれが誰だったか確認する間もなく、意識が暗くなる。
ただ見覚えのある金色の髪の──。
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