さくらの三つ子の姉です。撫子さんに生き写しです。
第五十話 見えない糸
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校庭を三人の少女が歩いていた。
「そう……。楽器届いたんだ。よかった……」
すみれは智世からこの間の楽器が襲い掛かってきた事件で壊してしまった楽器が届いたと聞いてほっとした。
「壊れた楽器が校庭に散乱したときちょっとしたミステリーになったもんね……」
美空が苦笑する。
その時奈緒子が騒いだのは言うまでもない。
「そういえば最近ぬいぐるみをつくるのが流行っているって知ってる?」
「クラスでも作っていらっしゃる方いますものね」
美空の言葉に智世が頷く。
「そうなの?」
すみれは全然知らなかったようだ。
「利佳ちゃんとか千鶴ちゃんとか作っているわよ」
「そうなんだ……」
「すみれも作ってみない?」
「ええ!? 無理無理。私裁縫はちょっと……」
すみれはびっくりした。
「何事もチャレンジですわ。うまくできたらみなさんに差し上げればいいと思いますわ」
「手伝うからさ」
「わ、分かった……」
すみれは頷いた。
そんな彼女たちを小龍は木の上から見ていた。
「ぬいぐるみづくりか……」
小龍は呟く。
「女の子はぬいぐるみが好きなのか……?」
「女の子はかわいいものが好きだと思うわ」
小龍は声の主を見て顔をしかめた。
それは楓野アリアだったのだ。
「私を見るといつも怖い顔をしているわね。警戒しないで……」
それを聞いて小龍はますます険しい顔をする。
「ふふっ。ますます警戒してしまったかしら。ねえ、李 小龍君」
それを聞くと小龍は木から落ちた。
「大丈夫?」
はっと気が付くとアリアの腕の中だった。受け止めてくれたらしい。
「貧血かしら?」
「な、なんでもない! 悪かったな……」
そういうと小龍は去っていった。
「面白い人ね。でも私が欲しいものには邪魔ね……」
アリアは不穏な呟きを残したのだった。
「そう……。楽器届いたんだ。よかった……」
すみれは智世からこの間の楽器が襲い掛かってきた事件で壊してしまった楽器が届いたと聞いてほっとした。
「壊れた楽器が校庭に散乱したときちょっとしたミステリーになったもんね……」
美空が苦笑する。
その時奈緒子が騒いだのは言うまでもない。
「そういえば最近ぬいぐるみをつくるのが流行っているって知ってる?」
「クラスでも作っていらっしゃる方いますものね」
美空の言葉に智世が頷く。
「そうなの?」
すみれは全然知らなかったようだ。
「利佳ちゃんとか千鶴ちゃんとか作っているわよ」
「そうなんだ……」
「すみれも作ってみない?」
「ええ!? 無理無理。私裁縫はちょっと……」
すみれはびっくりした。
「何事もチャレンジですわ。うまくできたらみなさんに差し上げればいいと思いますわ」
「手伝うからさ」
「わ、分かった……」
すみれは頷いた。
そんな彼女たちを小龍は木の上から見ていた。
「ぬいぐるみづくりか……」
小龍は呟く。
「女の子はぬいぐるみが好きなのか……?」
「女の子はかわいいものが好きだと思うわ」
小龍は声の主を見て顔をしかめた。
それは楓野アリアだったのだ。
「私を見るといつも怖い顔をしているわね。警戒しないで……」
それを聞いて小龍はますます険しい顔をする。
「ふふっ。ますます警戒してしまったかしら。ねえ、李 小龍君」
それを聞くと小龍は木から落ちた。
「大丈夫?」
はっと気が付くとアリアの腕の中だった。受け止めてくれたらしい。
「貧血かしら?」
「な、なんでもない! 悪かったな……」
そういうと小龍は去っていった。
「面白い人ね。でも私が欲しいものには邪魔ね……」
アリアは不穏な呟きを残したのだった。
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