さくらの三つ子の姉です。撫子さんに生き写しです。
第七十話 本当の想い
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「羽月先生! 裕也さん!」
すみれの元担任、羽月美帆とその弟の裕也だった。
「ありがとうございました」
アリアがお礼を言った。
「終わってよかったね」
「力になれたらよかった」
「知り合いだったんですか?」
すみれはその様子に三人が知り合いだということを悟った。
「ええ。イギリス留学中に会ってね」
「僕は姉さんつながりで」
美帆はイギリスに留学していたからそのつながりらしい。
「ねえ、アリアちゃん」
「なんですか、美空さん」
アリアは美空を見た。
「あなたはカードを変えるためだけに事件を起こしていたわけではないのでしょう?」
「……本当に鋭いですね。確かにそうです」
アリアは認めた。
「もう一つの目的ってなんだ。いえ、なんですか?」
「なんだでいいですよ」
アリアは小龍が敬語を使ったことに少し寂しそうだった。
「もう一つの目的は……。リディア・リードの時からの目的でした。私は父に匹敵するほどの魔力を持っていました。なにせ先のことがすべてわかってしまうのです。それは生きていくうえではとても面白くないことでした。だからすみれさん、私の力をすこし封じてくれませんか?」
「で、でも……」
自分にできるのだろうか?
「あなたならできます。続いてください。かつてリディアだった魂よ。その魔力を二つに分け……」
「かつてリディアだった魂よ。その魔力を二つに分け」
「半分を封じ込めよ」
「半分を封じ込めよ」
アリアの体から光が出て二つに分かれた。そしてその半分が体の奥深くへと潜っていった。
「これで私は強い魔術師ではなくなった。ありがとうございました」
アリアは微笑んだ。
「アリアの魔力を封じ込めるのはリディア以上の魔力の持ち主じゃなくてはいけないからね」
裕也が言った。
「でもそれではすみれちゃんが先のことすべてを分かってしまうのではないですか?」
智世が心配する。
「そうだったらアリアの手伝いはしなかったかも」
美帆はそう言った。
「リディア・リードやクロウ・リードが成し遂げなかったことをできるのは……」
「その魔力より強いものだけ」
アップルティーアが続いた。
「今のすみれさんは望んだりしない限り予知夢をみることがありません。なにせ世界で一番強い魔力を持っているかもしれないのですから」
アリアの言葉に実感はなかった。
「世界で一番強い魔力…」
「これですべておわりました。本当にありがとうございました。ルナとアップルティーアをよろしくお願いします」
すみれは微笑んだ。
「全部変わったんだね。私がハートの力で作ったカードに……」
カードを全部抱きしめる。
「ええ」
アリアは頷いた。
「さて、お茶にしましょう。リュヌ、レモンティーア。手伝って」
「「は~い!」」
二人が返事をする。
「私も手伝います!」
すみれたちも手伝い始める。
アリアはそれを横目に見ながらそっと外に出たルナを追った。
すみれの元担任、羽月美帆とその弟の裕也だった。
「ありがとうございました」
アリアがお礼を言った。
「終わってよかったね」
「力になれたらよかった」
「知り合いだったんですか?」
すみれはその様子に三人が知り合いだということを悟った。
「ええ。イギリス留学中に会ってね」
「僕は姉さんつながりで」
美帆はイギリスに留学していたからそのつながりらしい。
「ねえ、アリアちゃん」
「なんですか、美空さん」
アリアは美空を見た。
「あなたはカードを変えるためだけに事件を起こしていたわけではないのでしょう?」
「……本当に鋭いですね。確かにそうです」
アリアは認めた。
「もう一つの目的ってなんだ。いえ、なんですか?」
「なんだでいいですよ」
アリアは小龍が敬語を使ったことに少し寂しそうだった。
「もう一つの目的は……。リディア・リードの時からの目的でした。私は父に匹敵するほどの魔力を持っていました。なにせ先のことがすべてわかってしまうのです。それは生きていくうえではとても面白くないことでした。だからすみれさん、私の力をすこし封じてくれませんか?」
「で、でも……」
自分にできるのだろうか?
「あなたならできます。続いてください。かつてリディアだった魂よ。その魔力を二つに分け……」
「かつてリディアだった魂よ。その魔力を二つに分け」
「半分を封じ込めよ」
「半分を封じ込めよ」
アリアの体から光が出て二つに分かれた。そしてその半分が体の奥深くへと潜っていった。
「これで私は強い魔術師ではなくなった。ありがとうございました」
アリアは微笑んだ。
「アリアの魔力を封じ込めるのはリディア以上の魔力の持ち主じゃなくてはいけないからね」
裕也が言った。
「でもそれではすみれちゃんが先のことすべてを分かってしまうのではないですか?」
智世が心配する。
「そうだったらアリアの手伝いはしなかったかも」
美帆はそう言った。
「リディア・リードやクロウ・リードが成し遂げなかったことをできるのは……」
「その魔力より強いものだけ」
アップルティーアが続いた。
「今のすみれさんは望んだりしない限り予知夢をみることがありません。なにせ世界で一番強い魔力を持っているかもしれないのですから」
アリアの言葉に実感はなかった。
「世界で一番強い魔力…」
「これですべておわりました。本当にありがとうございました。ルナとアップルティーアをよろしくお願いします」
すみれは微笑んだ。
「全部変わったんだね。私がハートの力で作ったカードに……」
カードを全部抱きしめる。
「ええ」
アリアは頷いた。
「さて、お茶にしましょう。リュヌ、レモンティーア。手伝って」
「「は~い!」」
二人が返事をする。
「私も手伝います!」
すみれたちも手伝い始める。
アリアはそれを横目に見ながらそっと外に出たルナを追った。
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