「そういえば前から聞きたかったんですけれども。すみれちゃんと美空ちゃんってどのように出会いましたの？」
美空の屋敷で急に智世に出会いを聞かれてすみれと美空は顔を見合わせた。
すみれ、美空、智世、小龍の四人でお茶会を開いていたところこの質問がされたのだ。
「どうって言われてもね……」
「普通に親に連れられてだよね」
二人は頷きあう。
「親に連れられて？　もともとの知り合いだったのか？」
小龍が訊いてくる。やはり興味があるみたいだ。
「うん、すみれのお母さんと私のお母さんは高校の同級生。それですみれのお父さんは高校の時の先生だったんだ」
「へえ～」
教師と生徒というところに眉を動かしながらも小龍が感心する。
「まあ先生と生徒の関係だったのですね。すみれちゃんのお父さんと美空ちゃんのお母さんは」
智世はにこにこと笑う。
「それでどのように出会ったのですの？」
「ええとね……」
美空はちょっと照れ臭そうに出会いを話し始めた。