花は新たに力を得た
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突如、空へ向かって巨大なツルが轟音とともに天を裂いた。
「ドオォン!!」
地面が揺れ、空へ伸びゆくツルは、まるで天と地を繋ぐ道標のようだった。
その異様な光景に、生徒たちは驚愕し、教師たちさえ顔を上げた。
3人は、ツルを見上げながら笑った。
「ふふ……なんか、見覚えあるね?」
その笑みに、アスモデウスも静かに頷く。
「あぁ……こんなことができるのは、あの方しかいない……!」
そう呟くと、喜びに満ちた表情で駆け出した。
「入間様……!」
ノアとサブロはその背中を見送る。
「行ったね」
「ああ」
しばしの沈黙ののち、2人も再び歩き出した。
サブロは疲れたイチロとニロをひょいと肩に担ぎ、3人並んで道を進む。
「お前も乗るか?」とイチロがノアに声をかけたが、
「暑苦しいから嫌」と即答して断った。
道すがら、イチロがふと尋ねる。
「白いの、行かせてよかったんか?」
ノアとサブロは目を合わせて、にっこりと笑う。
「もちろん!」
「奴は……自分の野望に向かっていったのだ!止める道理などない!」
「たとえ一人になろうとも、己は前進あるのみ!そして……そして必ず、魔王に――」
そこまで言いかけたサブロは、バタンと倒れてそのまま寝てしまった。
「……あらら、疲れちゃったんだね」
ノアはくすっと笑い、サブロの頭を自分の膝に乗せてあげた。
彼女の手が、そっとその髪を撫でる。
最終ポイント(終了時)
ノア:46,800P
サブノック・サブロ:45,500P
クロケル・ケロリ:36,800P
アガレス・ピケロ:32,300P
ガープ・ゴエモン:32,300P
カイム・カムイ:22,500P
イクス・エリザベッタ:20,700P
こうして、波乱と興奮に満ちた収穫祭が幕を閉じた。
兄弟にサブロを運んでもらいながら、皆の待つ集合地点へ向かった。
そして皆が集まる広場。
ノアは再びサブロを寝かせ、優しく上着を畳んで枕代わりに敷いてやった。
その時だった。
騒然とした人混みの中から、ふたりの姿が現れた。
入間と、リード。
泥と傷にまみれながらも、その手には小さく、しかし存在感ある植物が咲いていた。
「え……あれって……」
目に映ったのは、愛らしくも小生意気な、伝説のリーフ。
「可愛い……」
思わず呟いたその声を、誰も聞かなかった。
だがその植物の姿に、スージー先生とバラム先生が駆け寄るやいなや、騒ぎは一気に沸点へと達した。
「ま、まさか!? 本物!? 本物じゃないの!?」
「間違いありません!これは……伝説のリーフ!」
歓声が湧き上がる。
2人で見つけたということで、ポイントは半分に分けられ、それぞれ5万ポイントが加算される……はずだった。
だが
「オロバス・ココ、最終ポイント:58,000P」
「……っ!」
入間とリードが並んでスコアを見る。
彼らのスコアはそれぞれ50,000P。オロバスには及ばない。
「くっそー!あとちょっとだったのに!」
とリードが唇を噛み、入間も苦笑しながら肩を落としかけたその時だった。
ノアがひとこと。
「あの、計算……間違ってません?」
教師たちが振り返る。
ノアはゆっくりと続けた。
「確か……先生、言ってましたよね? “あの鉢、単体でも2万ポイント”だって」
そう、それは3日目、放送された情報。
鉢そのものが魔界において貴重な存在であり
1つ2万ポイントと設定されていたのだ。
スージー先生が慌てて集計を確認し、修正が行われる。
「リード・入間、それぞれ+1万ポイント……合計6万ポイント!」
「逆転優勝です!!」
その瞬間、広場は割れんばかりの歓声に包まれた。