季節をめくる花
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いつものようにざわめきと喧騒に包まれる教室に、ひときわ鋭い声が響いた。
「静まれ。話がある」
カルエゴが教壇に立つと、空気が一変した。背筋を伸ばし、黒板を背にして告げる。
「予定通り、来週末、位階昇級試験が行われる」
どこか緊張が走る中、彼は淡々と続ける。
「教師陣での協議の結果、今年は特別に新しい試験を用意した」
生徒たちが顔を見合わせたその時、カルエゴの目が鋭く光る。
「その名も《心臓破り》」
ざわつく教室。生徒たちの視線が彼に集中する。
「敵はバビルス教師陣。彼らは“宝”を狙って襲いかかってくる」
「た、宝…?」と誰かが呟いた。
カルエゴは頷き、言葉を続ける。
「貴様らの使命は、その宝を守り抜くこと」
ごくり、と喉を鳴らす音が教室に響いた。
「そしてその宝とは後輩だ」
思わず息を呑む生徒たち。
「1年生28名を、教師陣から守り通せ。今回の昇級試験は、2年生と1年生の合同試験となる」
その瞬間、教室は大爆発したかのような騒ぎになった。
「マジで!? 教師が相手!?」
「後輩って…守るの!?」
想定外の試練。守る対象が「後輩」ということで、興味やら緊張やら、さまざまな感情が渦を巻いた。
そこへ、カルエゴが再び声を上げる。
「チーム分けと任務内容の一覧はこの後、各自に配布される。責任を持って読み込め。いいな?」
生徒たちは動揺を抱きながらも、どこか高揚していた。
教師陣との真剣勝負。
仲間との連携。
そして“宝”を守る使命。
校内には瞬く間にこの情報が広がり、一般生徒の話題はすべて《心臓破り》一色になった。
配布されたチーム表を手に、2年生たちは互いの顔を見合わせる。
その目には不安と期待、そして昇級への欲望が宿っていた。
42名の悪魔たちが、欲を燃やす。
心臓を守り、昇級を掴むために
“心臓破り”の戦いが、今始まろうとしていた。