花と奏でる音
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3話「地獄の選択、禁断のダンス」
音楽祭への出場が決まった翌日、アブノーマルクラスはホームルームを利用して、出し物の話し合いを始めていた。
「要は、プルソン以上に目立つものがあればいいんだろ?」
アスモデウスが机の上で腕を組み、当然のように言う。
「というわけで――私の炎を、舞台で投げる。男子は全員避けろ」
「いやいやいや!! 無理だって!!」
リードが勢いよく立ち上がる。
「音楽祭に命はかけられないよ!!」
「命を……懸けない……?」
静かに席を立ったのは、ケロリだった。
その表情は凍るように冷たい。
「あなたたち……ステージをなめてるの?」
ぞわっ、と空気が張り詰める。
「まずは実践あるのみ!」
アスモデウスが叫び、手のひらから一筋の炎を放つ。
ドォン――!
轟音と共に放たれた火球が教室を駆け抜け、男子陣(※入間を除く)をまとめて吹き飛ばした。
「うわあああああ!!」「ちょ、アズくん!?」「燃える!燃えるう!!」
そこへ、ひとりの悪魔が優雅に扉を開けて入ってきた。
「やぁやぁ! 愛しき後輩たちよ!」
ロノウェ・ロミエール。
誰よりも目立つ派手な服装で、軽やかにステップを踏んで入ってくる。
「えーっと、今の状況を説明すると……」
入間が慌ててロノウェに状況を伝える。
「なるほどなるほど。キミたち、これは生徒にウケると思って考えた出し物ということだね?」
「そりゃあ、だって……ウケなきゃ勝てないし」
「なー、流行りとか追った方がいいってば」
ジャズとリードが揃って言うと、ロノウェが急に顔をしかめた。
「NON!!」
ビシィッと決めポーズを取りながら、声を張り上げる。
「よく聞け、後輩庶民ども!」
「うわ、また来たぞ……」と誰かが呟いたが、ロノウェは止まらない。
「薄っぺらい欲は見抜かれる! 過去の音楽祭、ウケ狙いで優勝したクラスは皆無!」
その言葉に教室の空気が変わる。
「悪魔ならば……自分の欲がいかに最高か、相手にたたきつけて勝負するのだ!
真に楽しむ悪魔にしか、祭りの頂きは相応しくない!!」
……その言葉を、皆が静かに受け止めた。
そして、入間が小さく手を挙げて言う。
「ぼ、僕は……その……みんなと一緒がいい、かな……
せ、せっかく13人揃ったから……
みんなで一緒にしたいことを、したい……って」
どこか不器用で、けれど心からの言葉に、クラスメイトたちが少し驚いたように目を見開いた。
すると、ケロリが険しい顔のまま口を開く。
「ひとつだけ、あるわ」
その声に、一同が息を呑む。
「華やかで、派手で、最高に……辛い出し物。
それが……禁断のダンス」
「……ダンス?」
ノアが首を傾げる。
「そう。悪魔たちを楽しませるアクドル……その進化系として誕生した、グループアクドル。
六人組で息をぴったりと揃え、同じ振り付けで踊りきる。
その名も――地獄踏み(ヘルダンス)!」
皆が息をのむ。
「そもそも悪魔って、集中力ないし個性強いし、
他の悪魔に合わせて長時間踊るなんて……それだけで苦行。
六人でやっても地獄だったのに、13人で? 本当なら正気じゃない。
一人が一瞬でも間違えたら……とてつもなくみっともない。
下手すれば……位階降格もあり得る」
そこまで言い切ったケロリの目が、ぎらりと光る。
「でも……だからこそ!」
その瞬間
「「それしかない!!」」
全員が同時に叫んでいた。
笑顔で、あるいは震えながら、あるいは燃えたぎる闘志を瞳に灯して
こうして、アブノーマルクラスの出し物は決まった。
音楽祭出し物:地獄踏み《ヘルダンス》
音楽祭への出場が決まった翌日、アブノーマルクラスはホームルームを利用して、出し物の話し合いを始めていた。
「要は、プルソン以上に目立つものがあればいいんだろ?」
アスモデウスが机の上で腕を組み、当然のように言う。
「というわけで――私の炎を、舞台で投げる。男子は全員避けろ」
「いやいやいや!! 無理だって!!」
リードが勢いよく立ち上がる。
「音楽祭に命はかけられないよ!!」
「命を……懸けない……?」
静かに席を立ったのは、ケロリだった。
その表情は凍るように冷たい。
「あなたたち……ステージをなめてるの?」
ぞわっ、と空気が張り詰める。
「まずは実践あるのみ!」
アスモデウスが叫び、手のひらから一筋の炎を放つ。
ドォン――!
轟音と共に放たれた火球が教室を駆け抜け、男子陣(※入間を除く)をまとめて吹き飛ばした。
「うわあああああ!!」「ちょ、アズくん!?」「燃える!燃えるう!!」
そこへ、ひとりの悪魔が優雅に扉を開けて入ってきた。
「やぁやぁ! 愛しき後輩たちよ!」
ロノウェ・ロミエール。
誰よりも目立つ派手な服装で、軽やかにステップを踏んで入ってくる。
「えーっと、今の状況を説明すると……」
入間が慌ててロノウェに状況を伝える。
「なるほどなるほど。キミたち、これは生徒にウケると思って考えた出し物ということだね?」
「そりゃあ、だって……ウケなきゃ勝てないし」
「なー、流行りとか追った方がいいってば」
ジャズとリードが揃って言うと、ロノウェが急に顔をしかめた。
「NON!!」
ビシィッと決めポーズを取りながら、声を張り上げる。
「よく聞け、後輩庶民ども!」
「うわ、また来たぞ……」と誰かが呟いたが、ロノウェは止まらない。
「薄っぺらい欲は見抜かれる! 過去の音楽祭、ウケ狙いで優勝したクラスは皆無!」
その言葉に教室の空気が変わる。
「悪魔ならば……自分の欲がいかに最高か、相手にたたきつけて勝負するのだ!
真に楽しむ悪魔にしか、祭りの頂きは相応しくない!!」
……その言葉を、皆が静かに受け止めた。
そして、入間が小さく手を挙げて言う。
「ぼ、僕は……その……みんなと一緒がいい、かな……
せ、せっかく13人揃ったから……
みんなで一緒にしたいことを、したい……って」
どこか不器用で、けれど心からの言葉に、クラスメイトたちが少し驚いたように目を見開いた。
すると、ケロリが険しい顔のまま口を開く。
「ひとつだけ、あるわ」
その声に、一同が息を呑む。
「華やかで、派手で、最高に……辛い出し物。
それが……禁断のダンス」
「……ダンス?」
ノアが首を傾げる。
「そう。悪魔たちを楽しませるアクドル……その進化系として誕生した、グループアクドル。
六人組で息をぴったりと揃え、同じ振り付けで踊りきる。
その名も――地獄踏み(ヘルダンス)!」
皆が息をのむ。
「そもそも悪魔って、集中力ないし個性強いし、
他の悪魔に合わせて長時間踊るなんて……それだけで苦行。
六人でやっても地獄だったのに、13人で? 本当なら正気じゃない。
一人が一瞬でも間違えたら……とてつもなくみっともない。
下手すれば……位階降格もあり得る」
そこまで言い切ったケロリの目が、ぎらりと光る。
「でも……だからこそ!」
その瞬間
「「それしかない!!」」
全員が同時に叫んでいた。
笑顔で、あるいは震えながら、あるいは燃えたぎる闘志を瞳に灯して
こうして、アブノーマルクラスの出し物は決まった。
音楽祭出し物:地獄踏み《ヘルダンス》