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プロローグ


「_________様!お嬢様!」





なんだ、また夢か。



「んっ……まだねむ、い……。ねかせてよクレア…」
「ダーメーよっ!今日が何の日かわかってますか!?」


まだ重たいまぶたは閉じたまま、ゆっくりと寝返りをうつ。



「なんかあったっけ…?」
「今日は来週のお見合いのためのお洋服を選びに行くのですよ?」


あぁ、そうだそうだ。お見合い…。




「____え?今日だっけ!?」
「そうですよ、イロハさん」
「わっ!!新人さんもいたの!?というか、私たち歳あまり離れてないんだからさん付けしなくていいって昨日言ったじゃない!クレアもお嬢様呼び禁止!」
「いいじゃないの、もう大人になるんだし。」
「お父様がいないときぐらいイロハって呼んでっていつも言ってるじゃない!」

最近の朝はいつもこう。相変わらず朝から賑やかだ…。別にいいじゃない、様って呼ばれるのは嫌だって、ただそれだけなのに…。

最近来た新人メイドさんなんて、私より二歳も上なのに敬語だし!二人で話すときぐらいいじゃない!クレアは昔から王家に仕えてるメイドの一人で、私が小さい時からよく遊んでくれてた。二人目のお母さんみたいな人。


「それよりはやく起きてください!朝ごはん冷めちゃいますよ!」
「わ、わかったからはやく出て!!!着替えるから!!!」






私はこの国の王家?っていえばいいのかな。私のおじいちゃ…いや、お祖父様。が、この国の王様。私はその家系に生まれた一人娘。

だからこんな風に特別扱いを受けたりする。



「はぁ…もっと普通の暮らしがしたかったな…。」


20歳になったら私は結婚しなくてはいけない、らしい。




しかもお見合いで!
本っっっ当にあり得ない!!!
ちゃんと恋愛とかしたことないまま、結婚なんてイヤだよ!…したことない、うん。そういうのあんまりわからない。



憧れの人ならいるんだけど。
これは恋、ではない気がする…。




まあ、悩んだって仕方ないんだろうけど。




この国の
王家に生まれたからには。



私は普通の人間じゃないから。











私、ニジノイロハ
19歳














"色彩使"だ。
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