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プロローグ


すっかり夜が深まった頃。

小さなプリンセスはまだ眠れないようでした。




「………ん、もうすぐ12時…?だ…」




枕元に置いたお気に入りの目覚まし時計を見てからベッドの上でゆっくりと寝返りをうつ。なんだか今日は眠れない。

なんでかな、今日はいっぱい遊んだから眠れるはずなのに…体を起こして窓のほうを見る……あれ、見間違いかな、お父さん?かな…いや、違う。


「だ、誰かいるの…?」


窓のほうに知らないだれかがいるような、なんかそんな気がして


「アハハ!バレちゃしょうがないな~…


眠れないのかい、お嬢さま?」


聞こえてきたのは


男の子の声



「ならちょっと面白い話、してあげよっか?」

とニコッと微笑みながら言った、



フードを深く被ったその人のうしろでは
まんまるのお月様が輝いていた。






今でもずっと覚えてる

あのお兄さんのこと

どんな話をしてくれたかは忘れちゃったけど



ただ一つだけ


一つだけ
覚えてるのは







「_________。」
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