magi
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天使か悪魔か
「とりっくあとりーと!」
悪魔の格好をした彼女が俺の前に現れた。
「シーリーン、それ」
「あくま! 可愛いでしょ?」
そう言って笑う彼女はどう見ても天使だ。
「ああ。で、アリババには見せたのか?」
「カシムくんに感想聞いてから見せようと思って。これで伝わるかな?」
「うーん。まぁわかるんじゃね? あとはそのTrick or treatの発音だな」
「変?」
「ひらがな発音で何言ってるかわからなかった。お前は普通にお菓子くれなきゃ悪戯しちゃうぞ! でいいと思う」
というかひらがな発音の可愛さをアリババにはやりたくない。
「そうかなー? じゃあそうするー。で、カシムくんお菓子!」
「はいはい」
用意しておいた棒付きキャンディを出した。
「お菓子あるんだ……」
「悪戯したかったのか?」
「うん」
「どうせアリババはコスプレに必死でお菓子持ってねーよ」
そうアリババも気合い入れてコスプレ準備してた。きっとお菓子のことなんて頭にない。
「そうだね。そんな気がするから、キャンディもらっとくね」
「ああ」
「これハロウィン仕様ですごく可愛い」
喜ぶ彼女の方が可愛いなんてな。
アリババのとこ行かせたくないな。この悪魔の格好した天使ずっと抱きしめておきたい。
「カシムくん?」
「なんでもねーよ。アリババにはどんな悪戯するんだ?」
「えーっとね、このピストルのクラッカーパーンってやって携帯にシールペタペタ貼り付けるの!」
意気揚々と子どもみたいな悪戯を話す彼女。
「驚くアリババ見てえ」
「カシムくんもくる?」
「いや、アリババに怒られるから遠慮しとく」
「そっか」
「ほら行けよ」
あぁ、今日も彼女を捕まえておくことが出来なかった。
いつも見えない羽で天使のように彼女は自由奔放飛び回る。
この先もずっと捕まえられないかもしれない。好きな人がいながら俺のところにくる彼女は本当は悪魔で、だから今日も悪魔の格好していたりして。
俺は去る彼女をぼーっと見つめていた。
(13/11/1)
(アリババは多分もてるコスプレしてると思う。着たいじゃなくてちやほやされたい)
「とりっくあとりーと!」
悪魔の格好をした彼女が俺の前に現れた。
「シーリーン、それ」
「あくま! 可愛いでしょ?」
そう言って笑う彼女はどう見ても天使だ。
「ああ。で、アリババには見せたのか?」
「カシムくんに感想聞いてから見せようと思って。これで伝わるかな?」
「うーん。まぁわかるんじゃね? あとはそのTrick or treatの発音だな」
「変?」
「ひらがな発音で何言ってるかわからなかった。お前は普通にお菓子くれなきゃ悪戯しちゃうぞ! でいいと思う」
というかひらがな発音の可愛さをアリババにはやりたくない。
「そうかなー? じゃあそうするー。で、カシムくんお菓子!」
「はいはい」
用意しておいた棒付きキャンディを出した。
「お菓子あるんだ……」
「悪戯したかったのか?」
「うん」
「どうせアリババはコスプレに必死でお菓子持ってねーよ」
そうアリババも気合い入れてコスプレ準備してた。きっとお菓子のことなんて頭にない。
「そうだね。そんな気がするから、キャンディもらっとくね」
「ああ」
「これハロウィン仕様ですごく可愛い」
喜ぶ彼女の方が可愛いなんてな。
アリババのとこ行かせたくないな。この悪魔の格好した天使ずっと抱きしめておきたい。
「カシムくん?」
「なんでもねーよ。アリババにはどんな悪戯するんだ?」
「えーっとね、このピストルのクラッカーパーンってやって携帯にシールペタペタ貼り付けるの!」
意気揚々と子どもみたいな悪戯を話す彼女。
「驚くアリババ見てえ」
「カシムくんもくる?」
「いや、アリババに怒られるから遠慮しとく」
「そっか」
「ほら行けよ」
あぁ、今日も彼女を捕まえておくことが出来なかった。
いつも見えない羽で天使のように彼女は自由奔放飛び回る。
この先もずっと捕まえられないかもしれない。好きな人がいながら俺のところにくる彼女は本当は悪魔で、だから今日も悪魔の格好していたりして。
俺は去る彼女をぼーっと見つめていた。
(13/11/1)
(アリババは多分もてるコスプレしてると思う。着たいじゃなくてちやほやされたい)
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