ザガン
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「やぁ」
ひょっこりといつものように彼は現れた。
「この前怒られなかった?」
「ばれなかったよ」
「良かった」
彼はジンだ。私ではなく白龍くんの。だから本当はいけない。白龍くんがこの場にいれば何か違うかもしれないけど。
「今日はどうしたの?」
「んー特に理由はないんだけどね」
「そっか」
理由なんてなんだっていいんだけどなんとなく。何か話さないとすぐに帰ってしまうような気がして。
「ねぇ」「あのさ」
二人の言葉が被った。
「被っちゃったね」
「そうだね。先どうぞ」
「ザガちゃん先でいいよ」
二人で笑い合う。別に話したいことなんてない。話せればいい。こうやって幸せだと思える時間が少しでも長く続けばなんだっていいの。ザガちゃんはどう思ってるかな?
「幸せ?」
つい口にしてしまったその言葉に「……幸せだよ」って返してくれた。嬉しいけど恥ずかしいね。
そのあとからかうザガちゃんずるい。
「聞いたの君だよ」
「ばか」
(13/11/27)
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