magi
Name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
恋敵。
「勉強付き合って」
彼女のその言葉にドキッとした。
多分それは俺が彼女を意識しているからだと思う。
「えっ」
なんてことないことないのに、彼女にそんな気なんてないのに。
「今から図書室とかだめ?」
そういえばテスト前だ。
「仕方ねえな」
嬉しいのにドキドキしてるのに、素っ気なく返してしまう。
「ありがとう!」
無邪気で純粋なその笑みにやられてしまう。
「てかアリババは?」
なんで、口にしてしまうのだろう。スルーしてればいいのに。せっかく二人きりになれるチャンスだぞ。
「んー知らない」
「知らないってお前なぁ」
どうしてこうしてあいつの話を続けてしまうのか。「ふーん」の一言でも済ませられるのに。
「だって……」
「だって?」
「何でもない!」
喧嘩でもしたかな。わかりやすい。そう言えば朝アリババも……なんて思い出して笑いそうになる。
「分かった。二人で勉強しよう。あいつ驚かせるくらいいい点とってやろうぜ」
「うん!」
彼女の笑顔が眩しい。表情をコロコロ変えるやつだ。
この恋は絶対かなわないからせめて、テストくらいいい点数をとってやろう。
「よしやるか!」
ささやかな決意をした。
(14/06/01)
Privatterより
お題「図書館」 #深夜の真剣文字書き60分一本勝負
「勉強付き合って」
彼女のその言葉にドキッとした。
多分それは俺が彼女を意識しているからだと思う。
「えっ」
なんてことないことないのに、彼女にそんな気なんてないのに。
「今から図書室とかだめ?」
そういえばテスト前だ。
「仕方ねえな」
嬉しいのにドキドキしてるのに、素っ気なく返してしまう。
「ありがとう!」
無邪気で純粋なその笑みにやられてしまう。
「てかアリババは?」
なんで、口にしてしまうのだろう。スルーしてればいいのに。せっかく二人きりになれるチャンスだぞ。
「んー知らない」
「知らないってお前なぁ」
どうしてこうしてあいつの話を続けてしまうのか。「ふーん」の一言でも済ませられるのに。
「だって……」
「だって?」
「何でもない!」
喧嘩でもしたかな。わかりやすい。そう言えば朝アリババも……なんて思い出して笑いそうになる。
「分かった。二人で勉強しよう。あいつ驚かせるくらいいい点とってやろうぜ」
「うん!」
彼女の笑顔が眩しい。表情をコロコロ変えるやつだ。
この恋は絶対かなわないからせめて、テストくらいいい点数をとってやろう。
「よしやるか!」
ささやかな決意をした。
(14/06/01)
Privatterより
お題「図書館」 #深夜の真剣文字書き60分一本勝負
14/18ページ