★Twitterまとめ
Name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
どうしよう。
決して綺麗とはいえないラッピングのされた箱を手に、少年は教室の入り口横で立ち尽くしていた。
せっかくここまでやったのに、あと一歩の勇気が出ない。
「おっ、カシムじゃんどうした?」
運悪く一番会いたくないやつに見つかってしまった。
トイレから戻ってきたのか。この可能性を考えていなかった。
「いや、べつに」
慌てて箱は後ろに隠した。見られるわけにはいかない。
「ふーん、誰か待ってんの?」
「まぁ」
なんで放課後じゃなくて今かと言うと、クラスメイトであるモルジアナに色々と言われたからだ。めんどうなことを。
なんてドギマギしながら喋っていたら、
「あ、カシムくん!」
「!?」
本命に見つかった。アリババさえいなければむしろありがたいわけだが、どうしよう。
「ちょっと、シーリーン来い!」
教室をまだ出切らない彼女の腕を引いて俺は走りだした。
to be continue……
15/02/17