和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
Petrichor
君の名前は?
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[出発の日]
翌朝。
カーテン越しの明るい光が眩しくて目を覚ます。
今日は東京に発つ日。
のんびりと起きてカーテンを開ければ、昨日までのどんよりした空が嘘のように晴れわたって濡れたアスファルトが太陽を反射して眩しいくらい。
「うわぁ………良い天気。」
目をしかめながら、窓を開けて外の空気を入れれば。
ひんやりとした空気が眠っていた脳を起こしてくれる。
上京日和………。
ベランダでタバコに火を付けると、ここで見る最後の風景を楽しむ。
(浅葱、こんな天気で来るのかな?)
雨の日しか公園に行かないとは言ってたけど。
曇りの日も来ていたし、今日会えなかったらしばらくは会えないから、きっと来るだろう。
そんなことを考えながら、部屋に残った最後の荷物をまとめて、準備をする。
荷物なんて大した物はないから。
少し早い気はしたけど、少しでも長く浅葱と居たくて。
アパートの会社に鍵を返しに行った後、公園に向かった。
いつも見ていた天気の悪い公園とは違い、晴れた公園は濡れた木々がキラキラと綺麗で。
コーヒーを飲みながらいつものベンチで待つ。
昨日、買ったネックレスは何て言って渡そう?
そんなことを考えるだけでも楽しくなる。
そして。
東京に行ったらしばらくはすごく忙しいから。
ちゃんと連絡はしよう。
そして、いつか自分が成功したって思えたら。
浅葱に好きだって言おう。
そんなことを考えながら待っていた。
でも。
いつもなら来てもおかしくない時間になっても浅葱は来なかった。
出かけるのに手間取ってるのかな?
そんな事を考えながら、携帯に連絡をしてみれば。
聞こえてくるのは無機質な電源が入っていないというアナウンス。
(もう、家を出たのかな?)
そんな事を考えながら待ってたけど。
いつまで待っても、浅葱は来なかった。
やっぱり、天気良くなったから来ないのかな?
ギリギリまで待ってみたけど。
連絡は取れないし、来る様子はない。
(しかたないか………。)
飛行機に乗り遅れるわけにもいかず。
諦めて立ち上がるとバス停に向かう。
町はいつも通り騒がしくて。
最後に一目でいいから浅葱と会いたかった。
でも。
また連絡すればいい。
こっちに帰ってきたときに会いに行けばいい。
がっかりした気持ちを押し殺し、到着したバスに乗り込み、最後の風景をぼんやりと見ている。
「緊急車両が通りますので、出発までしばらくお待ちください。」
無機質なバスのアナウンスを聞きながら、目の前を通っていく救急車を眺める。
こんな晴れた日なのに。
可哀想だな………。
自分には関わりのないことだから。
すごく冷めた目で見てしまう。
結局。
空港に着いて、飛行機に乗っても、その日浅葱から連絡があることはなかった。
そして。
その日を境に浅葱から連絡が来ることはなかった。
俺は上京してから結成した和楽器バンドのほうが忙しくて。
バタバタした毎日に、浅葱に連絡できる時間なんて無くて。
時間があって連絡をしても、聞こえてくるのは無機質なアナウンス。
連絡が取れないことはすごく残念だったけど、もしかしたらもう入院していて病院の中じゃ携帯つかえないのかもしれないし。
そう考えるしかなかった。
もし、あの時、何かがおかしいことに気付いていたら。
晴れてるから、浅葱の家に行くって言っていたら。
今迎えてる未来は変わってたのかな?
ねぇ、浅葱。
間違いは、どうして正したらいい………?
翌朝。
カーテン越しの明るい光が眩しくて目を覚ます。
今日は東京に発つ日。
のんびりと起きてカーテンを開ければ、昨日までのどんよりした空が嘘のように晴れわたって濡れたアスファルトが太陽を反射して眩しいくらい。
「うわぁ………良い天気。」
目をしかめながら、窓を開けて外の空気を入れれば。
ひんやりとした空気が眠っていた脳を起こしてくれる。
上京日和………。
ベランダでタバコに火を付けると、ここで見る最後の風景を楽しむ。
(浅葱、こんな天気で来るのかな?)
雨の日しか公園に行かないとは言ってたけど。
曇りの日も来ていたし、今日会えなかったらしばらくは会えないから、きっと来るだろう。
そんなことを考えながら、部屋に残った最後の荷物をまとめて、準備をする。
荷物なんて大した物はないから。
少し早い気はしたけど、少しでも長く浅葱と居たくて。
アパートの会社に鍵を返しに行った後、公園に向かった。
いつも見ていた天気の悪い公園とは違い、晴れた公園は濡れた木々がキラキラと綺麗で。
コーヒーを飲みながらいつものベンチで待つ。
昨日、買ったネックレスは何て言って渡そう?
そんなことを考えるだけでも楽しくなる。
そして。
東京に行ったらしばらくはすごく忙しいから。
ちゃんと連絡はしよう。
そして、いつか自分が成功したって思えたら。
浅葱に好きだって言おう。
そんなことを考えながら待っていた。
でも。
いつもなら来てもおかしくない時間になっても浅葱は来なかった。
出かけるのに手間取ってるのかな?
そんな事を考えながら、携帯に連絡をしてみれば。
聞こえてくるのは無機質な電源が入っていないというアナウンス。
(もう、家を出たのかな?)
そんな事を考えながら待ってたけど。
いつまで待っても、浅葱は来なかった。
やっぱり、天気良くなったから来ないのかな?
ギリギリまで待ってみたけど。
連絡は取れないし、来る様子はない。
(しかたないか………。)
飛行機に乗り遅れるわけにもいかず。
諦めて立ち上がるとバス停に向かう。
町はいつも通り騒がしくて。
最後に一目でいいから浅葱と会いたかった。
でも。
また連絡すればいい。
こっちに帰ってきたときに会いに行けばいい。
がっかりした気持ちを押し殺し、到着したバスに乗り込み、最後の風景をぼんやりと見ている。
「緊急車両が通りますので、出発までしばらくお待ちください。」
無機質なバスのアナウンスを聞きながら、目の前を通っていく救急車を眺める。
こんな晴れた日なのに。
可哀想だな………。
自分には関わりのないことだから。
すごく冷めた目で見てしまう。
結局。
空港に着いて、飛行機に乗っても、その日浅葱から連絡があることはなかった。
そして。
その日を境に浅葱から連絡が来ることはなかった。
俺は上京してから結成した和楽器バンドのほうが忙しくて。
バタバタした毎日に、浅葱に連絡できる時間なんて無くて。
時間があって連絡をしても、聞こえてくるのは無機質なアナウンス。
連絡が取れないことはすごく残念だったけど、もしかしたらもう入院していて病院の中じゃ携帯つかえないのかもしれないし。
そう考えるしかなかった。
もし、あの時、何かがおかしいことに気付いていたら。
晴れてるから、浅葱の家に行くって言っていたら。
今迎えてる未来は変わってたのかな?
ねぇ、浅葱。
間違いは、どうして正したらいい………?