和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
Petrichor
君の名前は?
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[天使の声]
親父からの電話を終了させて、スタッフが片付けに入ったのを確認すると、一服をするために中庭に出た。
ベンチに腰かけて装飾されたクリスマスツリーを見上げれば。
キラキラと柔らかい雪が降りてくる。
「…………すげぇ………。」
東京じゃなかなか見れないホワイトクリスマスに、柔らかいツリーのイルミネーションの光が綺麗で。
紫煙を吐き出してため息をつく。
やっぱり、地元は良いな………。
浅葱は暖かい部屋で寝てるかな?
今日は、浅葱によく似た子が見に来てくれて。
まるで浅葱が見ててくれるみたいで、頑張れたよ。
(………なんてね。)
ふぅ、と。
目を閉じて浅葱を想う。
浅葱と、このイルミネーションが見れたら。
きっと幸せだって思えるのに。
(浅葱の声が聞きたい………。)
もう、何年も聞いてない。
夢の中で聞く声は、いつも幸せそう。
(………眞?)
浅葱の声を思い出す。
そう、こんな声だった…………。
(……眞、寝てるの?)
聞こえるはずのない幻聴に、頬が緩む。
「………大丈夫、寝てないよ………。」
微かに笑いながら、その幻聴に返事をする。
こんな風に会話できたら………。
「………そんな所で寝てたら、風邪引くよ………?」
また、聞こえる幻聴。
うん。
浅葱なら、きっとそう言う………。
「目、閉じてるだけだよ………。
…………?」
ふと、我に返る。
今、本当に声が聞こえた気がした。
幻聴にしては、生々しい。
ゆっくり目を開けて。
顔を上げると。
目の前にはさっきと変わらないクリスマスツリー。
「………いやいや(笑)」
そんなわけない。
また、タバコを口に含んで、ふと隣に人の気配を感じて視線を向けると。
「………え?」
そこには。
さっきまで会場に居て、帰ったはずの車椅子の女の子。
心配そうに、こちらを覗き込んでいる。
なんで、お客さんがここにいるんだろ?
不思議で言葉が出てこないでいると。
「………眞……?」
俺を呼ぶその声は。
ずっと、聞きたかった声………。
「………浅葱………?」
名前を呼べば。
その子は嬉しそうに笑って、マスクを外す。
その顔は。
ずっと、奇跡を夢見て、待っていた姿。
「なん………で………」
ここに居るの?
夢なの………?
すべてが言葉にならなくて。
震える手を伸ばして、車椅子に近づく。
浅葱は嬉しそうに。
伸ばされた手を掴んでくれる。
暖かさに
懐かしさに。
膝の力が抜けて。
浅葱の前で膝をつく。
イルミネーションに照らされて、綺麗に笑う浅葱が、そこにはいた………。
親父からの電話を終了させて、スタッフが片付けに入ったのを確認すると、一服をするために中庭に出た。
ベンチに腰かけて装飾されたクリスマスツリーを見上げれば。
キラキラと柔らかい雪が降りてくる。
「…………すげぇ………。」
東京じゃなかなか見れないホワイトクリスマスに、柔らかいツリーのイルミネーションの光が綺麗で。
紫煙を吐き出してため息をつく。
やっぱり、地元は良いな………。
浅葱は暖かい部屋で寝てるかな?
今日は、浅葱によく似た子が見に来てくれて。
まるで浅葱が見ててくれるみたいで、頑張れたよ。
(………なんてね。)
ふぅ、と。
目を閉じて浅葱を想う。
浅葱と、このイルミネーションが見れたら。
きっと幸せだって思えるのに。
(浅葱の声が聞きたい………。)
もう、何年も聞いてない。
夢の中で聞く声は、いつも幸せそう。
(………眞?)
浅葱の声を思い出す。
そう、こんな声だった…………。
(……眞、寝てるの?)
聞こえるはずのない幻聴に、頬が緩む。
「………大丈夫、寝てないよ………。」
微かに笑いながら、その幻聴に返事をする。
こんな風に会話できたら………。
「………そんな所で寝てたら、風邪引くよ………?」
また、聞こえる幻聴。
うん。
浅葱なら、きっとそう言う………。
「目、閉じてるだけだよ………。
…………?」
ふと、我に返る。
今、本当に声が聞こえた気がした。
幻聴にしては、生々しい。
ゆっくり目を開けて。
顔を上げると。
目の前にはさっきと変わらないクリスマスツリー。
「………いやいや(笑)」
そんなわけない。
また、タバコを口に含んで、ふと隣に人の気配を感じて視線を向けると。
「………え?」
そこには。
さっきまで会場に居て、帰ったはずの車椅子の女の子。
心配そうに、こちらを覗き込んでいる。
なんで、お客さんがここにいるんだろ?
不思議で言葉が出てこないでいると。
「………眞……?」
俺を呼ぶその声は。
ずっと、聞きたかった声………。
「………浅葱………?」
名前を呼べば。
その子は嬉しそうに笑って、マスクを外す。
その顔は。
ずっと、奇跡を夢見て、待っていた姿。
「なん………で………」
ここに居るの?
夢なの………?
すべてが言葉にならなくて。
震える手を伸ばして、車椅子に近づく。
浅葱は嬉しそうに。
伸ばされた手を掴んでくれる。
暖かさに
懐かしさに。
膝の力が抜けて。
浅葱の前で膝をつく。
イルミネーションに照らされて、綺麗に笑う浅葱が、そこにはいた………。