和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
ハロ/ハワユ
君の名前は?
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[恋人の存在]
「さて、と。」
クレープも食べ終わり、ゴミを片付けると。
眞さんはパソコンを閉じて立ち上がる。
「目元も治ったし、家まで送るよ。」
私がちゃんと外出れるまで待ってくれてたのかと分かると、申し訳なかったけど。
でも。
腫れが引いて帰れるのはとても有難かった。
「はい。用意してきますね。」
私も立ち上がり、寝室に戻って着替えようと動き出すと、眞さんも一緒に寝室についてきた。
「あ、着替えを覗くわけじゃないよ(笑)?
俺も着替えたいし。」
少しだけ警戒した私に笑いながら、眞さんは寝室のクローゼットを開けて服を選び始める。
「浅葱、上はそれでいいけど下に履くの、これでいい?」
そう言いながらクローゼットからゆったりしたガウチョパンツを出してきてくれる。
「いや、帰るだけだからスーツで良いですよ?」
イスに掛かってるスーツとシャツに着替えようと思ってたから、ふるふると首を振ると
「帰るだけでも平日の昼間なんだから、こっち着なよ。スーツは持って帰ればいいでしょ?」
そう言ってスーツを取り上げられてガウチョパンツを渡される。
確かに。
平日の昼間にスーツで帰ってる女なんて珍しすぎる。
「………すみません、お借りします。」
諦めて受けとると、
「何かに入れとくよ。」
と、眞さんは自分の服と私のスーツを持って部屋を出ていこうとする。
「あ、サイドテーブルの引き出しに化粧水とか入ってるから、化粧するなら使って?」
そう言って笑うと部屋から出ていってしまった。
(そういえば、化粧も落としてあったな。)
まさかそれも眞さんがやってくれたんだとしたら、女性の扱いに慣れてるんだなと。
化粧水とか揃ってるなんて男性の家じゃ考えられない。
(やっぱり、彼女さん、居るんだろうな。)
酔ってたとはいえ、本当に申し訳ないと思う。
着替えを終えて、会社に行くわけじゃないからナチュラルにメイクを終えると。
バッグに荷物を戻して、起きたままのベッドもキレイにする。
昨日、ここで眞さんと眠っていたんだと思うと、やはり恥ずかしくて。
あまり見ないように。
ベッドメイクを終えて、忘れ物はないか確認してから寝室を出ると、リビングには眞さんがタバコを吸いながらソファーに座っていた。
「お待たせしました。」
履いていたスウェットを綺麗に畳んで渡すと、ソファーに置いて、立っている私を見上げた。
「あ、今日は昨日とメイク違う?」
ナチュラルで良いね、と笑ってくれて。
「あれは、仕事用にいつもしているので。
今日は休みだし………。
眞さんも、だいぶ変わりますね(笑)」
縛った髪に、メガネをかけて、さっきまでとはまたイメージが違う眞さんに見とれてしまう。
「まぁ、これから仕事だから。髪は邪魔にならないようにね♪」
さぁ、行こうか。
と。
私のスーツは綺麗に畳まれてどこかのお店の紙バッグに入れられている。
それを受け取ると、眞さんについて部屋を出た。
エレベーターに乗り、地上に降りると。
駐車場に歩いていった。
眞さんが向かったのは少し高級そうに見える外車で。
鍵を開けて後ろの席のドアを開けると
「貸して。」
と、荷物を受け取って置いてくれる。
助手席に促されて乗り込むと、座り心地の良いシート。
何の曲かはわからないけど、何か鼻歌を歌いながら眞さんは運転席に座ると
「タバコ、吸っても良い?」
と加熱式タバコを見せてきた。
「はい。大丈夫ですよ。」
むしろ、さっきまで普通に目の前で吸っていたから当たり前だと思っていたけど。
「さすがに車の中は密室だからね。
さ、行こう。」
と、緩やかに車は走り出した。
眞さんの運転はちゃんとしていて、乗っていても安心できる。
タバコを吸い終わり、片手で運転しながら、窓枠に肘をついて指で唇を撫でてる姿が、なんとなく様になっていて、少し見とれてしまう。
「………あんまり見つめられると、緊張するんですけど(笑)?」
知らず知らず見つめてたことにハッとして目を反らす。
「あ、すみませんっ」
目を反らしたのはいいけど、なんだか居たたまれなくて。
眞さんとは反対の窓の外を眺める。
外には、サラリーマンが沢山歩いていて。
普段ならそこに私も埋もれているはずなのに………。
「浅葱は、彼氏居るの?」
ぼんやりとしていた所に唐突な質問をされて、焦る。
「え?あ……
居ないですよ。
仕事ばっかりで………。」
仕事ばっかりしてたから。
『お前より守ってやりたい人ができた。お前は強いから大丈夫だよな?』
って。
浮気されて捨てられました。
なんて………言えない。
口ごもっていると、はぁ、とため息が聞こえて。
視線を向けると笑っていた。
「良かった。
彼氏居るのに俺に一晩連れ去られましたなんてなったら殴られるとこだったから(笑)」
助かった、と笑う眞さんを見て、私も思わず疑問をぶつけてしまう。
「眞さんこそ。
さっき部下さんが言ってた方って彼女さんじゃないんですか?」
部屋に女性物の化粧水があったのも。
すると、眞さんはクスクス笑いだす。
「ゆう子のこと?
あれは仕事仲間だよ。
化粧水は俺の。これでも一応お肌気にしてますから!
彼女居たらさすがの俺も知らない女性をお持ち帰りはしないよ(笑)」
安心して、と。
それを聞いて少しだけ安心した。
「そうなんですか。じゃあ、良かった………。」
私も悪いことしたと思っていたから。
車が信号で止まると、笑っていた眞さんは、ふぅ、と笑うのをやめてこちらを見る。
「じゃあ、お互い独り身なら、浅葱を家に送り終わるまで恋人ごっこでもしようか?」
と、すこしだけイタズラっぽく笑って。
私の反応をうかがっている。
帰るまでってことは、本当に少しだけ。
「それくらいなら………。」
そう言うと。
「よし、じゃあ、信号が変わったらスタート。」
と言うと、シフトに乗せていた手をこちらに向ける。
「??」
何の事だろうと思うと。
信号が変わり、車が走り出した。
「恋人なら、手、繋ご?」
そう言って、そっと私の手を取った。
「あ、………はい。」
恥ずかしかったけど。
眞さんの手は暖かい。
「恋人だから、敬語もなし。『さん』付けもね?」
急に言われても、戸惑うばかりで。
「えっと…………う、うん。わかった………。」
急に恋人と言われても。
もう何年も忘れていたことだから。
「よし。じゃあ、時間ないけど、少しだけデートしよ。」
と、帰る方向とは別の方向に車を走らせて。
私はドキドキすると共に
眞さんの手を見つめては、
話しかけられる言葉に
つまづきながら答えて。
少しの間『恋人ごっこ』がはじまった。
「さて、と。」
クレープも食べ終わり、ゴミを片付けると。
眞さんはパソコンを閉じて立ち上がる。
「目元も治ったし、家まで送るよ。」
私がちゃんと外出れるまで待ってくれてたのかと分かると、申し訳なかったけど。
でも。
腫れが引いて帰れるのはとても有難かった。
「はい。用意してきますね。」
私も立ち上がり、寝室に戻って着替えようと動き出すと、眞さんも一緒に寝室についてきた。
「あ、着替えを覗くわけじゃないよ(笑)?
俺も着替えたいし。」
少しだけ警戒した私に笑いながら、眞さんは寝室のクローゼットを開けて服を選び始める。
「浅葱、上はそれでいいけど下に履くの、これでいい?」
そう言いながらクローゼットからゆったりしたガウチョパンツを出してきてくれる。
「いや、帰るだけだからスーツで良いですよ?」
イスに掛かってるスーツとシャツに着替えようと思ってたから、ふるふると首を振ると
「帰るだけでも平日の昼間なんだから、こっち着なよ。スーツは持って帰ればいいでしょ?」
そう言ってスーツを取り上げられてガウチョパンツを渡される。
確かに。
平日の昼間にスーツで帰ってる女なんて珍しすぎる。
「………すみません、お借りします。」
諦めて受けとると、
「何かに入れとくよ。」
と、眞さんは自分の服と私のスーツを持って部屋を出ていこうとする。
「あ、サイドテーブルの引き出しに化粧水とか入ってるから、化粧するなら使って?」
そう言って笑うと部屋から出ていってしまった。
(そういえば、化粧も落としてあったな。)
まさかそれも眞さんがやってくれたんだとしたら、女性の扱いに慣れてるんだなと。
化粧水とか揃ってるなんて男性の家じゃ考えられない。
(やっぱり、彼女さん、居るんだろうな。)
酔ってたとはいえ、本当に申し訳ないと思う。
着替えを終えて、会社に行くわけじゃないからナチュラルにメイクを終えると。
バッグに荷物を戻して、起きたままのベッドもキレイにする。
昨日、ここで眞さんと眠っていたんだと思うと、やはり恥ずかしくて。
あまり見ないように。
ベッドメイクを終えて、忘れ物はないか確認してから寝室を出ると、リビングには眞さんがタバコを吸いながらソファーに座っていた。
「お待たせしました。」
履いていたスウェットを綺麗に畳んで渡すと、ソファーに置いて、立っている私を見上げた。
「あ、今日は昨日とメイク違う?」
ナチュラルで良いね、と笑ってくれて。
「あれは、仕事用にいつもしているので。
今日は休みだし………。
眞さんも、だいぶ変わりますね(笑)」
縛った髪に、メガネをかけて、さっきまでとはまたイメージが違う眞さんに見とれてしまう。
「まぁ、これから仕事だから。髪は邪魔にならないようにね♪」
さぁ、行こうか。
と。
私のスーツは綺麗に畳まれてどこかのお店の紙バッグに入れられている。
それを受け取ると、眞さんについて部屋を出た。
エレベーターに乗り、地上に降りると。
駐車場に歩いていった。
眞さんが向かったのは少し高級そうに見える外車で。
鍵を開けて後ろの席のドアを開けると
「貸して。」
と、荷物を受け取って置いてくれる。
助手席に促されて乗り込むと、座り心地の良いシート。
何の曲かはわからないけど、何か鼻歌を歌いながら眞さんは運転席に座ると
「タバコ、吸っても良い?」
と加熱式タバコを見せてきた。
「はい。大丈夫ですよ。」
むしろ、さっきまで普通に目の前で吸っていたから当たり前だと思っていたけど。
「さすがに車の中は密室だからね。
さ、行こう。」
と、緩やかに車は走り出した。
眞さんの運転はちゃんとしていて、乗っていても安心できる。
タバコを吸い終わり、片手で運転しながら、窓枠に肘をついて指で唇を撫でてる姿が、なんとなく様になっていて、少し見とれてしまう。
「………あんまり見つめられると、緊張するんですけど(笑)?」
知らず知らず見つめてたことにハッとして目を反らす。
「あ、すみませんっ」
目を反らしたのはいいけど、なんだか居たたまれなくて。
眞さんとは反対の窓の外を眺める。
外には、サラリーマンが沢山歩いていて。
普段ならそこに私も埋もれているはずなのに………。
「浅葱は、彼氏居るの?」
ぼんやりとしていた所に唐突な質問をされて、焦る。
「え?あ……
居ないですよ。
仕事ばっかりで………。」
仕事ばっかりしてたから。
『お前より守ってやりたい人ができた。お前は強いから大丈夫だよな?』
って。
浮気されて捨てられました。
なんて………言えない。
口ごもっていると、はぁ、とため息が聞こえて。
視線を向けると笑っていた。
「良かった。
彼氏居るのに俺に一晩連れ去られましたなんてなったら殴られるとこだったから(笑)」
助かった、と笑う眞さんを見て、私も思わず疑問をぶつけてしまう。
「眞さんこそ。
さっき部下さんが言ってた方って彼女さんじゃないんですか?」
部屋に女性物の化粧水があったのも。
すると、眞さんはクスクス笑いだす。
「ゆう子のこと?
あれは仕事仲間だよ。
化粧水は俺の。これでも一応お肌気にしてますから!
彼女居たらさすがの俺も知らない女性をお持ち帰りはしないよ(笑)」
安心して、と。
それを聞いて少しだけ安心した。
「そうなんですか。じゃあ、良かった………。」
私も悪いことしたと思っていたから。
車が信号で止まると、笑っていた眞さんは、ふぅ、と笑うのをやめてこちらを見る。
「じゃあ、お互い独り身なら、浅葱を家に送り終わるまで恋人ごっこでもしようか?」
と、すこしだけイタズラっぽく笑って。
私の反応をうかがっている。
帰るまでってことは、本当に少しだけ。
「それくらいなら………。」
そう言うと。
「よし、じゃあ、信号が変わったらスタート。」
と言うと、シフトに乗せていた手をこちらに向ける。
「??」
何の事だろうと思うと。
信号が変わり、車が走り出した。
「恋人なら、手、繋ご?」
そう言って、そっと私の手を取った。
「あ、………はい。」
恥ずかしかったけど。
眞さんの手は暖かい。
「恋人だから、敬語もなし。『さん』付けもね?」
急に言われても、戸惑うばかりで。
「えっと…………う、うん。わかった………。」
急に恋人と言われても。
もう何年も忘れていたことだから。
「よし。じゃあ、時間ないけど、少しだけデートしよ。」
と、帰る方向とは別の方向に車を走らせて。
私はドキドキすると共に
眞さんの手を見つめては、
話しかけられる言葉に
つまづきながら答えて。
少しの間『恋人ごっこ』がはじまった。