和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
ハロ/ハワユ
君の名前は?
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[カフェ]
部屋に戻ると。
部長達は舞妓さんの優雅な舞を楽しんでいて、こちらを気にする様子は無かった。
そっと課長に近付いて新幹線の時間があるので帰りますと言うと、二つ返事で了承してくれた。
そのまま帰るのも悪いので、先方の上司の横にそっと座り、挨拶をする。
「本日は、1日ありがとうございました。
申し訳ないのですが、私は泊まりではないので、そろそろおいとまさせて頂きます。」
深々と挨拶すると、清々しい笑顔でこちらに体を向けてくれた。
「椎名さん、1日お疲れ様。
今回はとても良いものができると思います。
また、次も椎名さんにお願いしたいから、その時はよろしくたのむよ。」
肩を叩かれて、本当に嬉しいと思えた。
ペコリと頭を下げて、部長に気付かれないように荷物を持つと、携帯を見ていた眞と目が合う。
「お先に失礼します。」
形だけの丁寧な挨拶をすると。
「気をつけて帰ってね?」
そう言いながら。
手に持った携帯の画面を指でトントンとして見せた。
「??」
(携帯を見ろってことかな?)
ポケットに入った携帯に触った瞬間、メッセージの受信を知らせる振動があったから、たぶんそうゆうことだと思う。
ペコリと頭を下げてそっと部屋を出た。
玄関で仲居さんにも挨拶をして、ハイヒールを履くと、やっと外に出れた。
(何だったんだろ………?)
眞が携帯を見ろって合図したってことは、何かメッセージを送ってくれたんだろうけど。
携帯を開くと、そこにはやはり
『新着メッセージ有り』
の文字。
メッセージを開けば、それはやはり眞からで。
『向かいのカフェで待ってて』
とだけ書いてある。
(……カフェ?)
顔を上げれば、通りの向かいには、確かにカフェがあった。
なんだろうとは思ったけど。
そういえばピアスも返してもらってない。
『わかった。』
返信を返して、向かいのカフェに入ることにした。
カフェに入ると、中はコーヒーと甘い良い香りがして。
待ち合わせと知らせて窓際の席に案内してもらい、メニューを見る。
「ん~………。あ………」
メニューにはスイーツの中にある『クレープ』の文字。
(そういえばあんまり食べてないから、食べたいかも………。)
クレープなんて、眞と食べてから食べてない。
「すみません、アイスのカフェラテと、この、クレープお願いします。」
注文を済ませて、そっと料亭のほうを見れば、さっきまで居たのが信じられないくらい豪華な作りで。
(まぁ、接待でもなければ、あんな所入れなかったよね。)
綺麗な所だったからもっと堪能したかったなと。
そして、眞が待っててと言ってくれたってことは、まだ、少しだけ話せるのかなと、嬉しくなる。
「お待たせしました。」
しばらくすると、カフェラテとクレープが運ばれてきた。
あの日、眞と食べたクレープとは違う、おしゃれなお皿に飾られた物だけど。
甘いものが食べたかった私は嬉しくて。
カフェラテを飲んで喉の乾きを癒す。
(お疲れ様~♪)
一人で自分を誉めて、ナイフとフォークでクレープを切れば、中からとろけるクリームとチョコ。
一口食べれば、口に広がる甘さに思わず頬が緩む。
(おいし………♪)
怒濤の1日をすごして、自分にご褒美みたいで。
幸せな気分になれる。
「ごめん、遅くなった。」
クレープに夢中になってて眞が近付いて来たのも気づかなかった。
顔を上げれば、メガネにマスクを着けた眞は、店員さんにカフェラテを注文してバックに何か袋をしまいながら向かいの席に座る。
「大丈夫。一人でご褒美食べてた。」
嬉しそうに口をモグモグしてると
「ずるくない?ちょうだい♪」
と、眞が口をあける。
自分で食べれば良いのにとは思うけど。
食べやすい大きさに切って口に入れてあげると、嬉しそうに笑う。
「あー、旨い~♪」
さっきまでとっても高いもの食べてたのに。
それとは比べられない笑顔に、私もつられてしまう。
「美味しいね。」
何か話があったのかと思ったけど、眞はお高い食事がつまらなかったのか、クレープに満足していた。
「これから帰るんだろ?送るよ。」
二人でカフェラテを飲みきると、眞はバックを持って立ち上がった。
(送ってくれようとしたんだ。)
その気持ちが嬉しくて。
立ち上がり、店を出てタクシーに乗り込んだ。
「すみません、第二ホテルまで。」
眞が行き先を告げたのは、たぶん眞達が泊まるホテルで。
「………ん?駅は?」
思わず眞に聞くと。
「見せたいものがあるから、寄り道してきな。時間はまだあるでしょ?」
そう言って笑う。
(見せたいもの?)
まっすぐ駅だと思っていたから、少しびっくりしたけど。
まだ、もう少しだけ眞と居られるなら。
「………しょうがないな………」
呆れたセリフが口から出たけど。
嬉しくて。でも、その顔は見せたくないから。
顔を背けて窓の外を流れる風景を眺めるふりをしてしまった。
部屋に戻ると。
部長達は舞妓さんの優雅な舞を楽しんでいて、こちらを気にする様子は無かった。
そっと課長に近付いて新幹線の時間があるので帰りますと言うと、二つ返事で了承してくれた。
そのまま帰るのも悪いので、先方の上司の横にそっと座り、挨拶をする。
「本日は、1日ありがとうございました。
申し訳ないのですが、私は泊まりではないので、そろそろおいとまさせて頂きます。」
深々と挨拶すると、清々しい笑顔でこちらに体を向けてくれた。
「椎名さん、1日お疲れ様。
今回はとても良いものができると思います。
また、次も椎名さんにお願いしたいから、その時はよろしくたのむよ。」
肩を叩かれて、本当に嬉しいと思えた。
ペコリと頭を下げて、部長に気付かれないように荷物を持つと、携帯を見ていた眞と目が合う。
「お先に失礼します。」
形だけの丁寧な挨拶をすると。
「気をつけて帰ってね?」
そう言いながら。
手に持った携帯の画面を指でトントンとして見せた。
「??」
(携帯を見ろってことかな?)
ポケットに入った携帯に触った瞬間、メッセージの受信を知らせる振動があったから、たぶんそうゆうことだと思う。
ペコリと頭を下げてそっと部屋を出た。
玄関で仲居さんにも挨拶をして、ハイヒールを履くと、やっと外に出れた。
(何だったんだろ………?)
眞が携帯を見ろって合図したってことは、何かメッセージを送ってくれたんだろうけど。
携帯を開くと、そこにはやはり
『新着メッセージ有り』
の文字。
メッセージを開けば、それはやはり眞からで。
『向かいのカフェで待ってて』
とだけ書いてある。
(……カフェ?)
顔を上げれば、通りの向かいには、確かにカフェがあった。
なんだろうとは思ったけど。
そういえばピアスも返してもらってない。
『わかった。』
返信を返して、向かいのカフェに入ることにした。
カフェに入ると、中はコーヒーと甘い良い香りがして。
待ち合わせと知らせて窓際の席に案内してもらい、メニューを見る。
「ん~………。あ………」
メニューにはスイーツの中にある『クレープ』の文字。
(そういえばあんまり食べてないから、食べたいかも………。)
クレープなんて、眞と食べてから食べてない。
「すみません、アイスのカフェラテと、この、クレープお願いします。」
注文を済ませて、そっと料亭のほうを見れば、さっきまで居たのが信じられないくらい豪華な作りで。
(まぁ、接待でもなければ、あんな所入れなかったよね。)
綺麗な所だったからもっと堪能したかったなと。
そして、眞が待っててと言ってくれたってことは、まだ、少しだけ話せるのかなと、嬉しくなる。
「お待たせしました。」
しばらくすると、カフェラテとクレープが運ばれてきた。
あの日、眞と食べたクレープとは違う、おしゃれなお皿に飾られた物だけど。
甘いものが食べたかった私は嬉しくて。
カフェラテを飲んで喉の乾きを癒す。
(お疲れ様~♪)
一人で自分を誉めて、ナイフとフォークでクレープを切れば、中からとろけるクリームとチョコ。
一口食べれば、口に広がる甘さに思わず頬が緩む。
(おいし………♪)
怒濤の1日をすごして、自分にご褒美みたいで。
幸せな気分になれる。
「ごめん、遅くなった。」
クレープに夢中になってて眞が近付いて来たのも気づかなかった。
顔を上げれば、メガネにマスクを着けた眞は、店員さんにカフェラテを注文してバックに何か袋をしまいながら向かいの席に座る。
「大丈夫。一人でご褒美食べてた。」
嬉しそうに口をモグモグしてると
「ずるくない?ちょうだい♪」
と、眞が口をあける。
自分で食べれば良いのにとは思うけど。
食べやすい大きさに切って口に入れてあげると、嬉しそうに笑う。
「あー、旨い~♪」
さっきまでとっても高いもの食べてたのに。
それとは比べられない笑顔に、私もつられてしまう。
「美味しいね。」
何か話があったのかと思ったけど、眞はお高い食事がつまらなかったのか、クレープに満足していた。
「これから帰るんだろ?送るよ。」
二人でカフェラテを飲みきると、眞はバックを持って立ち上がった。
(送ってくれようとしたんだ。)
その気持ちが嬉しくて。
立ち上がり、店を出てタクシーに乗り込んだ。
「すみません、第二ホテルまで。」
眞が行き先を告げたのは、たぶん眞達が泊まるホテルで。
「………ん?駅は?」
思わず眞に聞くと。
「見せたいものがあるから、寄り道してきな。時間はまだあるでしょ?」
そう言って笑う。
(見せたいもの?)
まっすぐ駅だと思っていたから、少しびっくりしたけど。
まだ、もう少しだけ眞と居られるなら。
「………しょうがないな………」
呆れたセリフが口から出たけど。
嬉しくて。でも、その顔は見せたくないから。
顔を背けて窓の外を流れる風景を眺めるふりをしてしまった。