和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
ハロ/ハワユ
君の名前は?
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[そして、再会]
襖が開けられた先には、部長たちと談笑する眞。
あぐらをかき、座るその手には、携帯が握られていて。
私に気付いて笑うと、そっと携帯をポケットにしまった。
今、メッセージを送っていたのか。
だから、『また、すぐ会える』って言ったんだ………。
眞は、私がここに来るのをわかっていたんだ。
もう、会うことなんてないと思っていたから、心臓が跳ねる。
「遅れて申し訳ありません。」
ペコリと頭を下げると、先方の偉い方が、着席を促してくれる。
「いやいや、お疲れ様。今日は本当にありがとうございました。椎名さんのおかげで良いものができそうだ。」
上機嫌だけど。
すぐに着席するわけにもいかず。
荷物を端に置くと、上司にはビールを注ぐように促され、上司と先方に注いで回る。
(休める暇も無しですか。)
笑顔でお酌をして歩いて。
眞の横に膝をついてビールを見せると、そっと瓶を持った私の手を遮った。
「俺は、この後も仕事あるんで、お茶で大丈夫。」
こそっと言われて、グラスを見れば、確かに中は烏龍茶のようで。
「あ、はい。」
軽く頭を下げて、自分の席に戻ると、空いた瓶や食器をまとめて邪魔にならないようにする。
結局ゆっくりする暇もなくお酌係。
(こんなもんかな………。)
見渡せば、お酒も足りなそうだから、そっと廊下に出て、仲居さんにメニューを見せてもらう。
「瓶のビールと…………」
眞のお茶を選ぼうと見てると、カフェラテを見つける。
「あ、あと、アイスのカフェラテを1つお願いできますか?」
すんなり注文を終えて立ち上がると、鎮痛剤が切れた足はヒールを履いてなくても痛みが出てきた。
(眞に会えたのは嬉しいけど、帰りたい………)
そんな気持ちを飲み込み、席に戻ると、用意された食事を頂きながら上役同士の自慢話に笑顔で聞き役をして。
食べてるものすら味がわからない。
しばらくすると、仲居さんが襖を開けので。
そっと近付き注文した物を受けとる。
お酌用のビールは自分の横に。
そして、向かいに座る眞にそっと近付き、グラスを差し出す。
「………?」
何も注文してないはずなのに、出てきた飲み物に、眞はキョトンとしていた。
「今日、1日ほとんどお茶とお水が多かったと思うので、そろそろこういったものの方がいいのかなと思いまして。」
迷惑だったかな?
そんなことを考えてると。
驚きから笑顔に変わった。
「ありがたい。ちょうど飲みたかったとこ。」
そう言って受けとると、笑顔で飲んでくれる。
(よかった………。)
こんな席じゃお茶しか飲んでないならつまらないだろうと思ったけど、やはり注文してよかった。
ビールを持ってまたお酌をしに行くと。
「それにしても、椎名さんは美人ですね。こんなに美人でその上、仕事ができるんじゃ、部長さんも手放せないですね!」
誉め言葉を部長に投げ掛けても。
あの人が同意するわけない。
「いやいや、椎名も顔は良いですけどね。結局お飾りな所もありまして。」
(ほら、始まった。)
部下のディスり大会。
課長を見れば笑顔で。
部下に気を使ってくれるけど、所詮、部長の前では部下を庇うわけがない。
だから、部長も、課長も好きではない。
これから始まる女を見下す話に笑顔で付き合わなきゃいけない。
「結局、椎名もそうですが、女は結婚して子供ができれば仕事は二の次ですからね。最後まで任せられるものでもないですよ。」
笑いながら話す上役のお酌を終えて、席に戻る。
いつまで続くかわからない見下される話を聞きながら、机の下で握った手が痛くて。
足も痛いのに。
何も言い返せないことが、また悔しくなる。
「………そうですかね?」
不意に、放たれた眞の言葉に、視線は集中した。
酔ってもいない眞は、食べていた箸を置いて笑顔のまま話続ける。
「女性は確かに結婚で仕事を辞めることはあるかもしれませんが、出産は女性にしかできないし、旦那に仕事を頑張ってもらうために女性として担うことも沢山あると思います。
それに、男ばかりじゃ見えない視点もあると思いますよ?
うちのバンドにも、二人女性が居ますが、彼女達が与える視野は自分でも驚くところもあります。
現に、今日の撮影も椎名さんはメンバーと製品をいかに良く見せるかで貢献してくれましたし、今も、何も言ってなくても自分が欲しがってるだろうって気づかって飲み物を注文してくれました。
俺だったら気付かなかったことです。
それに、子供ができても仕事を続ける女性は今はとても多いですからね。
戻りやすくするのも、男の役目でしょ?」
スラスラと、話続ける眞の言ってることは、ごもっともで。
部長も何も言い返せない。
「これからは、色んな視点を見せてくれる、そんな御社とお仕事したいですね。」
そして、気分を害さない締めも忘れない。
さすが社長もやってるだけはある。
思わず、やっぱり眞はすごいなって思ってしまう。
「………はははっ、ま、任せてください!!な、なぁ?椎名!」
不意に名前を呼ばれて驚くと、眞は気にすることなくカフェラテを飲んでいる。
「………はい。」
色んなことに呆気に取られてたけど。
そんな中で、私かモヤモヤしてた気持ちは消えていた。
「失礼します、舞妓がお着きです。」
仲居さんは襖を開けると、きらびやかな舞妓さんが2人ゆったりと入ってきて、座った。
「お待たせしました。」
こんなものまて呼んでいたのか、と呆気に取られていたけど。
私に向けられる敵意は無くなり、手を叩いて喜ぶ部長達。
ホッとして。
今のうちに鎮痛剤を飲もうと、薬をバックから取り出すと、そっと席を外した。
襖が開けられた先には、部長たちと談笑する眞。
あぐらをかき、座るその手には、携帯が握られていて。
私に気付いて笑うと、そっと携帯をポケットにしまった。
今、メッセージを送っていたのか。
だから、『また、すぐ会える』って言ったんだ………。
眞は、私がここに来るのをわかっていたんだ。
もう、会うことなんてないと思っていたから、心臓が跳ねる。
「遅れて申し訳ありません。」
ペコリと頭を下げると、先方の偉い方が、着席を促してくれる。
「いやいや、お疲れ様。今日は本当にありがとうございました。椎名さんのおかげで良いものができそうだ。」
上機嫌だけど。
すぐに着席するわけにもいかず。
荷物を端に置くと、上司にはビールを注ぐように促され、上司と先方に注いで回る。
(休める暇も無しですか。)
笑顔でお酌をして歩いて。
眞の横に膝をついてビールを見せると、そっと瓶を持った私の手を遮った。
「俺は、この後も仕事あるんで、お茶で大丈夫。」
こそっと言われて、グラスを見れば、確かに中は烏龍茶のようで。
「あ、はい。」
軽く頭を下げて、自分の席に戻ると、空いた瓶や食器をまとめて邪魔にならないようにする。
結局ゆっくりする暇もなくお酌係。
(こんなもんかな………。)
見渡せば、お酒も足りなそうだから、そっと廊下に出て、仲居さんにメニューを見せてもらう。
「瓶のビールと…………」
眞のお茶を選ぼうと見てると、カフェラテを見つける。
「あ、あと、アイスのカフェラテを1つお願いできますか?」
すんなり注文を終えて立ち上がると、鎮痛剤が切れた足はヒールを履いてなくても痛みが出てきた。
(眞に会えたのは嬉しいけど、帰りたい………)
そんな気持ちを飲み込み、席に戻ると、用意された食事を頂きながら上役同士の自慢話に笑顔で聞き役をして。
食べてるものすら味がわからない。
しばらくすると、仲居さんが襖を開けので。
そっと近付き注文した物を受けとる。
お酌用のビールは自分の横に。
そして、向かいに座る眞にそっと近付き、グラスを差し出す。
「………?」
何も注文してないはずなのに、出てきた飲み物に、眞はキョトンとしていた。
「今日、1日ほとんどお茶とお水が多かったと思うので、そろそろこういったものの方がいいのかなと思いまして。」
迷惑だったかな?
そんなことを考えてると。
驚きから笑顔に変わった。
「ありがたい。ちょうど飲みたかったとこ。」
そう言って受けとると、笑顔で飲んでくれる。
(よかった………。)
こんな席じゃお茶しか飲んでないならつまらないだろうと思ったけど、やはり注文してよかった。
ビールを持ってまたお酌をしに行くと。
「それにしても、椎名さんは美人ですね。こんなに美人でその上、仕事ができるんじゃ、部長さんも手放せないですね!」
誉め言葉を部長に投げ掛けても。
あの人が同意するわけない。
「いやいや、椎名も顔は良いですけどね。結局お飾りな所もありまして。」
(ほら、始まった。)
部下のディスり大会。
課長を見れば笑顔で。
部下に気を使ってくれるけど、所詮、部長の前では部下を庇うわけがない。
だから、部長も、課長も好きではない。
これから始まる女を見下す話に笑顔で付き合わなきゃいけない。
「結局、椎名もそうですが、女は結婚して子供ができれば仕事は二の次ですからね。最後まで任せられるものでもないですよ。」
笑いながら話す上役のお酌を終えて、席に戻る。
いつまで続くかわからない見下される話を聞きながら、机の下で握った手が痛くて。
足も痛いのに。
何も言い返せないことが、また悔しくなる。
「………そうですかね?」
不意に、放たれた眞の言葉に、視線は集中した。
酔ってもいない眞は、食べていた箸を置いて笑顔のまま話続ける。
「女性は確かに結婚で仕事を辞めることはあるかもしれませんが、出産は女性にしかできないし、旦那に仕事を頑張ってもらうために女性として担うことも沢山あると思います。
それに、男ばかりじゃ見えない視点もあると思いますよ?
うちのバンドにも、二人女性が居ますが、彼女達が与える視野は自分でも驚くところもあります。
現に、今日の撮影も椎名さんはメンバーと製品をいかに良く見せるかで貢献してくれましたし、今も、何も言ってなくても自分が欲しがってるだろうって気づかって飲み物を注文してくれました。
俺だったら気付かなかったことです。
それに、子供ができても仕事を続ける女性は今はとても多いですからね。
戻りやすくするのも、男の役目でしょ?」
スラスラと、話続ける眞の言ってることは、ごもっともで。
部長も何も言い返せない。
「これからは、色んな視点を見せてくれる、そんな御社とお仕事したいですね。」
そして、気分を害さない締めも忘れない。
さすが社長もやってるだけはある。
思わず、やっぱり眞はすごいなって思ってしまう。
「………はははっ、ま、任せてください!!な、なぁ?椎名!」
不意に名前を呼ばれて驚くと、眞は気にすることなくカフェラテを飲んでいる。
「………はい。」
色んなことに呆気に取られてたけど。
そんな中で、私かモヤモヤしてた気持ちは消えていた。
「失礼します、舞妓がお着きです。」
仲居さんは襖を開けると、きらびやかな舞妓さんが2人ゆったりと入ってきて、座った。
「お待たせしました。」
こんなものまて呼んでいたのか、と呆気に取られていたけど。
私に向けられる敵意は無くなり、手を叩いて喜ぶ部長達。
ホッとして。
今のうちに鎮痛剤を飲もうと、薬をバックから取り出すと、そっと席を外した。