和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
ハロ/ハワユ
君の名前は?
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[手を伸ばせば届く距離]
スタジオに行き、内容や、立ち位置を確認したり。
どさくさに紛れて浅葱を目で追うけど、スタッフ同様、忙しそうに動き回っていて、こちらを伺う様子はない。
(………当たり前か……)
忙しいからなのか、嫌われてるのか。
わからないけど。
「それでは、10分後に撮影開始になります。和楽器バンドのみなさんはこちらで休んでください。」
スタッフに促され、用意されたテーブルに座ると、各々自由にしていた。
目の前には、企画書を熱心に読むゆう子。
俺はなんとなくギターを引いてみたり。
「あ!浅葱さん!ここ、ちょっと聞いても良いですか?」
不意に横を通りすぎようとしていた浅葱を呼び止めて、ゆう子が企画書を見せる。
軽い返事をしながら、浅葱は近づいてきて、俺とゆう子の間に立って企画書を説明している。
手を伸ばせば届く距離………。
「そんな感じでお願いしますね。」
説明が終わり、ゆう子と笑顔を交わすと浅葱はまた立ち去ろうとしていた。
思わず…………。
「…………え?」
浅葱の動揺する声で我に返った。
「あ………」
思わず、浅葱の腕を掴んでいた。
「………あ、あの、どうかしましたか?」
動揺する浅葱に無意識でやってましたなんて言えなくて。
手を放したけど、言葉に詰まってしまう。
「………水、もらえますか?」
突拍子もないことを言ってしまった。
「あ、お水ですね。
今、用意しますね!」
浅葱はびっくりしていたけど、笑顔で離れていった。
「………はぁ、」
ため息をついて脱力すると、ゆう子がすごく笑っていた。
「水くらいマネージャーに言えばいいじゃん(笑)
浅葱さん使っちゃダメでしょ!」
ゆう子に言われて、確かにと項垂れる。
ただ、浅葱に触れたくて。
思わず手を伸ばしてしまった。
しばらくすると、浅葱は人数分のペットボトルを持ってきてくれて。
「すみません、マネージャーに頼むことだったのに、間違えました。」
水を差し出してくれた浅葱に謝ると、笑ってくれて。
「大丈夫ですよ。何かあったら言ってください。」
そっとボトルを渡してくれた。
「私、トイレ行ってくる~」
ちょうど立ち上がったゆう子の邪魔にならないように浅葱が振り返ると。
「きゃっ!!」
ちょうど目の前にあった配線に足を取られてゆう子の体が傾いた。
(あぶねっ……!!)
そう思った瞬間。
ゆう子の体は浅葱が支えていた。
「ゆう子さん!!大丈夫ですか!?」
ゆう子を抱き止めた浅葱は慌ててたけど、ゆう子は笑って立ち上がった。
「浅葱さん、ごめんなさい!!浅葱さんこそ大丈夫??足捻っちゃった?」
確かに、ゆう子を支えるとき、浅葱は足を捻っていた。
でも、浅葱は顔色を変えることなく笑った。
「大丈夫ですよ♪心配かけてすみません。」
では、と、ゆう子の無事を確認すると、また忙しそうに離れたスタッフの所に歩いて行ってしまった。
(今の…………)
絶対痛かったはず。
高いヒールで足を挫くなんて相当痛いはずなのに。
顔に出さないで仕事に戻る浅葱を見ていると。
あの日、弱くなりたくないと泣いた浅葱は、本当に仕事中は完全に作り固めてるんだって思えた。
そして、やっぱり、強い浅葱は凄いと思う。
でも。
あの日の浅葱の方が自然でいいとも思ってしまう…………。
なんとなく。
笑いながら動き回る浅葱を撮影が始まるまで眺めていたいと思った………。
スタジオに行き、内容や、立ち位置を確認したり。
どさくさに紛れて浅葱を目で追うけど、スタッフ同様、忙しそうに動き回っていて、こちらを伺う様子はない。
(………当たり前か……)
忙しいからなのか、嫌われてるのか。
わからないけど。
「それでは、10分後に撮影開始になります。和楽器バンドのみなさんはこちらで休んでください。」
スタッフに促され、用意されたテーブルに座ると、各々自由にしていた。
目の前には、企画書を熱心に読むゆう子。
俺はなんとなくギターを引いてみたり。
「あ!浅葱さん!ここ、ちょっと聞いても良いですか?」
不意に横を通りすぎようとしていた浅葱を呼び止めて、ゆう子が企画書を見せる。
軽い返事をしながら、浅葱は近づいてきて、俺とゆう子の間に立って企画書を説明している。
手を伸ばせば届く距離………。
「そんな感じでお願いしますね。」
説明が終わり、ゆう子と笑顔を交わすと浅葱はまた立ち去ろうとしていた。
思わず…………。
「…………え?」
浅葱の動揺する声で我に返った。
「あ………」
思わず、浅葱の腕を掴んでいた。
「………あ、あの、どうかしましたか?」
動揺する浅葱に無意識でやってましたなんて言えなくて。
手を放したけど、言葉に詰まってしまう。
「………水、もらえますか?」
突拍子もないことを言ってしまった。
「あ、お水ですね。
今、用意しますね!」
浅葱はびっくりしていたけど、笑顔で離れていった。
「………はぁ、」
ため息をついて脱力すると、ゆう子がすごく笑っていた。
「水くらいマネージャーに言えばいいじゃん(笑)
浅葱さん使っちゃダメでしょ!」
ゆう子に言われて、確かにと項垂れる。
ただ、浅葱に触れたくて。
思わず手を伸ばしてしまった。
しばらくすると、浅葱は人数分のペットボトルを持ってきてくれて。
「すみません、マネージャーに頼むことだったのに、間違えました。」
水を差し出してくれた浅葱に謝ると、笑ってくれて。
「大丈夫ですよ。何かあったら言ってください。」
そっとボトルを渡してくれた。
「私、トイレ行ってくる~」
ちょうど立ち上がったゆう子の邪魔にならないように浅葱が振り返ると。
「きゃっ!!」
ちょうど目の前にあった配線に足を取られてゆう子の体が傾いた。
(あぶねっ……!!)
そう思った瞬間。
ゆう子の体は浅葱が支えていた。
「ゆう子さん!!大丈夫ですか!?」
ゆう子を抱き止めた浅葱は慌ててたけど、ゆう子は笑って立ち上がった。
「浅葱さん、ごめんなさい!!浅葱さんこそ大丈夫??足捻っちゃった?」
確かに、ゆう子を支えるとき、浅葱は足を捻っていた。
でも、浅葱は顔色を変えることなく笑った。
「大丈夫ですよ♪心配かけてすみません。」
では、と、ゆう子の無事を確認すると、また忙しそうに離れたスタッフの所に歩いて行ってしまった。
(今の…………)
絶対痛かったはず。
高いヒールで足を挫くなんて相当痛いはずなのに。
顔に出さないで仕事に戻る浅葱を見ていると。
あの日、弱くなりたくないと泣いた浅葱は、本当に仕事中は完全に作り固めてるんだって思えた。
そして、やっぱり、強い浅葱は凄いと思う。
でも。
あの日の浅葱の方が自然でいいとも思ってしまう…………。
なんとなく。
笑いながら動き回る浅葱を撮影が始まるまで眺めていたいと思った………。