和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
ハロ/ハワユ
君の名前は?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
[ハロ/ハワユ]
やっと週末。
しかし、来週は視察で会社を開ける日があるから、土曜日なのに仕事を持ち帰ってきて結局は働いてしまう。
社蓄だな。
微かに笑いながらマグカップにお湯を注ぐ。
眞の家で飲んだスロートコートが気に入って、思わず買ってしまったのもあるけど。
夢のような楽しい思い出を忘れたくないから。
お湯を注ぎ、漂うシナモンの香りに酔いしれる。
会議の日から、私は和楽器バンドの曲や、そのメンバーが作る曲などを聞くようにしているから。
今も部屋に流れるのは動画サイトの曲。
検索しておけば勝手に流れてくれるから、仕事中のBGMにもなっていい。
スロートコートに口をつけては、貯まった書類を片付けて、たまに動画を見たり。
カタカタと、パソコンに集中していると、聞き覚えのある歌が流れ始めた。
アコギを抱えた、たぶん町屋さん。
古い動画なのか、髪も長くて、ピアスも沢山。
-ハロ 窓を開けて 小さく呟いた-
-ハワユ 誰もいない 部屋で一人-
-モーニン 朝がきたよ 土砂降りの朝が-
-ティクタク 私のネジを 誰か巻いて-
題名を見れば
『町屋 ハロ/ハワユ』
と書いてあり、初めてこの歌の題名を知った。
町屋さんは、楽しそうに感情を込めて歌ってる。
その声が、あの日の眞に似ていて。
思わず聞き入ってしまう。
やっぱり良い曲。
歌い方は眞に似てるけど。
(まさか………ね(笑))
ただ似てるだけ。
のんびりと仕事を片付けてると、携帯のアラームが鳴った。
今日は、確か町屋さんが動画サイトの方で生配信をするのだと、後輩が言っていて、やはり情報収集もあり、見ることにしていた。
仕事を切り上げてパソコンで動画サイトを立ち上げると、部屋の床にあぐらをかく町屋さんの姿。
でも、配信元には『桜村眞』と書かれている。
(桜村眞………?)
なんで町屋さんの動画なのに………。
不思議に思って携帯を取り出し調べると。
町屋さんは和楽器バンドでの名前と書いてある。
(まさか………。)
写し出されるその人は、落ち着いた口調で挨拶をしながらゆっくり喋っている。
MV以外で動いてる姿は初めて見たけど。
見れば見るほど眞に似ている。
でも、もし、眞が本当に町屋さんだったら。
そんな人に拾われたなんて信じられない。
「じゃあ、今日もリクエストに答えますかね………。」
町屋さんは、動画のコメントを見ながら何曲か歌っている。
信じられないけど。
たまに話している声は確かに眞に似ていて。
確信が欲しかった………。
何となく。
歌が途切れて町屋さんがコメントを読んでいるタイミングでコメントを入力してしまった………。
-泣き虫-
ハロ/ハワユが聞きたいです………。
たったそれだけ。
きっと、沢山のコメントが流れてて目に止まるわけ無いんだけど。
町屋さんは、電子タバコを吸いながら流れるコメントを読んでいたけど。
ふと、画面を戻して食い入るように見ていた。
そして。
微かに笑うと。
「久々に歌いますか………。」
と、キーを確認するとカメラを見つめたまま、笑った。
-ハロ 窓を開けて 小さく呟いた-
-ハワユ 誰もいない 部屋で一人-
(…………!?)
コメントが目に止まったことが嬉しかった。
きっと、たまたまだろうけど。
町屋さんは終止嬉しそうに歌う。
その声は。
あの日聞いた、眞の声。
(やっぱり、眞だった………。)
信じられなかったけど。
歌う声と、ずっとカメラを見てくれる視線で気付いてしまった。
戸惑ったけど。
アドレス帳から眞のアドレスを出すと。
「歌ってくれてありがと………。」
そっとメールを送り、そのまま配信を見ていた。
歌い終わり、近くにあった携帯をみた眞は、微かに笑うと。
視聴者からは
「ゲームの時間ですか!?」
などと、気にするコメントもあったけど。
「なんでもーないっ!!」
と、携帯を伏せてまた歌い始める。
それまでは。
本当にただの社長さんでたまたま私を拾ってくれただけだと思ったのに。
調べてみたら、眞は確かに音楽関係の会社の社長さんで、なおかつ和楽器バンドで『町屋』を担い、他にも個人で活動したり、色々やっていた。
(確かに、眞の言う通り『色々』やってた………。)
とんでもない人に拾われたことがただただ私を驚かせて。
配信所ではなかった。
「………どうしよ………」
頭を抱えて悩むと。
ローテーブルの横には、あの日借りた服を入れた袋があった。
(…………そうだった!返さなきゃなんだ………。)
気付かないうちに返せれば良かったのに。
気づいた今。
本当に借りなきゃ良かったと。
少しだけ後悔することになった。
「では、本日はありがとうございました!またねっ♪」
気づけば配信も終わりの時間で。
カメラの向こうの眞は笑いながら手を振り、配信は終了した。
私は止まった画面も気にせず、足元で存在をアピールする眞の服を見つめては、ため息をつくしかなかった…………。
やっと週末。
しかし、来週は視察で会社を開ける日があるから、土曜日なのに仕事を持ち帰ってきて結局は働いてしまう。
社蓄だな。
微かに笑いながらマグカップにお湯を注ぐ。
眞の家で飲んだスロートコートが気に入って、思わず買ってしまったのもあるけど。
夢のような楽しい思い出を忘れたくないから。
お湯を注ぎ、漂うシナモンの香りに酔いしれる。
会議の日から、私は和楽器バンドの曲や、そのメンバーが作る曲などを聞くようにしているから。
今も部屋に流れるのは動画サイトの曲。
検索しておけば勝手に流れてくれるから、仕事中のBGMにもなっていい。
スロートコートに口をつけては、貯まった書類を片付けて、たまに動画を見たり。
カタカタと、パソコンに集中していると、聞き覚えのある歌が流れ始めた。
アコギを抱えた、たぶん町屋さん。
古い動画なのか、髪も長くて、ピアスも沢山。
-ハロ 窓を開けて 小さく呟いた-
-ハワユ 誰もいない 部屋で一人-
-モーニン 朝がきたよ 土砂降りの朝が-
-ティクタク 私のネジを 誰か巻いて-
題名を見れば
『町屋 ハロ/ハワユ』
と書いてあり、初めてこの歌の題名を知った。
町屋さんは、楽しそうに感情を込めて歌ってる。
その声が、あの日の眞に似ていて。
思わず聞き入ってしまう。
やっぱり良い曲。
歌い方は眞に似てるけど。
(まさか………ね(笑))
ただ似てるだけ。
のんびりと仕事を片付けてると、携帯のアラームが鳴った。
今日は、確か町屋さんが動画サイトの方で生配信をするのだと、後輩が言っていて、やはり情報収集もあり、見ることにしていた。
仕事を切り上げてパソコンで動画サイトを立ち上げると、部屋の床にあぐらをかく町屋さんの姿。
でも、配信元には『桜村眞』と書かれている。
(桜村眞………?)
なんで町屋さんの動画なのに………。
不思議に思って携帯を取り出し調べると。
町屋さんは和楽器バンドでの名前と書いてある。
(まさか………。)
写し出されるその人は、落ち着いた口調で挨拶をしながらゆっくり喋っている。
MV以外で動いてる姿は初めて見たけど。
見れば見るほど眞に似ている。
でも、もし、眞が本当に町屋さんだったら。
そんな人に拾われたなんて信じられない。
「じゃあ、今日もリクエストに答えますかね………。」
町屋さんは、動画のコメントを見ながら何曲か歌っている。
信じられないけど。
たまに話している声は確かに眞に似ていて。
確信が欲しかった………。
何となく。
歌が途切れて町屋さんがコメントを読んでいるタイミングでコメントを入力してしまった………。
-泣き虫-
ハロ/ハワユが聞きたいです………。
たったそれだけ。
きっと、沢山のコメントが流れてて目に止まるわけ無いんだけど。
町屋さんは、電子タバコを吸いながら流れるコメントを読んでいたけど。
ふと、画面を戻して食い入るように見ていた。
そして。
微かに笑うと。
「久々に歌いますか………。」
と、キーを確認するとカメラを見つめたまま、笑った。
-ハロ 窓を開けて 小さく呟いた-
-ハワユ 誰もいない 部屋で一人-
(…………!?)
コメントが目に止まったことが嬉しかった。
きっと、たまたまだろうけど。
町屋さんは終止嬉しそうに歌う。
その声は。
あの日聞いた、眞の声。
(やっぱり、眞だった………。)
信じられなかったけど。
歌う声と、ずっとカメラを見てくれる視線で気付いてしまった。
戸惑ったけど。
アドレス帳から眞のアドレスを出すと。
「歌ってくれてありがと………。」
そっとメールを送り、そのまま配信を見ていた。
歌い終わり、近くにあった携帯をみた眞は、微かに笑うと。
視聴者からは
「ゲームの時間ですか!?」
などと、気にするコメントもあったけど。
「なんでもーないっ!!」
と、携帯を伏せてまた歌い始める。
それまでは。
本当にただの社長さんでたまたま私を拾ってくれただけだと思ったのに。
調べてみたら、眞は確かに音楽関係の会社の社長さんで、なおかつ和楽器バンドで『町屋』を担い、他にも個人で活動したり、色々やっていた。
(確かに、眞の言う通り『色々』やってた………。)
とんでもない人に拾われたことがただただ私を驚かせて。
配信所ではなかった。
「………どうしよ………」
頭を抱えて悩むと。
ローテーブルの横には、あの日借りた服を入れた袋があった。
(…………そうだった!返さなきゃなんだ………。)
気付かないうちに返せれば良かったのに。
気づいた今。
本当に借りなきゃ良かったと。
少しだけ後悔することになった。
「では、本日はありがとうございました!またねっ♪」
気づけば配信も終わりの時間で。
カメラの向こうの眞は笑いながら手を振り、配信は終了した。
私は止まった画面も気にせず、足元で存在をアピールする眞の服を見つめては、ため息をつくしかなかった…………。