和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
ハロ/ハワユ
君の名前は?
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[引き戻される現実]
翌日。
いつもと変わらぬ通勤風景に、いつもの会社。
勤続が長い分、1日くらいのお休みでは環境は変わらないことに少しだけホッとする。
課長も後輩も心配して声をかけてくれることは有難いけど。
本当に体調悪くて休んだ訳ではないから、少しだけ心が痛む。
いつもどうり、書類の整理や、企画書の確認。
広告会社と言っても大して大きいわけではない。
何も変わらない日常は、まるで昨日のことが夢だったのかもとすら思えてくる。
(昨日の今頃は眞と手を繋いで海に居たっけ………)
ふと、パソコン横の時計が目に入り、昨日のことを思い出す。
次の瞬間。
不意に奪われた唇の感触を思い出し、パソコンを打つ手が止まる。
(………『恋人ごっこ』だから………)
眞にしてみたら、大したことない、挨拶程度のことだったんだと思う。
深く考えるのをやめてコーヒーを飲むと、また仕事に集中する。
私は眞を深く知らないし、眞も私を知らない。
お互い引かれるものなんて無いんだから。
「先輩、会議の時間ですよ?」
後輩に声をかけられて腕時計を確認する。
「あ、わかった。今行く~。」
書類を束ねてパソコンを閉じると、立ち上がる。
今日は大事な会議だから。
会議室には上司を含めて数人が談話をしている。
中には、私は女だからとバカにした部長も居て。
でも、どうしてだろう?
あんなにモヤモヤしてたのに、その人の顔を見ても何も思わない。
これもきっと、眞が現実逃避でストレスを軽くしてくれたからかもしれない。
(良かった。眞のおかげで普通に対応できる。)
心の中で感謝をしつつ、席につけば、新しい資料を渡される。
どうやら、何か芸能人の資料みたい。
「えー、先日、話したCMの件だが、起用するバンドが決まった。」
話始めたのは課長。
飲料水のCMにしては珍しく、バンドなんて使うんだ、
そんなことを考えながら資料をパラパラ見始めると、横にいた後輩がこっそり寄ってくる。
「先輩!今回のCM、豪華じゃないですか!和楽器バンドを起用なんて!私、町屋さんのファンなんですよ♪」
相当嬉しいのか、後輩のテンションはだいぶ上がっていた。
「和楽器バンド………。」
バンド名はさすがに聞いたことあるけど。
音楽関係に疎い私にはよくわからなくて。
課長の説明を聞きながら資料を捲る。
そこには8人のメンバーも出ていて。
女性2人に男性6人で構成される、和楽器、洋楽器織り混ぜたバンド。
(メンバー多いな………。)
バンドに和楽器が入るなんてスゴいなと、見いっていると、ふと、ギターの人が目に止まった。
資料には
『ギター 町屋』
と書かれていた。
その人が、一瞬、眞に見えて、ドキっとする。
ピアスだらけの耳に、ネックの長いギターを抱えている。
「えー、それで、来週の京都での撮影は私と部長、あと………浅葱、3人で視察になる。」
「………あ、はい。」
課長の声に対して、資料に気を取られて返事が遅れる。
「大丈夫なのか?
昨日体調不良になったばかりじゃないか?」
また、部長の嫌味っぽいボイスが投げ掛けられた。
でも、今の私には大したことない。
「はい。昨日はご迷惑おかけしましたが、もう大丈夫ですので。」
胸を張り、しっかりと部長を見据えると視線をそらされた。
「そんな訳で、準備の方のメンバーも、よろしく。じゃあ、今日は解散。」
会議が終わり、ため息をついて立ち上がる。
「先輩、休憩行きましょ!」
後輩が嬉しそうにやってきた。
いつもならお昼なんて誘われないのに。
会社を出て、近くのコンビニに行くのはいつもの事だから、ついてこられる分には気にしないけど。
「先輩いいなー♪視察ってことは撮影とか見れるんですよね?」
パンとサラダを選びながら、後輩は終止羨ましがる。
「まぁ、見れるとは思うけど。仕事でいくわけだし、上司と一緒だしね。」
いつもと変わらないお昼セットにカフェラテを注文してると、店内ラジオに後輩が反応する。
ラジオでは、男女が楽しそうに何か宣伝している。
「これですよ!和楽器バンド!!今日は鈴華さんと町屋さんだ♪」
へぇ………。
カフェラテができるのを待ちながら、ラジオに耳を傾けると。
鈴華さんと言う女性と、さっき気になった町屋さんの話し声が聞こえる。
明るい女性の声と、落ち着いた男性の声。
(顔は似てたけど、声………。
やっぱり違うのかな………?)
当たり前か。
眞は会社経営って言ってたし。
そんなわけない。
そう思いながらコンビニを後にした。
後輩は視察についていきたがり、課長が行くことも「無駄ですよ!ただ芸能人に会いたいだけですよ!」
と怒っていた。
遊びに行くわけじゃないからと後輩を宥めて、昼食を取る。
午後は後輩に勧められた和楽器バンドの曲を聞きながら仕事をすることにした。
和と洋がうまくまとまっていて、聞いてて気持ちいい。
なにより、ギターのサウンドがカッコいい。
その日は1日、音楽のおかげで楽しく仕事が進められた。
翌日。
いつもと変わらぬ通勤風景に、いつもの会社。
勤続が長い分、1日くらいのお休みでは環境は変わらないことに少しだけホッとする。
課長も後輩も心配して声をかけてくれることは有難いけど。
本当に体調悪くて休んだ訳ではないから、少しだけ心が痛む。
いつもどうり、書類の整理や、企画書の確認。
広告会社と言っても大して大きいわけではない。
何も変わらない日常は、まるで昨日のことが夢だったのかもとすら思えてくる。
(昨日の今頃は眞と手を繋いで海に居たっけ………)
ふと、パソコン横の時計が目に入り、昨日のことを思い出す。
次の瞬間。
不意に奪われた唇の感触を思い出し、パソコンを打つ手が止まる。
(………『恋人ごっこ』だから………)
眞にしてみたら、大したことない、挨拶程度のことだったんだと思う。
深く考えるのをやめてコーヒーを飲むと、また仕事に集中する。
私は眞を深く知らないし、眞も私を知らない。
お互い引かれるものなんて無いんだから。
「先輩、会議の時間ですよ?」
後輩に声をかけられて腕時計を確認する。
「あ、わかった。今行く~。」
書類を束ねてパソコンを閉じると、立ち上がる。
今日は大事な会議だから。
会議室には上司を含めて数人が談話をしている。
中には、私は女だからとバカにした部長も居て。
でも、どうしてだろう?
あんなにモヤモヤしてたのに、その人の顔を見ても何も思わない。
これもきっと、眞が現実逃避でストレスを軽くしてくれたからかもしれない。
(良かった。眞のおかげで普通に対応できる。)
心の中で感謝をしつつ、席につけば、新しい資料を渡される。
どうやら、何か芸能人の資料みたい。
「えー、先日、話したCMの件だが、起用するバンドが決まった。」
話始めたのは課長。
飲料水のCMにしては珍しく、バンドなんて使うんだ、
そんなことを考えながら資料をパラパラ見始めると、横にいた後輩がこっそり寄ってくる。
「先輩!今回のCM、豪華じゃないですか!和楽器バンドを起用なんて!私、町屋さんのファンなんですよ♪」
相当嬉しいのか、後輩のテンションはだいぶ上がっていた。
「和楽器バンド………。」
バンド名はさすがに聞いたことあるけど。
音楽関係に疎い私にはよくわからなくて。
課長の説明を聞きながら資料を捲る。
そこには8人のメンバーも出ていて。
女性2人に男性6人で構成される、和楽器、洋楽器織り混ぜたバンド。
(メンバー多いな………。)
バンドに和楽器が入るなんてスゴいなと、見いっていると、ふと、ギターの人が目に止まった。
資料には
『ギター 町屋』
と書かれていた。
その人が、一瞬、眞に見えて、ドキっとする。
ピアスだらけの耳に、ネックの長いギターを抱えている。
「えー、それで、来週の京都での撮影は私と部長、あと………浅葱、3人で視察になる。」
「………あ、はい。」
課長の声に対して、資料に気を取られて返事が遅れる。
「大丈夫なのか?
昨日体調不良になったばかりじゃないか?」
また、部長の嫌味っぽいボイスが投げ掛けられた。
でも、今の私には大したことない。
「はい。昨日はご迷惑おかけしましたが、もう大丈夫ですので。」
胸を張り、しっかりと部長を見据えると視線をそらされた。
「そんな訳で、準備の方のメンバーも、よろしく。じゃあ、今日は解散。」
会議が終わり、ため息をついて立ち上がる。
「先輩、休憩行きましょ!」
後輩が嬉しそうにやってきた。
いつもならお昼なんて誘われないのに。
会社を出て、近くのコンビニに行くのはいつもの事だから、ついてこられる分には気にしないけど。
「先輩いいなー♪視察ってことは撮影とか見れるんですよね?」
パンとサラダを選びながら、後輩は終止羨ましがる。
「まぁ、見れるとは思うけど。仕事でいくわけだし、上司と一緒だしね。」
いつもと変わらないお昼セットにカフェラテを注文してると、店内ラジオに後輩が反応する。
ラジオでは、男女が楽しそうに何か宣伝している。
「これですよ!和楽器バンド!!今日は鈴華さんと町屋さんだ♪」
へぇ………。
カフェラテができるのを待ちながら、ラジオに耳を傾けると。
鈴華さんと言う女性と、さっき気になった町屋さんの話し声が聞こえる。
明るい女性の声と、落ち着いた男性の声。
(顔は似てたけど、声………。
やっぱり違うのかな………?)
当たり前か。
眞は会社経営って言ってたし。
そんなわけない。
そう思いながらコンビニを後にした。
後輩は視察についていきたがり、課長が行くことも「無駄ですよ!ただ芸能人に会いたいだけですよ!」
と怒っていた。
遊びに行くわけじゃないからと後輩を宥めて、昼食を取る。
午後は後輩に勧められた和楽器バンドの曲を聞きながら仕事をすることにした。
和と洋がうまくまとまっていて、聞いてて気持ちいい。
なにより、ギターのサウンドがカッコいい。
その日は1日、音楽のおかげで楽しく仕事が進められた。