和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
ハロ/ハワユ
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[恋人ごっこ]
不意に始まった恋人ごっこ。
帰るまでだから、ほんの数分だと思っていたのに。
車は家とは別の方向に向かった。
何処に行くのか聞いても教えてはくれない。
ただ、眞さんはとても楽しそう。
繋いだ手の指は、トントンとリズムよく動いている。
鼻歌も聞こえるから、私の緊張も少しだけほぐれる。
外の風景は、オフィス街を抜けると湾岸沿いを走る。
「………わぁ……!」
久々に見るのは、太陽が反射して眩しい海。
思わず歓声をあげて外に見いってしまう。
「デートと言えば海でしょ(笑)」
確かに。
街中でデートしていても、きっとサラリーマンが目について仕事を忘れられない。
眞さんの気遣いがすごく有難い。
スムーズな運転で砂浜近くの駐車場に車を止めると、「さ、行こう。」と、眞さんは嬉しそうに車から降りて行く。
一緒に着いていくと、やはり手を差し出してくれて。
手を繋いでは、ゆっくりと海岸沿いを歩く。
潮風が気持ちいい。
「砂浜、行く?」
堤防を歩いていると、眞さんが砂浜を指さしてくれたけど。
ハイヒールじゃ埋まってしまいそうで。
「行きたいけど、靴に砂入っちゃいそう………。」
そう言うと、クスっと笑って眞さんは自分の靴を抜いて先に砂浜に降りる。
「邪魔なら靴脱いじゃえばいいんだよ。」
砂浜がふかふかしていて、私もハイヒールを脱いで手を引かれるままに砂浜に降りる。
「わぁ、ふかふか♪」
嬉しくて、柔らかさを確かめるように歩いてしまう。
眞さんも、気持ち良さそうに深呼吸をしている。
靴を置いて、波打ち際に近づくと。
少しだけ足を付けて遊ぶ。
海の水は少しだけ冷たくて。
「水、冷たい♪」
思わず下がろうとすると。
イタズラをしたそうな眞さんに捕まった。
「ふぇっっ!?」
まるで私を海に落としたそうに。
私を抱き締めて持ち上げる。
「やだやだやだ!眞さん、やめて~!!」
嫌がって抱きつくと、眞さんの顔がムッとした。
「『さん』付け、禁止!」
はい、もう一回!
そう言われると、かなり恥ずかしくなる。
「うぅ~。………眞、やめて?」
諦めて呼び捨てにすると。
「良くできました。」
嬉しそうに波打ち際から離れて下ろしてくれる。
でも。
身長差があり、素足だと私は眞の胸くらいしか身長がない。
下ろしてくれたから離れようとしたけど。
眞は抱き締めた腕を離してくれない。
どうしたのかと思って顔を上げると。
優しく笑う眞と目があった。
「浅葱、可愛い。」
唐突な言葉に、耳が熱を持つのがわかる。
「………もう。誉めても何もしてあげられないよ………。」
恥ずかしくて目を反らすと。
胸板が近付き、額の当たりに優しく唇が当たった。
「!?!?」
驚きで言葉がでなくて。
見上げると、
「何もしてくれないなら勝手に貰っとく(笑)」
そう言ってまた笑った。
額に当たる感触は、朝、唇に感じた感触に似ていて。
本当にキスしてしまったのかと思うと。
本当に眞の顔が見られなくなる。
「………もぅ………。」
強がりながらも、抱き締められている腕に体を委ねてしまった。
足の砂を落として砂浜からあがり靴を履くと、また堤防を少しだけ散歩して。
二人でカフェラテを飲みながら堤防に座って何気ない話をする。
恋人ごっこなのに。
眞は、本当に女性の扱いがうまい。
優しい言葉や気遣いが嬉しくなってしまう。
きっと、私が昨日泣いていたから、現実逃避をさせてくれてるんだろうと。
家に着いて車から降りたら終わってしまう関係なのに。
笑って話していると、お昼を告げる町の鐘がなる。
「あ………。」
(そうだ、眞は午後からお仕事………。)
「そろそろ、帰ろう?眞、午後からお仕事でしょ?」
腕時計を見て顔を上げると、眞も、携帯を確認していて。
「………そだね。」
ポソリと呟くと、立ち上がってまた手を繋ぎながら車に戻った。
それから私の家に着くまではあっという間で。
なんとなく二人とも会話が少なくなってしまう。
「仕事、休みに、しとけばよかった(笑)」
もう少し居たかったな、と寂しそうに言う眞に、笑う。
「お仕事、忙しいならしょうがないよ。私はとても楽しかった。明日からまたお仕事がんばれそう。」
ありがとう。と。
家の駐車場についたタイミングで笑いかけて後ろの席から荷物を取った。
「また、甘えたくなったら連絡して?」
服を返すために連絡先は交換していたから。
「………(笑)。
わかった。ありがとう。」
そう言って車のドアを開けようとしたとき。
そっと腕を捕まれた。
「??」
振り返ると。
「最後に1つだけ、ワガママ言って良い?」
と、眞が笑いながら問いかけた。
「う、うん。なぁに?」
私に、叶えられるワガママなら。
そう思って答えると。
捕まれた腕を引っ張られてそっと、唇にキスを落とされる。
それは深い物ではなく。
触れるだけの、優しいキス。
「!?!?」
あまりのことにびっくりしていると。
離れた眞はとても嬉しそうにしてる。
「恋人ごっこだからね。最後にお仕事行ってらっしゃいのキス欲しくて(笑)」
ありがと。
と、嬉しそうに。
私は頭が真っ白になってしまった。
「そ、そっか。じゃあ、お仕事、頑張ってね……。」
どうにか言葉を繋ぎ、熱くなる顔を押さえて車を降りる。
運転席側に回ると、窓が開いて、嬉しそうな眞が手をあげる。
「じゃあ、またね♪」
そう言って車はまた走り出して行ってしまった。
見えなくなるまで眞を見送って、真っ白な思考のまま部屋に戻ると。
玄関に荷物を置いて膝から力が抜ける。
『恋人ごっこ』なのにキスされてしまった………。
たぶん。
朝、タオルで冷やしてる時のあれも、キスだった。
唇を触りながら、痛いくらい高鳴る胸を押さえる。
やっぱり、眞の考えてることがわからない。
あのキスは慰めのキスなのか。
それとも、ぬいぐるみや動物にする
「可愛いから」のキスなのか………。
私は、困惑したまま、しばらく玄関から動けずにいた………。
不意に始まった恋人ごっこ。
帰るまでだから、ほんの数分だと思っていたのに。
車は家とは別の方向に向かった。
何処に行くのか聞いても教えてはくれない。
ただ、眞さんはとても楽しそう。
繋いだ手の指は、トントンとリズムよく動いている。
鼻歌も聞こえるから、私の緊張も少しだけほぐれる。
外の風景は、オフィス街を抜けると湾岸沿いを走る。
「………わぁ……!」
久々に見るのは、太陽が反射して眩しい海。
思わず歓声をあげて外に見いってしまう。
「デートと言えば海でしょ(笑)」
確かに。
街中でデートしていても、きっとサラリーマンが目について仕事を忘れられない。
眞さんの気遣いがすごく有難い。
スムーズな運転で砂浜近くの駐車場に車を止めると、「さ、行こう。」と、眞さんは嬉しそうに車から降りて行く。
一緒に着いていくと、やはり手を差し出してくれて。
手を繋いでは、ゆっくりと海岸沿いを歩く。
潮風が気持ちいい。
「砂浜、行く?」
堤防を歩いていると、眞さんが砂浜を指さしてくれたけど。
ハイヒールじゃ埋まってしまいそうで。
「行きたいけど、靴に砂入っちゃいそう………。」
そう言うと、クスっと笑って眞さんは自分の靴を抜いて先に砂浜に降りる。
「邪魔なら靴脱いじゃえばいいんだよ。」
砂浜がふかふかしていて、私もハイヒールを脱いで手を引かれるままに砂浜に降りる。
「わぁ、ふかふか♪」
嬉しくて、柔らかさを確かめるように歩いてしまう。
眞さんも、気持ち良さそうに深呼吸をしている。
靴を置いて、波打ち際に近づくと。
少しだけ足を付けて遊ぶ。
海の水は少しだけ冷たくて。
「水、冷たい♪」
思わず下がろうとすると。
イタズラをしたそうな眞さんに捕まった。
「ふぇっっ!?」
まるで私を海に落としたそうに。
私を抱き締めて持ち上げる。
「やだやだやだ!眞さん、やめて~!!」
嫌がって抱きつくと、眞さんの顔がムッとした。
「『さん』付け、禁止!」
はい、もう一回!
そう言われると、かなり恥ずかしくなる。
「うぅ~。………眞、やめて?」
諦めて呼び捨てにすると。
「良くできました。」
嬉しそうに波打ち際から離れて下ろしてくれる。
でも。
身長差があり、素足だと私は眞の胸くらいしか身長がない。
下ろしてくれたから離れようとしたけど。
眞は抱き締めた腕を離してくれない。
どうしたのかと思って顔を上げると。
優しく笑う眞と目があった。
「浅葱、可愛い。」
唐突な言葉に、耳が熱を持つのがわかる。
「………もう。誉めても何もしてあげられないよ………。」
恥ずかしくて目を反らすと。
胸板が近付き、額の当たりに優しく唇が当たった。
「!?!?」
驚きで言葉がでなくて。
見上げると、
「何もしてくれないなら勝手に貰っとく(笑)」
そう言ってまた笑った。
額に当たる感触は、朝、唇に感じた感触に似ていて。
本当にキスしてしまったのかと思うと。
本当に眞の顔が見られなくなる。
「………もぅ………。」
強がりながらも、抱き締められている腕に体を委ねてしまった。
足の砂を落として砂浜からあがり靴を履くと、また堤防を少しだけ散歩して。
二人でカフェラテを飲みながら堤防に座って何気ない話をする。
恋人ごっこなのに。
眞は、本当に女性の扱いがうまい。
優しい言葉や気遣いが嬉しくなってしまう。
きっと、私が昨日泣いていたから、現実逃避をさせてくれてるんだろうと。
家に着いて車から降りたら終わってしまう関係なのに。
笑って話していると、お昼を告げる町の鐘がなる。
「あ………。」
(そうだ、眞は午後からお仕事………。)
「そろそろ、帰ろう?眞、午後からお仕事でしょ?」
腕時計を見て顔を上げると、眞も、携帯を確認していて。
「………そだね。」
ポソリと呟くと、立ち上がってまた手を繋ぎながら車に戻った。
それから私の家に着くまではあっという間で。
なんとなく二人とも会話が少なくなってしまう。
「仕事、休みに、しとけばよかった(笑)」
もう少し居たかったな、と寂しそうに言う眞に、笑う。
「お仕事、忙しいならしょうがないよ。私はとても楽しかった。明日からまたお仕事がんばれそう。」
ありがとう。と。
家の駐車場についたタイミングで笑いかけて後ろの席から荷物を取った。
「また、甘えたくなったら連絡して?」
服を返すために連絡先は交換していたから。
「………(笑)。
わかった。ありがとう。」
そう言って車のドアを開けようとしたとき。
そっと腕を捕まれた。
「??」
振り返ると。
「最後に1つだけ、ワガママ言って良い?」
と、眞が笑いながら問いかけた。
「う、うん。なぁに?」
私に、叶えられるワガママなら。
そう思って答えると。
捕まれた腕を引っ張られてそっと、唇にキスを落とされる。
それは深い物ではなく。
触れるだけの、優しいキス。
「!?!?」
あまりのことにびっくりしていると。
離れた眞はとても嬉しそうにしてる。
「恋人ごっこだからね。最後にお仕事行ってらっしゃいのキス欲しくて(笑)」
ありがと。
と、嬉しそうに。
私は頭が真っ白になってしまった。
「そ、そっか。じゃあ、お仕事、頑張ってね……。」
どうにか言葉を繋ぎ、熱くなる顔を押さえて車を降りる。
運転席側に回ると、窓が開いて、嬉しそうな眞が手をあげる。
「じゃあ、またね♪」
そう言って車はまた走り出して行ってしまった。
見えなくなるまで眞を見送って、真っ白な思考のまま部屋に戻ると。
玄関に荷物を置いて膝から力が抜ける。
『恋人ごっこ』なのにキスされてしまった………。
たぶん。
朝、タオルで冷やしてる時のあれも、キスだった。
唇を触りながら、痛いくらい高鳴る胸を押さえる。
やっぱり、眞の考えてることがわからない。
あのキスは慰めのキスなのか。
それとも、ぬいぐるみや動物にする
「可愛いから」のキスなのか………。
私は、困惑したまま、しばらく玄関から動けずにいた………。