和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
Strong Fate
君の名前は?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【連鎖を問う(貴方様side)】
空は晴れてとても気持ち良い風が吹いてるのに。
歩む足はまるで何かに掴まれてるように重くて。
ショーウィンドーのガラスに写った自分を見てため息をつく。
下を向いて何かに怯える姿はすごくカッコ悪い。
(今は、自分にできる精一杯をしよう!)
ペチペチ、と頬を叩くと笑顔を作り、前をしっかり向いて歩き出す。
眞に心配かけないように、笑顔で。
会場に到着して、慌ただしく歩き廻るスタッフさんだらけで。
どこに行ったら良いかわからず、誰に話かけようか迷っていると、一人の男性が走ってきた。
「こんにちは!浅葱さんですよね?」
急に話しかけられてキョトンとしてると、ペコリと挨拶をしてくれた。
「あ、こんにちは。そうです!」
何で私のこと知ってるんだろうと思ってると、その人はあっ!と思い付いたように笑いかけてくれた。
「すみません、この前楓さんのとこで会ったんですけど、覚えて無いですよね(笑)」
「あぁ!あの時のスタッフさんでしたね♪
すみません!!」
思い出してペコペコすると笑ってくれた。
「大丈夫ですよ(笑)町屋さんの所、行きましょ?」
そう言うと、皆の所に連れていってくれた。
「こんにちは♪遅くなってすみません!」
案内されて会議室の中に入ると、机の上には色とりどりの皮や布、アクセサリーなどが所狭しと並べられていた。
「わぁ!」
あまりのキレイさに感動してると、
「いらっしゃい♪」
と、眞が迎えてくれた。
机の端でゆう子さんと侑伽さんが衣装のデッサンを見ながら話していたけど、こちらに気付くと手を振ってくれた。
「浅葱ちゃーん!こっち~♪」
おいでおいで♪と呼んでくれる眞と一緒にゆう子さんの元へ向かう。
「侑伽さん、はじめまして。浅葱と申します♪」
一度で良いから会ってみたいと思ってた侑伽さんが会いたいって言ってくれたことが嬉しくて。
真っ先に挨拶すると、立ち上がって出迎えてくれた。
「初めまして♪
ゆう子さんから話は聞いてます♪
本当に可愛いですね~♪」
握手をしてくれた侑伽さんはキラキラした目で上から下まで見ていた。
「ねー!!言ったとうりでしょ?
浅葱ちゃん可愛いの!」
横で立ち上がったかと思うと、やっぱり抱きついてくるゆう子さん。
いつも思うけど、優しい匂いがする。
「問題なさそうだね?俺はリハ戻るから、終わったらステージに来てね♪」
眞は私を撫でると、手を振り、部屋から出ていった。
「じゃあ、始めますか!」
ゆう子さんの衣装のことかな、となんとなく他人事でラフ画を見ながら話を聞いていると、時折
「この布、どっちの色がいい?」
とか、
「メインがグレーならこのチャーム良いじゃない?」
などと、話に混ぜてくれる。
「ゆう子さんはキレイだから、きっとこの衣装似合いますね♪」
ラフ画に描かれた、まるで白い狐のような衣装をゆう子さんが着るところを想像して喜んでると、ゆう子さんと侑伽さんはキョトンとした。
「何言ってるの?」
「着るの、浅葱さんですよ?」
二人の台詞に思わず私の思考が固まる。
「…………えぇ~!!!!?」
柄にもなく大声を出すと、ゆう子さんはケラケラ笑いだした。
「浅葱ちゃん、反応良すぎ(笑)
この前アルバムにレコーディング参加してもらったでしょ?
さすがにノーネームで出すわけにはいかないから、名前は出すけど、そうすると、「これは誰!?」ってなるじゃない?
だから、宣材用に写真撮ることもあるから、せめて今回のうちらの衣装に合わせて作ろうって話になってて。ちゃんと狐の面で顔隠せるようにするよ!?
って、まっちから聞いてない?」
全く聞いてなかった私は焦りしかなかった。
「ま、待ってください、私、何も聞いてない!」
焦ってる私を見ながら、ゆう子さんはさらに楽しそうで。
「大丈夫だよ!宣材だから(笑)」
「それに、私も新しいアイデア使いたかったので♪」
協力してください♪
と迫る侑伽さんと楽しそうなゆう子さんに囲まれて、諦めるしかなかった。
でも、自分用と知ると、やっぱり感動するし、嬉しかった。
サイズを計りを始めると、ふと後ろに視線を感じて振り返る。
「………?」
(何だろ、誰かに見られてた気がしたんだけど……)
首を傾げて戻ると「どうしたんですか?」と、侑伽さんと目が合った。
「あ、すみません。最近、誰かに見られてる感じがするときがあって………。」
ちょっと寒気もするから体を押さえると
「たまにありますよね~。私も和楽器と関わるようになってから視線とか、嫌がらせとか度々(笑)」
そうなのかとびっくりした。
「え?侑伽さんでもそんなこと、されるんですか!?」
私だけなのかと思ってたからびっくりして聞くと笑ってた。
「しょっちゅうですよ(笑)
発注した布届く前にキャンセルされたり、カミソリレター入ってたり(笑)
まぁ、芸能人と知り合いってだけでも、叩かれたりする時代だから………。
私、相談にのりますよ!」
と、強気の笑顔で言ってくれた。
さすがに、そんなにひどくないから、何かあったらよろしくお願いします、とだけ言っておいた。
ゆう子さんと侑伽さんに囲まれて打ち合わせを終えると、他のメンバーの番になる為、私達は終了になる。
「浅葱ちゃん、龍笛もってステージ行こう~♪」
嬉しそうに手を引っ張るゆう子さんに慌てつつ、龍笛を取るとバックを近くに置いてステージに向かう。
ライトに照らし出されたステージには、みんな揃っていて、楽器隊が音合わせをしていた。
「戻ったよー!次、聖志と山葵だって~♪」
声をかけると、いぶくろさんと山葵さんは手を上げてステージから降りてきた。
「浅葱ちゃん、こんにちは♪行ってくるね~♪」
こんにちは♪
と挨拶しながら手を振って見送る。
ステージに上げてもらうと、眞が
「おかえり♪楽しかった?」
と、含み笑いをしていた。
「わざと言わなかったでしょ?」
少しだけ頬を膨らまして怒ると、目の前で手を合わせた。
「言ったら浅葱断るからって、皆、内緒にすることになってたの♪帰ったらちゃんと、お詫びするから(笑)」
まったく、と怒ってたけど、いつまでもやってるとイチャつくなって怒られそうだったから、大人しく琴がある階段上に座った。
大人しく見ていようとすると、さっき案内してくれたスタッフさんが来た。
「失礼します。」
どうしたんだろ?
と、思っていると、持っている龍笛に何やらマイクを付けてくれた。
どうゆう事なのかわからないでいるうちに、私の龍笛にマイクがつけられ、スタッフさんがOKを出すと、
「浅葱ちゃん、この前やった【なでしこ桜】覚えてる?」
ゆう子さんに聞かれ、頷くと
「じゃあ、なでしこ桜~!!」
とマイク越しにゆう子さんが叫べば、イントロが流れ始める。
慌てて演奏しだすと、眞は笑うし、神永さんは合わせてくれるし、べにさんは横に座って笑ってくれるし、黒流さんの太鼓はお腹に響くし(笑)
慣れないながらに頑張って合わせていたけど、やはり楽しくて笑顔になれる。
(みんな楽しそう………)
関わらないって決めたけど、やっぱり楽しくて。
うらやましいとすら思う。
でも、今日が終わったらなるべく表立った行動はやめよう。
今だけ、楽しみたい………。
なでしこ桜が終わり、次に起死回生をやることになった。
私も、合わせられたら合わせて良いと言われ、考えながら合わせることに。
べにさんと眞が楽しそうに踊る中、ゆう子さんの歌唱力は力強くて、聞き入りそうになる。
(楽しい………)
「いくぞー!」
黒流さんの合図でサビになり、神永さんが勢いよくモニターに飛び乗った瞬間、何かで態勢を崩した神永さんがステージ上から消えた。
(……え?)
一緒、何が起こったかわからず固まった。
黒流さんとゆう子さんが真っ先に気づいて音を止めさせる。
「大さん!!」
私も慌ててステージの端に行くとみんな下を覗き込み、下からは悲鳴とざわめきが聞こえた。
ステージから下は5メートルはある。
見るのは怖かったけど、覗くと、下にはうずくまる神永さんと、スタッフさんたちが集まってた。
「神永さんが落ちました!」
「誰か!救急車!!」
パニックになるスタッフに、思わず怖くなり眞を見ると、「ごめん、ちょっと行ってくる」
と、下に走っていった。
私も龍笛を置き、ゆう子さん達と下に降りると、そこには苦しい表情をした神永さんがいた。
「神永さん!」
どうしたら良いかわからず戸惑ってると、
「救急車到着しました!!」
と、スタッフの声が聞こえ、数人の救急隊が入ってくる。
担架に乗せられ、病院に運ばれることになり、眞とマネージャーさんが付き添うことになった。
空は晴れてとても気持ち良い風が吹いてるのに。
歩む足はまるで何かに掴まれてるように重くて。
ショーウィンドーのガラスに写った自分を見てため息をつく。
下を向いて何かに怯える姿はすごくカッコ悪い。
(今は、自分にできる精一杯をしよう!)
ペチペチ、と頬を叩くと笑顔を作り、前をしっかり向いて歩き出す。
眞に心配かけないように、笑顔で。
会場に到着して、慌ただしく歩き廻るスタッフさんだらけで。
どこに行ったら良いかわからず、誰に話かけようか迷っていると、一人の男性が走ってきた。
「こんにちは!浅葱さんですよね?」
急に話しかけられてキョトンとしてると、ペコリと挨拶をしてくれた。
「あ、こんにちは。そうです!」
何で私のこと知ってるんだろうと思ってると、その人はあっ!と思い付いたように笑いかけてくれた。
「すみません、この前楓さんのとこで会ったんですけど、覚えて無いですよね(笑)」
「あぁ!あの時のスタッフさんでしたね♪
すみません!!」
思い出してペコペコすると笑ってくれた。
「大丈夫ですよ(笑)町屋さんの所、行きましょ?」
そう言うと、皆の所に連れていってくれた。
「こんにちは♪遅くなってすみません!」
案内されて会議室の中に入ると、机の上には色とりどりの皮や布、アクセサリーなどが所狭しと並べられていた。
「わぁ!」
あまりのキレイさに感動してると、
「いらっしゃい♪」
と、眞が迎えてくれた。
机の端でゆう子さんと侑伽さんが衣装のデッサンを見ながら話していたけど、こちらに気付くと手を振ってくれた。
「浅葱ちゃーん!こっち~♪」
おいでおいで♪と呼んでくれる眞と一緒にゆう子さんの元へ向かう。
「侑伽さん、はじめまして。浅葱と申します♪」
一度で良いから会ってみたいと思ってた侑伽さんが会いたいって言ってくれたことが嬉しくて。
真っ先に挨拶すると、立ち上がって出迎えてくれた。
「初めまして♪
ゆう子さんから話は聞いてます♪
本当に可愛いですね~♪」
握手をしてくれた侑伽さんはキラキラした目で上から下まで見ていた。
「ねー!!言ったとうりでしょ?
浅葱ちゃん可愛いの!」
横で立ち上がったかと思うと、やっぱり抱きついてくるゆう子さん。
いつも思うけど、優しい匂いがする。
「問題なさそうだね?俺はリハ戻るから、終わったらステージに来てね♪」
眞は私を撫でると、手を振り、部屋から出ていった。
「じゃあ、始めますか!」
ゆう子さんの衣装のことかな、となんとなく他人事でラフ画を見ながら話を聞いていると、時折
「この布、どっちの色がいい?」
とか、
「メインがグレーならこのチャーム良いじゃない?」
などと、話に混ぜてくれる。
「ゆう子さんはキレイだから、きっとこの衣装似合いますね♪」
ラフ画に描かれた、まるで白い狐のような衣装をゆう子さんが着るところを想像して喜んでると、ゆう子さんと侑伽さんはキョトンとした。
「何言ってるの?」
「着るの、浅葱さんですよ?」
二人の台詞に思わず私の思考が固まる。
「…………えぇ~!!!!?」
柄にもなく大声を出すと、ゆう子さんはケラケラ笑いだした。
「浅葱ちゃん、反応良すぎ(笑)
この前アルバムにレコーディング参加してもらったでしょ?
さすがにノーネームで出すわけにはいかないから、名前は出すけど、そうすると、「これは誰!?」ってなるじゃない?
だから、宣材用に写真撮ることもあるから、せめて今回のうちらの衣装に合わせて作ろうって話になってて。ちゃんと狐の面で顔隠せるようにするよ!?
って、まっちから聞いてない?」
全く聞いてなかった私は焦りしかなかった。
「ま、待ってください、私、何も聞いてない!」
焦ってる私を見ながら、ゆう子さんはさらに楽しそうで。
「大丈夫だよ!宣材だから(笑)」
「それに、私も新しいアイデア使いたかったので♪」
協力してください♪
と迫る侑伽さんと楽しそうなゆう子さんに囲まれて、諦めるしかなかった。
でも、自分用と知ると、やっぱり感動するし、嬉しかった。
サイズを計りを始めると、ふと後ろに視線を感じて振り返る。
「………?」
(何だろ、誰かに見られてた気がしたんだけど……)
首を傾げて戻ると「どうしたんですか?」と、侑伽さんと目が合った。
「あ、すみません。最近、誰かに見られてる感じがするときがあって………。」
ちょっと寒気もするから体を押さえると
「たまにありますよね~。私も和楽器と関わるようになってから視線とか、嫌がらせとか度々(笑)」
そうなのかとびっくりした。
「え?侑伽さんでもそんなこと、されるんですか!?」
私だけなのかと思ってたからびっくりして聞くと笑ってた。
「しょっちゅうですよ(笑)
発注した布届く前にキャンセルされたり、カミソリレター入ってたり(笑)
まぁ、芸能人と知り合いってだけでも、叩かれたりする時代だから………。
私、相談にのりますよ!」
と、強気の笑顔で言ってくれた。
さすがに、そんなにひどくないから、何かあったらよろしくお願いします、とだけ言っておいた。
ゆう子さんと侑伽さんに囲まれて打ち合わせを終えると、他のメンバーの番になる為、私達は終了になる。
「浅葱ちゃん、龍笛もってステージ行こう~♪」
嬉しそうに手を引っ張るゆう子さんに慌てつつ、龍笛を取るとバックを近くに置いてステージに向かう。
ライトに照らし出されたステージには、みんな揃っていて、楽器隊が音合わせをしていた。
「戻ったよー!次、聖志と山葵だって~♪」
声をかけると、いぶくろさんと山葵さんは手を上げてステージから降りてきた。
「浅葱ちゃん、こんにちは♪行ってくるね~♪」
こんにちは♪
と挨拶しながら手を振って見送る。
ステージに上げてもらうと、眞が
「おかえり♪楽しかった?」
と、含み笑いをしていた。
「わざと言わなかったでしょ?」
少しだけ頬を膨らまして怒ると、目の前で手を合わせた。
「言ったら浅葱断るからって、皆、内緒にすることになってたの♪帰ったらちゃんと、お詫びするから(笑)」
まったく、と怒ってたけど、いつまでもやってるとイチャつくなって怒られそうだったから、大人しく琴がある階段上に座った。
大人しく見ていようとすると、さっき案内してくれたスタッフさんが来た。
「失礼します。」
どうしたんだろ?
と、思っていると、持っている龍笛に何やらマイクを付けてくれた。
どうゆう事なのかわからないでいるうちに、私の龍笛にマイクがつけられ、スタッフさんがOKを出すと、
「浅葱ちゃん、この前やった【なでしこ桜】覚えてる?」
ゆう子さんに聞かれ、頷くと
「じゃあ、なでしこ桜~!!」
とマイク越しにゆう子さんが叫べば、イントロが流れ始める。
慌てて演奏しだすと、眞は笑うし、神永さんは合わせてくれるし、べにさんは横に座って笑ってくれるし、黒流さんの太鼓はお腹に響くし(笑)
慣れないながらに頑張って合わせていたけど、やはり楽しくて笑顔になれる。
(みんな楽しそう………)
関わらないって決めたけど、やっぱり楽しくて。
うらやましいとすら思う。
でも、今日が終わったらなるべく表立った行動はやめよう。
今だけ、楽しみたい………。
なでしこ桜が終わり、次に起死回生をやることになった。
私も、合わせられたら合わせて良いと言われ、考えながら合わせることに。
べにさんと眞が楽しそうに踊る中、ゆう子さんの歌唱力は力強くて、聞き入りそうになる。
(楽しい………)
「いくぞー!」
黒流さんの合図でサビになり、神永さんが勢いよくモニターに飛び乗った瞬間、何かで態勢を崩した神永さんがステージ上から消えた。
(……え?)
一緒、何が起こったかわからず固まった。
黒流さんとゆう子さんが真っ先に気づいて音を止めさせる。
「大さん!!」
私も慌ててステージの端に行くとみんな下を覗き込み、下からは悲鳴とざわめきが聞こえた。
ステージから下は5メートルはある。
見るのは怖かったけど、覗くと、下にはうずくまる神永さんと、スタッフさんたちが集まってた。
「神永さんが落ちました!」
「誰か!救急車!!」
パニックになるスタッフに、思わず怖くなり眞を見ると、「ごめん、ちょっと行ってくる」
と、下に走っていった。
私も龍笛を置き、ゆう子さん達と下に降りると、そこには苦しい表情をした神永さんがいた。
「神永さん!」
どうしたら良いかわからず戸惑ってると、
「救急車到着しました!!」
と、スタッフの声が聞こえ、数人の救急隊が入ってくる。
担架に乗せられ、病院に運ばれることになり、眞とマネージャーさんが付き添うことになった。