和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
Strong Fate
君の名前は?
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夜中になり。
落ち着かず何度かタバコを吸った後。
浅葱の手を握り、ウトウトとしていると。
弱々しく浅葱の手が動いた。
「………浅葱!?」
顔を上げると。
ゆっくりと目を開いた浅葱はぼんやりと、周りを見渡して、俺と視線が絡んだ。
「…………し………ん………?」
状況が把握出来てない様子で。
「浅葱!」
立ち上がり手を繋いだまま頬を撫でると、痛そうに顔を歪めた。
「なんでここに………?」
そこまで言いかけて。
ハッとしてお腹を触ろうとした。
「眞、あのっ………」
言いずらそうに、目が泳いでる。
握った手を、そっとお腹に置くと、頭を撫でた。
「大丈夫………。
先生に聞いたよ。」
お腹をゆっくりと撫でると。
どんどんと浅葱の目には涙が溜まり、ポロポロと溢れていく。
「………よかったぁ………。」
涙を優しく拭くと、看護師さんに声をかけて。
医師が見てくれている間に外に出て携帯を出した。
喫煙所でタバコに火をつけ、電話をすると。
「………はい。」
落ち着いた、低い声が帰ってくる。
「黒さん?俺。
浅葱、意識戻った………。」
ふぅ、と、紫煙を吐き出し、まだ暗い空を見上げる。
「そっか。今は?」
「今は、先生に任せてある。」
そう言うと、電話の向こうでも大きなため息が聞こえた。
「そうか………。良かったな………。」
「そうだな。心配かけた………。」
まだ、電話の向こうではカタカタとパソコンを弄る音が聞こえていて。
「まだ、仕事してるの?」
そう聞くと、黒さんは鼻で笑う。
「さすがに、今日はそうゆう気分にはなれないかな。
ちょっと調べ物。」
調べ物って言うのは。
きっと、今回の事に関わることだろう。
「何か分かったのか?」
ハッとして聞くと。
「まぁ、少しだけ。
核心を突くとこまではたどり着けてないけど、試したい事がある。」
「試したい事?」
それから。
内容を聞き、納得した。
「………あぁ。わかった。
こっちも確認取っとく。
明日の取材、俺も出るってマネージャーに伝えといて。」
わかった。と、黒さんが返事して、電話を切った。
今、核心に触れている。
後少し。
絶対に、暴いてやる………。
それから。
浅葱の脳にも異常は見られず。
眠る浅葱と一緒に少しだけ仮眠を取り、
朝、浅葱が目を覚ましてくれたから安心できた。
マネージャーが迎えに来る前に少しだけ話をして。
浅葱と荷物の確認をして。
携帯とピアスが無くなっていた………。
やっぱり。
あの時通話を切ったのは犯人に間違いない。
「じゃあ、仕事行ってくるね。
終わったらまた寄るから。」
そっとキスをして
迎えにきたマネージャーと現場に向かう。
疲れと寝不足でぼんやりとしながら。
「町屋さん入ります。」
スタッフに促され、現場に入ると。
現場は黒さんの手筈で普段と変わらず。
荷物を置いて、タバコを持つと、喫煙所に向かう。
「浅葱ちゃんは?」
黒さんが、コーヒーを持って来てくれた。
「落ち着いた。
今日、来てる?」
コーヒーを受け取り、タバコに火をつける。
標的。
それは昨日来ていなかったスタッフの一人。
「来てる。昨日話した通りにしてくれ。」
黒さんもコーヒーを飲みながら。
周りに聞こえないようにこそっと話す。
「了解。演技じゃなくても、今日はけっこうクタクタだから(笑)」
黒さんの試したい事とは
俺が心底傷付いた雰囲気を出したら、接触してくるかもしれない。
ってこと。
話を終えて先に出た黒さんの後からタバコを吸い終えて現場に戻る。
「町屋さん、着替えとメイクお願いします。」
スタッフに声をかけられて。
声もなく着いていく。
着替えを終えてメイク室に行き、メイクをしてもらう。
先日怪我したスタッフじゃない。
「はい、これで終わりです。
次、ヘアメイク入りますから、ちょっと待っててください。」
「………はい。」
少しだけ眠くて視点をぼんやりさせてしまう。
もしかしたら、何もしてこないかもしれない………。
「失礼します。ヘアメイクさせていただきます。」
「あぁ………。」
ぼんやりと返事を返す。
ヘアメイクの顔すら見ない。
いつもなら、俺から話しかけるから、様子がおかしいのはわかるはず。
「………彼女さん、大丈夫ですか?」
不意に投げられた質問に頭が白くなる。
「………は?」
ぼんやりとしたまま返事を返して、ゆっくりとそのスタッフを見る。
その子は心配そうに、話を続ける。
「昨日………私、見ちゃったんです………。
町屋さんの彼女さん、駅の階段から突き落とされて、怪我されましたよね………。」
すごく心配そうに話してる。
でも、違和感がある。
「犯人、見たのか………!?」
振り返り腕を掴むと、その子は驚いた表情をしていた。
「はい。でも、ここではさすがに誰が聞いてるかわからないので話せません………。
見せたい物もあるので、うちに来ませんか………?」
来た………。
「………わ、わかった………。
仕事が終わったら………。」
そうしましょう。
と、ヘアメイクを終えてそのスタッフは出ていった。
違和感。
顔は心配してるのに………。
目が
笑ってた…………。
控え室に戻り、それぞれ用意する中、黒さんの横にギターを持って座った。
俺は黒さんを見ない。
黒さんも、俺を見ず携帯をいじっている。
「狙いどうり。蓮だった………。」
蓮は。
浅葱と一緒にガラスを浴びたスタッフ。
黒さんは事故が何回か起こってからそこに関わっていたスタッフを見ていた。
そこで浮上したのが、ヘアメイクの蓮だった。
始めこそ自分も被害を受けていたが、それからは何も被害がない。
ある程度自由に動ける。
そして。
いつも、俺を見ている人………。
「やっぱり………。」
黒さんは納得したように、そのまま携帯を弄る。
「動くから。黒さんに、頼みがある………。」
ここまできた核心を無駄にしない。
何があっても、これ以上浅葱を危険にはさらさない。
絶対、守ってみせる………。
落ち着かず何度かタバコを吸った後。
浅葱の手を握り、ウトウトとしていると。
弱々しく浅葱の手が動いた。
「………浅葱!?」
顔を上げると。
ゆっくりと目を開いた浅葱はぼんやりと、周りを見渡して、俺と視線が絡んだ。
「…………し………ん………?」
状況が把握出来てない様子で。
「浅葱!」
立ち上がり手を繋いだまま頬を撫でると、痛そうに顔を歪めた。
「なんでここに………?」
そこまで言いかけて。
ハッとしてお腹を触ろうとした。
「眞、あのっ………」
言いずらそうに、目が泳いでる。
握った手を、そっとお腹に置くと、頭を撫でた。
「大丈夫………。
先生に聞いたよ。」
お腹をゆっくりと撫でると。
どんどんと浅葱の目には涙が溜まり、ポロポロと溢れていく。
「………よかったぁ………。」
涙を優しく拭くと、看護師さんに声をかけて。
医師が見てくれている間に外に出て携帯を出した。
喫煙所でタバコに火をつけ、電話をすると。
「………はい。」
落ち着いた、低い声が帰ってくる。
「黒さん?俺。
浅葱、意識戻った………。」
ふぅ、と、紫煙を吐き出し、まだ暗い空を見上げる。
「そっか。今は?」
「今は、先生に任せてある。」
そう言うと、電話の向こうでも大きなため息が聞こえた。
「そうか………。良かったな………。」
「そうだな。心配かけた………。」
まだ、電話の向こうではカタカタとパソコンを弄る音が聞こえていて。
「まだ、仕事してるの?」
そう聞くと、黒さんは鼻で笑う。
「さすがに、今日はそうゆう気分にはなれないかな。
ちょっと調べ物。」
調べ物って言うのは。
きっと、今回の事に関わることだろう。
「何か分かったのか?」
ハッとして聞くと。
「まぁ、少しだけ。
核心を突くとこまではたどり着けてないけど、試したい事がある。」
「試したい事?」
それから。
内容を聞き、納得した。
「………あぁ。わかった。
こっちも確認取っとく。
明日の取材、俺も出るってマネージャーに伝えといて。」
わかった。と、黒さんが返事して、電話を切った。
今、核心に触れている。
後少し。
絶対に、暴いてやる………。
それから。
浅葱の脳にも異常は見られず。
眠る浅葱と一緒に少しだけ仮眠を取り、
朝、浅葱が目を覚ましてくれたから安心できた。
マネージャーが迎えに来る前に少しだけ話をして。
浅葱と荷物の確認をして。
携帯とピアスが無くなっていた………。
やっぱり。
あの時通話を切ったのは犯人に間違いない。
「じゃあ、仕事行ってくるね。
終わったらまた寄るから。」
そっとキスをして
迎えにきたマネージャーと現場に向かう。
疲れと寝不足でぼんやりとしながら。
「町屋さん入ります。」
スタッフに促され、現場に入ると。
現場は黒さんの手筈で普段と変わらず。
荷物を置いて、タバコを持つと、喫煙所に向かう。
「浅葱ちゃんは?」
黒さんが、コーヒーを持って来てくれた。
「落ち着いた。
今日、来てる?」
コーヒーを受け取り、タバコに火をつける。
標的。
それは昨日来ていなかったスタッフの一人。
「来てる。昨日話した通りにしてくれ。」
黒さんもコーヒーを飲みながら。
周りに聞こえないようにこそっと話す。
「了解。演技じゃなくても、今日はけっこうクタクタだから(笑)」
黒さんの試したい事とは
俺が心底傷付いた雰囲気を出したら、接触してくるかもしれない。
ってこと。
話を終えて先に出た黒さんの後からタバコを吸い終えて現場に戻る。
「町屋さん、着替えとメイクお願いします。」
スタッフに声をかけられて。
声もなく着いていく。
着替えを終えてメイク室に行き、メイクをしてもらう。
先日怪我したスタッフじゃない。
「はい、これで終わりです。
次、ヘアメイク入りますから、ちょっと待っててください。」
「………はい。」
少しだけ眠くて視点をぼんやりさせてしまう。
もしかしたら、何もしてこないかもしれない………。
「失礼します。ヘアメイクさせていただきます。」
「あぁ………。」
ぼんやりと返事を返す。
ヘアメイクの顔すら見ない。
いつもなら、俺から話しかけるから、様子がおかしいのはわかるはず。
「………彼女さん、大丈夫ですか?」
不意に投げられた質問に頭が白くなる。
「………は?」
ぼんやりとしたまま返事を返して、ゆっくりとそのスタッフを見る。
その子は心配そうに、話を続ける。
「昨日………私、見ちゃったんです………。
町屋さんの彼女さん、駅の階段から突き落とされて、怪我されましたよね………。」
すごく心配そうに話してる。
でも、違和感がある。
「犯人、見たのか………!?」
振り返り腕を掴むと、その子は驚いた表情をしていた。
「はい。でも、ここではさすがに誰が聞いてるかわからないので話せません………。
見せたい物もあるので、うちに来ませんか………?」
来た………。
「………わ、わかった………。
仕事が終わったら………。」
そうしましょう。
と、ヘアメイクを終えてそのスタッフは出ていった。
違和感。
顔は心配してるのに………。
目が
笑ってた…………。
控え室に戻り、それぞれ用意する中、黒さんの横にギターを持って座った。
俺は黒さんを見ない。
黒さんも、俺を見ず携帯をいじっている。
「狙いどうり。蓮だった………。」
蓮は。
浅葱と一緒にガラスを浴びたスタッフ。
黒さんは事故が何回か起こってからそこに関わっていたスタッフを見ていた。
そこで浮上したのが、ヘアメイクの蓮だった。
始めこそ自分も被害を受けていたが、それからは何も被害がない。
ある程度自由に動ける。
そして。
いつも、俺を見ている人………。
「やっぱり………。」
黒さんは納得したように、そのまま携帯を弄る。
「動くから。黒さんに、頼みがある………。」
ここまできた核心を無駄にしない。
何があっても、これ以上浅葱を危険にはさらさない。
絶対、守ってみせる………。