和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
Strong Fate
君の名前は?
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【あなたを絶つあの音】
朝、目覚めても。
浅葱の体調は戻らなかった。
くたりとソファーに座り、スープを少しだけ飲んだだけ。
それでも、頑張って俺の朝食まで作ってくれて。
「今日、病院行こう?
俺が送っていくから。」
そう言ったのに。
力なく笑って、
「眞は、遅れた分の仕事あるんだから、ちゃんとお仕事行って?
ちゃんと病院行くから。」
そう言われてしまった。
心配すぎて、仕事に行きたくなかったけど。
今日はアルバムの制作の他に、有伽さんの衣装ができたから衣装合わせもある。
浅葱のも出来たからと言われ、病院が終わったらスタジオに寄ってくれることになった。
終わったら駅まで迎えに行くから連絡してと強めに言うと、苦笑いしながら頷いた。
「じゃあ、行ってくるけど………
やっぱり、一緒に病院………」
「大丈夫だって(笑)
はい、マネージャーさん待たせて悪いから、行ってらっしゃい♪」
ハイハイ、と追い出されるように、キスをして手を振ってくれた。
心配だけど、終わったら連絡くれるって言うし。
諦めてマネージャーの車に乗り込んだ。
スタジオに行くと、いつも以上に仕事は進んだ。
これまでが嘘みたいに。
もちろん、黒流やゆう子には
「浅葱は精神安定かっ!」
と、呆れられたけど。
お昼近くなり、休憩がてらタバコを吸っていると、近くでは、ゆう子達が話していた。
「でもさ、バンドの方は今回の事でそれなりにセキュリティ強くなったじゃん?」
確かに。
これ以上バンドに何かあってはいけないと。
マネージャーが動いてくれて、その日に必要ないスタッフは来ないことになっている。
今日も、取材は無いからメイクとか衣装のスタッフは来ていない。
「まぁ、そうだね。」
タバコを消しながらコーヒーに口をつけていると、
冷えたコーヒーをストローで飲んでいるゆう子はう~ん………と、悩んでた。
「でも、そうなると………
もしかして、これから一番危なくなるのって………浅葱ちゃんじゃ………」
その言葉に、黒流と俺は固まった。
しまった………。
そこまで考えが回らなかった………。
「まっち、今日って浅葱ちゃんは………?」
恐る恐る聞く黒流に少しだけ焦る。
「具合悪いから病院行って終わったら俺が駅まで迎えに行くことになってる………。」
急に不安になり、慌てて携帯を取り出す。
焦りで手が震えながらも、テレビ電話で発信する。
呼び出し音は鳴ってる…………。
でも、浅葱は出ない………。
(もう病院は終わってるハズなのに………)
壁に掛けてある時計はすでに11時半を指している。
もうスタジオ近くまで来ていてもおかしくないのに。
「浅葱ちゃん、まだ出ないの?」
ゆう子が心配そうに、覗き込む。
「浅葱………。」
(頼むから、電話に出てくれ………!!)
祈るように携帯を持った瞬間。
「………はい?」
カメラが起動し、画面に浅葱が写し出される。
「浅葱!!」
「浅葱ちゃん!!」
電話に出たことに驚き、覗き込んでたゆう子と俺は声を揃えて浅葱の名前を呼んだ。
「わぁっ!!」
呼ばれたことに浅葱は驚いた。
「び、びっくりしたぁ!!
ごめんね、さっきまで電車の中だったから出られなかったの。」
どうやら、歩いているのは駅の構内のようで。
「浅葱、今どこ!?大丈夫!?」
慌てながら聞くと、横に映るゆう子に手を振りながら、
「今?スタジオの近くの駅に着いたとこだよ~♪ほら♪」
そう言うと、顔の横に駅名が見えるようにしてくれて、また歩き出す。
「び、病院は??体は?」
聞きたいことが沢山ありすぎて。
言葉が繋がらない。
「病院は………行ってきたよ。体は、大丈夫。
眞、帰ったら、伝えたいことがあるの。」
浅葱は落ち着いたように少しだけ笑って、そう言った。
「何?今聞くよ?ってか、迎え行くからそこの出口で待てる?」
電話をしたまま迎えに行こうと立ち上がろうとしたとき。
「話は、帰ってから、ね?
今階段あがるから………。」
浅葱は階段を上がりながら、ふと、カメラから目を反らし、目の前の物を見たようだった。
「あ………こんにちは。」
(知り合い………?)
知り合いとでも会ったのかと思い、会話が止まった瞬間………。
「え…………あっ!!」
驚きの声と共に、画面がブレて、衝撃音と共に画面が揺れ続ける。
「浅葱?どうした?」
携帯を落としたのか、
画面の揺れが止まった時、カメラが写した物を見て声を失った。
それは、たぶん携帯が、落ちて、地面を写してる。
駅の構内に横たわる人。
顔は見えないけど。
小指には………浅葱のリング…………。
「浅葱………!!」
ザワザワと、騒ぎ出す周りにはどんどん人が集まり始める。
横たわる浅葱の頭からは
脈打つように
血が流れ始める………。
「おい!女の子が落ちたぞ!!」
「誰か!!救急車!!」
カメラに写し出される画像が何なのか理解出来なくて。
何が起こった………?
浅葱に、何があった………?
「浅葱!!おい!
返事しろよ!!
浅葱!!」
叫んでも
浅葱は
返事をしない…………。
「……?」
不意に、浅葱の携帯の上に人影が映り
通話が終了された…………。
通話終了を示す画面を見たまま、動けなくなっていた。
浅葱に、何が起こった………?
「まっち!!」
急に名前を呼ばれて我に返る。
黒流が、俺の肩を揺すっていた。
「駅行くぞ!!ゆう子はマネージャーに行って駅に車回して!
俺達は、走って行くから!」
はっとした。
そうだ、駅に行かなきゃ。
走れば直ぐに着く。
(浅葱……………無事でいてくれ………!!)
モウ終ワリ
アナタノ近クニ飛ビ廻ル悪イ虫ナラ
死ンデシマエバイイ…………
朝、目覚めても。
浅葱の体調は戻らなかった。
くたりとソファーに座り、スープを少しだけ飲んだだけ。
それでも、頑張って俺の朝食まで作ってくれて。
「今日、病院行こう?
俺が送っていくから。」
そう言ったのに。
力なく笑って、
「眞は、遅れた分の仕事あるんだから、ちゃんとお仕事行って?
ちゃんと病院行くから。」
そう言われてしまった。
心配すぎて、仕事に行きたくなかったけど。
今日はアルバムの制作の他に、有伽さんの衣装ができたから衣装合わせもある。
浅葱のも出来たからと言われ、病院が終わったらスタジオに寄ってくれることになった。
終わったら駅まで迎えに行くから連絡してと強めに言うと、苦笑いしながら頷いた。
「じゃあ、行ってくるけど………
やっぱり、一緒に病院………」
「大丈夫だって(笑)
はい、マネージャーさん待たせて悪いから、行ってらっしゃい♪」
ハイハイ、と追い出されるように、キスをして手を振ってくれた。
心配だけど、終わったら連絡くれるって言うし。
諦めてマネージャーの車に乗り込んだ。
スタジオに行くと、いつも以上に仕事は進んだ。
これまでが嘘みたいに。
もちろん、黒流やゆう子には
「浅葱は精神安定かっ!」
と、呆れられたけど。
お昼近くなり、休憩がてらタバコを吸っていると、近くでは、ゆう子達が話していた。
「でもさ、バンドの方は今回の事でそれなりにセキュリティ強くなったじゃん?」
確かに。
これ以上バンドに何かあってはいけないと。
マネージャーが動いてくれて、その日に必要ないスタッフは来ないことになっている。
今日も、取材は無いからメイクとか衣装のスタッフは来ていない。
「まぁ、そうだね。」
タバコを消しながらコーヒーに口をつけていると、
冷えたコーヒーをストローで飲んでいるゆう子はう~ん………と、悩んでた。
「でも、そうなると………
もしかして、これから一番危なくなるのって………浅葱ちゃんじゃ………」
その言葉に、黒流と俺は固まった。
しまった………。
そこまで考えが回らなかった………。
「まっち、今日って浅葱ちゃんは………?」
恐る恐る聞く黒流に少しだけ焦る。
「具合悪いから病院行って終わったら俺が駅まで迎えに行くことになってる………。」
急に不安になり、慌てて携帯を取り出す。
焦りで手が震えながらも、テレビ電話で発信する。
呼び出し音は鳴ってる…………。
でも、浅葱は出ない………。
(もう病院は終わってるハズなのに………)
壁に掛けてある時計はすでに11時半を指している。
もうスタジオ近くまで来ていてもおかしくないのに。
「浅葱ちゃん、まだ出ないの?」
ゆう子が心配そうに、覗き込む。
「浅葱………。」
(頼むから、電話に出てくれ………!!)
祈るように携帯を持った瞬間。
「………はい?」
カメラが起動し、画面に浅葱が写し出される。
「浅葱!!」
「浅葱ちゃん!!」
電話に出たことに驚き、覗き込んでたゆう子と俺は声を揃えて浅葱の名前を呼んだ。
「わぁっ!!」
呼ばれたことに浅葱は驚いた。
「び、びっくりしたぁ!!
ごめんね、さっきまで電車の中だったから出られなかったの。」
どうやら、歩いているのは駅の構内のようで。
「浅葱、今どこ!?大丈夫!?」
慌てながら聞くと、横に映るゆう子に手を振りながら、
「今?スタジオの近くの駅に着いたとこだよ~♪ほら♪」
そう言うと、顔の横に駅名が見えるようにしてくれて、また歩き出す。
「び、病院は??体は?」
聞きたいことが沢山ありすぎて。
言葉が繋がらない。
「病院は………行ってきたよ。体は、大丈夫。
眞、帰ったら、伝えたいことがあるの。」
浅葱は落ち着いたように少しだけ笑って、そう言った。
「何?今聞くよ?ってか、迎え行くからそこの出口で待てる?」
電話をしたまま迎えに行こうと立ち上がろうとしたとき。
「話は、帰ってから、ね?
今階段あがるから………。」
浅葱は階段を上がりながら、ふと、カメラから目を反らし、目の前の物を見たようだった。
「あ………こんにちは。」
(知り合い………?)
知り合いとでも会ったのかと思い、会話が止まった瞬間………。
「え…………あっ!!」
驚きの声と共に、画面がブレて、衝撃音と共に画面が揺れ続ける。
「浅葱?どうした?」
携帯を落としたのか、
画面の揺れが止まった時、カメラが写した物を見て声を失った。
それは、たぶん携帯が、落ちて、地面を写してる。
駅の構内に横たわる人。
顔は見えないけど。
小指には………浅葱のリング…………。
「浅葱………!!」
ザワザワと、騒ぎ出す周りにはどんどん人が集まり始める。
横たわる浅葱の頭からは
脈打つように
血が流れ始める………。
「おい!女の子が落ちたぞ!!」
「誰か!!救急車!!」
カメラに写し出される画像が何なのか理解出来なくて。
何が起こった………?
浅葱に、何があった………?
「浅葱!!おい!
返事しろよ!!
浅葱!!」
叫んでも
浅葱は
返事をしない…………。
「……?」
不意に、浅葱の携帯の上に人影が映り
通話が終了された…………。
通話終了を示す画面を見たまま、動けなくなっていた。
浅葱に、何が起こった………?
「まっち!!」
急に名前を呼ばれて我に返る。
黒流が、俺の肩を揺すっていた。
「駅行くぞ!!ゆう子はマネージャーに行って駅に車回して!
俺達は、走って行くから!」
はっとした。
そうだ、駅に行かなきゃ。
走れば直ぐに着く。
(浅葱……………無事でいてくれ………!!)
モウ終ワリ
アナタノ近クニ飛ビ廻ル悪イ虫ナラ
死ンデシマエバイイ…………