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短編集(細雪続編)
君の名前は?
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「今日は仕事が終わったら皆と楓さんの所で呑まない?
ゆう子が浅葱に会いたいって(笑)」
いつもどうり仕事の休憩中、ふと見た携帯には眞からのメッセージが入っていた。
どんなにハードな仕事をしていても、こうして休憩の時に眞からメッセージが入っているだけで少しだけ嬉しくなれる。
「楓さんの所ならご飯も食べられるし良いね♪
お仕事終わったら連絡するね♪」
ちょうど夕御飯のことを考えていたので、呑んで帰れるなら良いと思った。
メッセージを送信すると、携帯をしまってまた仕事に戻る。
久々にメンバーにも会えると思うと心なしか残りの仕事も楽しく片付けられた。
仕事が終わり、まだ6時にならないのに外は夕焼けから夜に移ろうとしている。
(さすが、もう秋だな~)
ショールを肩に掛けて綺麗な夕焼けを眺めながら迎えに来てくれると言う駅に向かう。
電車が駅に着き、ホームを出ると駅の出口のベンチまで歩き「着いたよ!」とメールを送る。
眞が来るまでの間、邪魔にならないようにベンチに腰かけて帰宅ラッシュの駅前を眺めていると、さすがに都会だから人は多くて。
疲れた顔、これからデートなのか、楽しそうな顔、色んな人の、色んな表情が見える。
「ごめん、待たせた?」
待ちわびた声に顔を上げると、そこには眼鏡にマスクの眞が立っていた。
「ううん、全然大丈夫♪
お仕事お疲れ様♪」
行こっか?
そう言ってベンチから立ち上がると、上機嫌な眞はそっと手を繋いで歩き出す。
仕事が終わってこんなに機嫌が良いのは珍しい。
「眞、もしかしてもう呑んでる?」
マスク越しに鼻歌まで聞こえてくる眞に問い掛けると嬉しそうに笑う。
「少しだけね♪」
いつもなら少し冷たい眞の手も、アルコールのおかげなのか心なしか暖かくて。
こっちまで嬉しくなる。
「今日は、いつもより楽しいよ。」
眞の言っている意味がわからなかったけど、
路地に入ってお店のあるビルに近づくと、外なのにゆう子さん達の笑う声が聞こえてくる。
なんだろうと思いながらついていくと、ビルの前にある駐車場にはテーブルや椅子が出され、ゆう子さんやメンバー、楓さんの姿が見えた。
「あー!!浅葱ちゃん来た!!」
真っ先に私を発見してくれたべにさんが高いヒールで走ってくる。
それにつられてゆう子さんも。
「浅葱ちゃーん!お仕事お疲れ様~!!」
走ってきた二人を止められずにおもいっきり抱きつかれて転びそうになる。
「べにさん、ゆう子さんお久しぶりです。」
私も嬉しくて二人と抱き合いながらはしゃいでしまう。
「俺、トイレ行ってくるね?」
駐車場まで着くと、眞は手を放してトイレに行ってしまった。
「楓さん、こんばんは。今日は外なんですね♪」
二人に促されて奥の椅子に座ると忙しそうに楓さんは料理やお酒を運んでいた。
「浅葱ちゃん、いらっしゃい。今日はお店はお休みなんだけどね?
自治体で花火上げるって言うからみんなで外で見ようと思ったのよ。」
「花火ですか!?」
今年は色々あり、諸々花火大会やお祭りが中止になっていた。
だから、花火が上がるなんてびっくりした。
「そーなんだよっ!すごいよね♪
だから、山葵に料理担当してもらってみんなで花火観賞しようと思ったんだけど、夕方早くから呑み出したまっちとかはすでに酔っぱらいぎみ(笑)」
戻って早々山葵さんの手料理を摘まむゆう子さんも、心なしか酔っていて。
だから、眞も軽く酔ってたんだって納得できた。
「ささ、もう乾杯は済んじゃってるから勝手に呑んで食べなさい♪」
楓さんがビールを手渡してくれて、べにさんは料理をお皿に取ってくれる。
まだ花火は始まってないのに、みんな盛り上がってて、さっきまで仕事で疲れたのが一気に吹き飛んだ気がした。
料理はどれも美味しくて、ゆう子さんと最近の話とかをしていると、鼻歌を歌いながら眞が戻ってきた。
座ってる私を見ると
「浅葱、そこ俺の席~」
と眞が横に来る。
促された席が眞のとこだったのは知らなかったから、退こうとすると、まるで悪戯を思い付いた子供のような眞は笑いながら私の膝の上に座った。
「わぁっ!危ないっ!」
思わずビールを落としそうになり、慌ててテーブルに置くと、それでも嬉しそうに座っている。
酔った時にしか見られない悪戯っぽい笑顔がなんとも可愛いくて、なんとなく後ろから抱っこしてしまう。
男性だし、それなりに身長もあるのに。
出会った時から軽いなとは思った。
だから、こうして膝に座られても苦にはならない。
「まっち、ずるーい!」
ゆう子さんに文句を言われても私に抱えられてる眞は臆することなく体を半分こちらに向けて私の頭を抱える。
「だって、浅葱は俺のだもーん♪」
ねぇ?
と、嬉しそうにしてる姿を見ると、酔ってることもしょうがないかとなる。
そんなことをしていると、風を切る音と共に向かいの空に大輪の花火が上がる。
「わぁ~!!」
自治体の催しだから小さいのかと思えばとても大きくて、花火の音が体に響く。
花火が始まったことで全員花火に見入られて会話が止まってしまう。
綺麗だな………
幾重に重なる花火に見入られてると、私の頭を抱えていた両手が優しく私の顔を包んで持ち上げた。
見えるのは花火に照らし出された眞の優しい顔。
「眞………?」
どうしたのかと視線を向けると、眞はゆっくりと私に口付けを落としてくれる。
皆花火に見入っているから、二人だけの空間。
少しだけタバコとアルコールの香りのするキスは軽いもので、名残惜しそうに唇を離すとまた優しい笑顔を向けてくれる。
「………来年は、二人で見ような。」
本当に酔っているのかわからなくなりそうな表情に戸惑ってしまう。
でも、どんなことがあっても、きっとこの先ずっと一緒に居られる気がして。
「………そうだね………」
ほんのり暖かい眞と手を繋ぎ、温もりを抱き締めながら秋の花火に見入られていた…………。
ゆう子が浅葱に会いたいって(笑)」
いつもどうり仕事の休憩中、ふと見た携帯には眞からのメッセージが入っていた。
どんなにハードな仕事をしていても、こうして休憩の時に眞からメッセージが入っているだけで少しだけ嬉しくなれる。
「楓さんの所ならご飯も食べられるし良いね♪
お仕事終わったら連絡するね♪」
ちょうど夕御飯のことを考えていたので、呑んで帰れるなら良いと思った。
メッセージを送信すると、携帯をしまってまた仕事に戻る。
久々にメンバーにも会えると思うと心なしか残りの仕事も楽しく片付けられた。
仕事が終わり、まだ6時にならないのに外は夕焼けから夜に移ろうとしている。
(さすが、もう秋だな~)
ショールを肩に掛けて綺麗な夕焼けを眺めながら迎えに来てくれると言う駅に向かう。
電車が駅に着き、ホームを出ると駅の出口のベンチまで歩き「着いたよ!」とメールを送る。
眞が来るまでの間、邪魔にならないようにベンチに腰かけて帰宅ラッシュの駅前を眺めていると、さすがに都会だから人は多くて。
疲れた顔、これからデートなのか、楽しそうな顔、色んな人の、色んな表情が見える。
「ごめん、待たせた?」
待ちわびた声に顔を上げると、そこには眼鏡にマスクの眞が立っていた。
「ううん、全然大丈夫♪
お仕事お疲れ様♪」
行こっか?
そう言ってベンチから立ち上がると、上機嫌な眞はそっと手を繋いで歩き出す。
仕事が終わってこんなに機嫌が良いのは珍しい。
「眞、もしかしてもう呑んでる?」
マスク越しに鼻歌まで聞こえてくる眞に問い掛けると嬉しそうに笑う。
「少しだけね♪」
いつもなら少し冷たい眞の手も、アルコールのおかげなのか心なしか暖かくて。
こっちまで嬉しくなる。
「今日は、いつもより楽しいよ。」
眞の言っている意味がわからなかったけど、
路地に入ってお店のあるビルに近づくと、外なのにゆう子さん達の笑う声が聞こえてくる。
なんだろうと思いながらついていくと、ビルの前にある駐車場にはテーブルや椅子が出され、ゆう子さんやメンバー、楓さんの姿が見えた。
「あー!!浅葱ちゃん来た!!」
真っ先に私を発見してくれたべにさんが高いヒールで走ってくる。
それにつられてゆう子さんも。
「浅葱ちゃーん!お仕事お疲れ様~!!」
走ってきた二人を止められずにおもいっきり抱きつかれて転びそうになる。
「べにさん、ゆう子さんお久しぶりです。」
私も嬉しくて二人と抱き合いながらはしゃいでしまう。
「俺、トイレ行ってくるね?」
駐車場まで着くと、眞は手を放してトイレに行ってしまった。
「楓さん、こんばんは。今日は外なんですね♪」
二人に促されて奥の椅子に座ると忙しそうに楓さんは料理やお酒を運んでいた。
「浅葱ちゃん、いらっしゃい。今日はお店はお休みなんだけどね?
自治体で花火上げるって言うからみんなで外で見ようと思ったのよ。」
「花火ですか!?」
今年は色々あり、諸々花火大会やお祭りが中止になっていた。
だから、花火が上がるなんてびっくりした。
「そーなんだよっ!すごいよね♪
だから、山葵に料理担当してもらってみんなで花火観賞しようと思ったんだけど、夕方早くから呑み出したまっちとかはすでに酔っぱらいぎみ(笑)」
戻って早々山葵さんの手料理を摘まむゆう子さんも、心なしか酔っていて。
だから、眞も軽く酔ってたんだって納得できた。
「ささ、もう乾杯は済んじゃってるから勝手に呑んで食べなさい♪」
楓さんがビールを手渡してくれて、べにさんは料理をお皿に取ってくれる。
まだ花火は始まってないのに、みんな盛り上がってて、さっきまで仕事で疲れたのが一気に吹き飛んだ気がした。
料理はどれも美味しくて、ゆう子さんと最近の話とかをしていると、鼻歌を歌いながら眞が戻ってきた。
座ってる私を見ると
「浅葱、そこ俺の席~」
と眞が横に来る。
促された席が眞のとこだったのは知らなかったから、退こうとすると、まるで悪戯を思い付いた子供のような眞は笑いながら私の膝の上に座った。
「わぁっ!危ないっ!」
思わずビールを落としそうになり、慌ててテーブルに置くと、それでも嬉しそうに座っている。
酔った時にしか見られない悪戯っぽい笑顔がなんとも可愛いくて、なんとなく後ろから抱っこしてしまう。
男性だし、それなりに身長もあるのに。
出会った時から軽いなとは思った。
だから、こうして膝に座られても苦にはならない。
「まっち、ずるーい!」
ゆう子さんに文句を言われても私に抱えられてる眞は臆することなく体を半分こちらに向けて私の頭を抱える。
「だって、浅葱は俺のだもーん♪」
ねぇ?
と、嬉しそうにしてる姿を見ると、酔ってることもしょうがないかとなる。
そんなことをしていると、風を切る音と共に向かいの空に大輪の花火が上がる。
「わぁ~!!」
自治体の催しだから小さいのかと思えばとても大きくて、花火の音が体に響く。
花火が始まったことで全員花火に見入られて会話が止まってしまう。
綺麗だな………
幾重に重なる花火に見入られてると、私の頭を抱えていた両手が優しく私の顔を包んで持ち上げた。
見えるのは花火に照らし出された眞の優しい顔。
「眞………?」
どうしたのかと視線を向けると、眞はゆっくりと私に口付けを落としてくれる。
皆花火に見入っているから、二人だけの空間。
少しだけタバコとアルコールの香りのするキスは軽いもので、名残惜しそうに唇を離すとまた優しい笑顔を向けてくれる。
「………来年は、二人で見ような。」
本当に酔っているのかわからなくなりそうな表情に戸惑ってしまう。
でも、どんなことがあっても、きっとこの先ずっと一緒に居られる気がして。
「………そうだね………」
ほんのり暖かい眞と手を繋ぎ、温もりを抱き締めながら秋の花火に見入られていた…………。