和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
短編集(細雪続編)
君の名前は?
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カーテンの隙間から覗く朝日に目をしかめ、朝が来たことに気付く。
ウツウツとまだ覚めない思考回路を使いながら隣に視線を移すと、そこに眞の姿は無かった。
(また、スタジオかな………?)
眞は、仕事以外でも、新しいメロディーが思いつくとスタジオに入り、時間を忘れて作業していることがある。
こうやって、徹夜なんてこともしばしば。
「ん~。今日も天気良さそう♪」
起き上がり、カーテンを開けながら肺にいっぱいの酸素を取り込み背伸びをすると、ボヤけた頭が少しだけスッキリする。
部屋を出てキッチンに向かう途中、防音のスタジオを覗くと、そこには椅子に座る眞の後ろ姿が見えた。
まだ作業してるんだと思い、キッチンでコーヒーを入れながら自分のカフェラテを飲んで目を覚ます。
コーヒーを持ってスタジオをまた覗くと、とくに録音してる感じではなかったから、そっとドアを開けて入っていくと、音楽も鳴っていない。
「眞~??」
声をかけながら椅子を覗き込むと、そこには作詞途中なのか、ノートを広げて椅子に寄りかかり、眠っている眞の姿があった。
作業中スタジオで眠ってしまうことは何度かあったので驚かないけど、何度見ても、眞の眠っている姿はなんとなく可愛いと思ってしまう。
(あ、眠ってる………)
起こさないようにそっとサイドテーブルにコーヒーを置くと、ソファーに置いてある毛布を持って来て眞にかける。
「ん………。」
モゾモゾと、かかった毛布に顔を埋める姿が愛しくて、自分用に持ってきたカフェラテを飲みながらしばらく眺めてしまう。
(いろんな事があったけど、今、凄く幸せなんだな………。)
出会ってから、離れて、それでも私を見つけてくれて。
もう二度と離さないって言ってくれて。
凄く、嬉しかった。
寝顔を眺めていると、眼鏡をつけたままなことに気付き、カフェラテをサイドテーブルに置くとそっと眼鏡に手を伸ばす。
起こさないように、そっと。
「起きてる。」
眼鏡を外したとき。
不意に腕を捕まれてびっくりした。
「眞!今、絶対寝てたよね?」
「起きてたよ。俺が寝てるわけないじゃん?」
明らかに眠ってたのに、起きてるって言い張る眞が可笑しくて。
眼鏡を渡すと、そっとサイドテーブルに置き、代わりに私が入れてきたコーヒーに手をのばす。
「眠たくなったらベッドで寝なきゃ、疲れ取れないよ?」
黙々とコーヒーを飲む眞に言うと、ちょっと不機嫌なのか、ムスッとしてた。
「眠ったふりしてたら浅葱がおはようのキスしてくれると思ってたのに。」
原因はそれかと。
確かに、私からキスってあまりしたことないから。
「ん~………」
ちょっと恥ずかしいのもあり、自分からキスは抵抗がある。
でも、いつまでも拗ねてそうな眞を見てる訳にもいかず。
思い立って眞からコーヒーを受け取ると、サイドテーブルに乗せて、眞が座ったままの椅子をそっと自分の方に向けた。
「どうしたの?」
キョトンとする眞だったけど、意を決して、ちょこんと眞の上に対面で座った。
「目、閉じて?」
動向を気にする眞が恥ずかしいから、目を閉じさせると、そっと、唇に触れるだけのキスをした。
ゆっくりと離し、恥ずかしいから眞の肩に顔を埋めると、微かに眞が笑う気配と、そっと腰に手を回された。
「頑張ったほう………かな?」
さっきまで拗ねてたのに一気に機嫌が良くなり、もてあそぶように耳やこめかみにキスをしてくれて、思わず肩をすくめると、身体を離して見つめてくれる。
「浅葱、おはよ。」
片手でゆっくりと私の頬を撫でながら、しっかりと瞳を見つめる眞にドキドキする。
「……おはよ。」
頬を撫でる手は、ゆっくりと髪をなで、そのまま頭を引き寄せられ唇を奪われる。
角度を変え、唇を優しく噛み、離れないように。
ゆっくりと。
いつものことだけど、眞からくれるキスは、される度に心臓が痛くなる。
息をすることも忘れてしまうくらい。
どれくらいだろう。
ゆっくりと、離してくれる頃には私の脳は少しだけ酸欠で。
力が抜けて眞にもたれかかる。
「キスって、これくらいしないと。」
うれしそうな眞の声に優しく背中を撫でてくれる手。
「私の心臓がもたないよ………」
ため息をつきながら、眞を見上げると、やけに嬉しそうで。
「何回もしてるのに?
…………あー………、もう無理。」
何が無理なのか疑問を持った瞬間。
眞は私を抱えて立ち上がった。
「えっ?ちょっ、ちょっと!!」
「朝から浅葱に煽られちゃったから。もう、俺が限界。
ベッド行く。」
そう言うと、私を抱えたまま歩きはじめる。
外はせっかくの良い天気なのに。
「出かける前に、浅葱のこと、食べさせて。」
まだ、私達の朝はこないみたいです………。
ウツウツとまだ覚めない思考回路を使いながら隣に視線を移すと、そこに眞の姿は無かった。
(また、スタジオかな………?)
眞は、仕事以外でも、新しいメロディーが思いつくとスタジオに入り、時間を忘れて作業していることがある。
こうやって、徹夜なんてこともしばしば。
「ん~。今日も天気良さそう♪」
起き上がり、カーテンを開けながら肺にいっぱいの酸素を取り込み背伸びをすると、ボヤけた頭が少しだけスッキリする。
部屋を出てキッチンに向かう途中、防音のスタジオを覗くと、そこには椅子に座る眞の後ろ姿が見えた。
まだ作業してるんだと思い、キッチンでコーヒーを入れながら自分のカフェラテを飲んで目を覚ます。
コーヒーを持ってスタジオをまた覗くと、とくに録音してる感じではなかったから、そっとドアを開けて入っていくと、音楽も鳴っていない。
「眞~??」
声をかけながら椅子を覗き込むと、そこには作詞途中なのか、ノートを広げて椅子に寄りかかり、眠っている眞の姿があった。
作業中スタジオで眠ってしまうことは何度かあったので驚かないけど、何度見ても、眞の眠っている姿はなんとなく可愛いと思ってしまう。
(あ、眠ってる………)
起こさないようにそっとサイドテーブルにコーヒーを置くと、ソファーに置いてある毛布を持って来て眞にかける。
「ん………。」
モゾモゾと、かかった毛布に顔を埋める姿が愛しくて、自分用に持ってきたカフェラテを飲みながらしばらく眺めてしまう。
(いろんな事があったけど、今、凄く幸せなんだな………。)
出会ってから、離れて、それでも私を見つけてくれて。
もう二度と離さないって言ってくれて。
凄く、嬉しかった。
寝顔を眺めていると、眼鏡をつけたままなことに気付き、カフェラテをサイドテーブルに置くとそっと眼鏡に手を伸ばす。
起こさないように、そっと。
「起きてる。」
眼鏡を外したとき。
不意に腕を捕まれてびっくりした。
「眞!今、絶対寝てたよね?」
「起きてたよ。俺が寝てるわけないじゃん?」
明らかに眠ってたのに、起きてるって言い張る眞が可笑しくて。
眼鏡を渡すと、そっとサイドテーブルに置き、代わりに私が入れてきたコーヒーに手をのばす。
「眠たくなったらベッドで寝なきゃ、疲れ取れないよ?」
黙々とコーヒーを飲む眞に言うと、ちょっと不機嫌なのか、ムスッとしてた。
「眠ったふりしてたら浅葱がおはようのキスしてくれると思ってたのに。」
原因はそれかと。
確かに、私からキスってあまりしたことないから。
「ん~………」
ちょっと恥ずかしいのもあり、自分からキスは抵抗がある。
でも、いつまでも拗ねてそうな眞を見てる訳にもいかず。
思い立って眞からコーヒーを受け取ると、サイドテーブルに乗せて、眞が座ったままの椅子をそっと自分の方に向けた。
「どうしたの?」
キョトンとする眞だったけど、意を決して、ちょこんと眞の上に対面で座った。
「目、閉じて?」
動向を気にする眞が恥ずかしいから、目を閉じさせると、そっと、唇に触れるだけのキスをした。
ゆっくりと離し、恥ずかしいから眞の肩に顔を埋めると、微かに眞が笑う気配と、そっと腰に手を回された。
「頑張ったほう………かな?」
さっきまで拗ねてたのに一気に機嫌が良くなり、もてあそぶように耳やこめかみにキスをしてくれて、思わず肩をすくめると、身体を離して見つめてくれる。
「浅葱、おはよ。」
片手でゆっくりと私の頬を撫でながら、しっかりと瞳を見つめる眞にドキドキする。
「……おはよ。」
頬を撫でる手は、ゆっくりと髪をなで、そのまま頭を引き寄せられ唇を奪われる。
角度を変え、唇を優しく噛み、離れないように。
ゆっくりと。
いつものことだけど、眞からくれるキスは、される度に心臓が痛くなる。
息をすることも忘れてしまうくらい。
どれくらいだろう。
ゆっくりと、離してくれる頃には私の脳は少しだけ酸欠で。
力が抜けて眞にもたれかかる。
「キスって、これくらいしないと。」
うれしそうな眞の声に優しく背中を撫でてくれる手。
「私の心臓がもたないよ………」
ため息をつきながら、眞を見上げると、やけに嬉しそうで。
「何回もしてるのに?
…………あー………、もう無理。」
何が無理なのか疑問を持った瞬間。
眞は私を抱えて立ち上がった。
「えっ?ちょっ、ちょっと!!」
「朝から浅葱に煽られちゃったから。もう、俺が限界。
ベッド行く。」
そう言うと、私を抱えたまま歩きはじめる。
外はせっかくの良い天気なのに。
「出かける前に、浅葱のこと、食べさせて。」
まだ、私達の朝はこないみたいです………。
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