和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
死にたがりの君に捧ぐ華
君の名前は?
お前、名は?
夢主は刀剣女士となります。
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「小夜、ちょっと散歩行ってきますから、夜営よろしく頼みます。」
主の部屋で話を聞くのかと思いきや、主は小さな籠を持ち、玄関に向かった。
夜営をしていた小夜は後ろを歩く自分を見てびっくりしていた。
「主、誰か連れていかなくていいんですか?」
心配そうに聞く小夜に主はにっこりと笑って頭を撫でた。
「大丈夫です。池の畔を回ってくるだけ。
何かあれば叫びますから(笑)」
危ないって言われてる自分と共に出てく主を心配してか、小夜は終始自分をじっと見ていた。
主は何も話さず自分の前を歩く。
無言なまま歩かれるのは、何を話されるのかわからない自分には少し不安もあった。
屋敷の庭は思ったより広く、奥には藤と大きな池があった。
池の畔に到着すると、主は月明かりに照らされた池を見渡せる長椅子に腰をかけた。
無言で横に立っていると
「横に座って。」
と、落ち着いた口調で横を指差した。
おずおずと横に座ると、主は少し深呼吸をしたあと、
「紅蓮丸、あなたの歴史を見させてもらいました………。」
体がびくついたのがわかった。
今まで誰にも話したこと無い自分の過去。
もちろん主ならそれを覗くことは可能。
ただ、知られて嬉しい話ではない。
無言のままうつ向くしかできない自分に、主はそっと籠の中からお茶を出して横に置いた。
「けして、いい思い出ばかりではないでしょう。
残酷な歴史もありました。
でも、あなたはいつも何かを守っていた。
そんなあなたが、今ここに居ることを諦めてほしくはないんです。」
たしかに、主の言う通りだった。
いつの記憶にも、その時の主を守り、主の為に戦い、仲間を守ってきた。
「それに………」
ゆっくりとお茶を飲んだ後、主はうつむいた自分に体を向けた。
「あなたが、刀剣としては珍しく女として生まれてしまったことも、後悔はしてほしくない。」
また、体がびくついてしまった。
歴史を覗けば自分が女であることはわかってしまうのは当たり前だし、それにより以前の主に弄ばれたのも、きっと知られたこと。
「自分は………役には立ちません。
いつの世も、戦う刀剣は男ばかりで、女と知ればすぐにお払い箱になる。
きっと、誰も守れません。」
頂いたお茶に写る自分の顔は、ひどく弱々しく。
言葉を紡ぐのも悩んでしまうことばかりだった。
「私は、あなたが刀剣でも同じ女で良かったと思います。
この本丸には男子ばかりで、やはり思うことを話せないこともありますから。
あなたが居てくれるのはとても嬉しい。」
主から次に出た言葉は、予想外で。
まさか自分の存在を嬉しいなんて言われるとは思わなかった。
「紅蓮丸、あなたの過去を誰かに話すつもりはありません。
あなたは、この本丸で狂わない。
だから、どうか私の元で力になって?」
主はこの先、どんなにあがいても自分を刀解はしないだろう。
だとすれば、選べる道はない。
ここから先、出陣時に破壊されるまできっと死はない。
ならその時まで………
お茶を置き、主の前に立て膝をすると、頭を下げた。
「この先、自分が破壊され、刀剣としての役割を終えるまで、この紅蓮丸、お仕えいたします。ただ………」
「ただ?」
「自分が女であることは、伏せて頂きたい。軽く見られるのも、守られるのも、性に合いません。」
「確かにそうね。」
主は笑いながらお茶を飲んでいた。
月はそれを悠々と見ていた………
主の部屋で話を聞くのかと思いきや、主は小さな籠を持ち、玄関に向かった。
夜営をしていた小夜は後ろを歩く自分を見てびっくりしていた。
「主、誰か連れていかなくていいんですか?」
心配そうに聞く小夜に主はにっこりと笑って頭を撫でた。
「大丈夫です。池の畔を回ってくるだけ。
何かあれば叫びますから(笑)」
危ないって言われてる自分と共に出てく主を心配してか、小夜は終始自分をじっと見ていた。
主は何も話さず自分の前を歩く。
無言なまま歩かれるのは、何を話されるのかわからない自分には少し不安もあった。
屋敷の庭は思ったより広く、奥には藤と大きな池があった。
池の畔に到着すると、主は月明かりに照らされた池を見渡せる長椅子に腰をかけた。
無言で横に立っていると
「横に座って。」
と、落ち着いた口調で横を指差した。
おずおずと横に座ると、主は少し深呼吸をしたあと、
「紅蓮丸、あなたの歴史を見させてもらいました………。」
体がびくついたのがわかった。
今まで誰にも話したこと無い自分の過去。
もちろん主ならそれを覗くことは可能。
ただ、知られて嬉しい話ではない。
無言のままうつ向くしかできない自分に、主はそっと籠の中からお茶を出して横に置いた。
「けして、いい思い出ばかりではないでしょう。
残酷な歴史もありました。
でも、あなたはいつも何かを守っていた。
そんなあなたが、今ここに居ることを諦めてほしくはないんです。」
たしかに、主の言う通りだった。
いつの記憶にも、その時の主を守り、主の為に戦い、仲間を守ってきた。
「それに………」
ゆっくりとお茶を飲んだ後、主はうつむいた自分に体を向けた。
「あなたが、刀剣としては珍しく女として生まれてしまったことも、後悔はしてほしくない。」
また、体がびくついてしまった。
歴史を覗けば自分が女であることはわかってしまうのは当たり前だし、それにより以前の主に弄ばれたのも、きっと知られたこと。
「自分は………役には立ちません。
いつの世も、戦う刀剣は男ばかりで、女と知ればすぐにお払い箱になる。
きっと、誰も守れません。」
頂いたお茶に写る自分の顔は、ひどく弱々しく。
言葉を紡ぐのも悩んでしまうことばかりだった。
「私は、あなたが刀剣でも同じ女で良かったと思います。
この本丸には男子ばかりで、やはり思うことを話せないこともありますから。
あなたが居てくれるのはとても嬉しい。」
主から次に出た言葉は、予想外で。
まさか自分の存在を嬉しいなんて言われるとは思わなかった。
「紅蓮丸、あなたの過去を誰かに話すつもりはありません。
あなたは、この本丸で狂わない。
だから、どうか私の元で力になって?」
主はこの先、どんなにあがいても自分を刀解はしないだろう。
だとすれば、選べる道はない。
ここから先、出陣時に破壊されるまできっと死はない。
ならその時まで………
お茶を置き、主の前に立て膝をすると、頭を下げた。
「この先、自分が破壊され、刀剣としての役割を終えるまで、この紅蓮丸、お仕えいたします。ただ………」
「ただ?」
「自分が女であることは、伏せて頂きたい。軽く見られるのも、守られるのも、性に合いません。」
「確かにそうね。」
主は笑いながらお茶を飲んでいた。
月はそれを悠々と見ていた………