和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
死にたがりの君に捧ぐ華
君の名前は?
お前、名は?
夢主は刀剣女士となります。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
出陣してから、どれくらいの時間が経ったのだろうか………
雨はなおも降り続き、ぬかるんだ地面は嫌なくらい足を取られる。
出陣したのは4人だけど、刀装をつけてもらえたから少しだけ助かってるけど。
もうすでに燭台切も岩融も軽傷になっている。
「紅蓮丸、大丈夫か?」
何体もの敵に囲まれながらも、日本号はこちらを気にしてくれている。
「大事ない。日本号こそ、足は大丈夫なのか?」
降りかかる敵をなぎ倒し、日本号に視線を向けると日本号は不敵な笑いをしながらまた一体と敵を倒していく。
「なぁに、大したことねーよ。
ちゃんと手当てしてもらったからな!」
「ならばよい。」
自分の周りを一掃することに集中していて、自分は周りを見れていなかった。
鳥肌が立つほどの殺気を感じたすぐあと。
燭台切と岩融が吹き飛ばされたのがわかった。
「燭台切!岩融!!」
吹き飛ばされた二人は完全に重傷で、木にぶつかり気を失っていた。
「紅蓮丸!油断するんじゃねぇ!!」
「え?」
日本号の声に反応したときには遅かった。
一瞬体に感じた痛みより、体が吹き飛ぶ方が早く、受け身を取り損ねて転がる。
「かはっ!!」
一気に口の中に広がる鉄の味と肋骨に襲いかかる痛み。
(くそっ………!!あばら折れたっぽい………)
「紅蓮丸!!大丈夫か!!」
日本号は、攻撃を受けながらも自分を影に引きずってくれた。
「………二人は………??」
すこしでも、呼吸を間違えば肋骨の痛みが増す。
ゆっくりと息をしながら日本号に視線を向けると、日本号自体もボロボロだった。
「二人は刀装達に頼んで引かせた。くそっ!!まだ三日月達はもどらねーのか!?」
イラつきながら、敵の状況を見ている日本号
の横に、そっと起き上がる。
「起きれるのか?」
「まぁ、何本か肋骨やられたくらいだから。日本号も、だいぶ重傷になったね(笑)」
「お互いな。お前が酒飲ませてくれなかったから調子がでねーんだよ。」
二人とも笑いながら冗談を言い合っていたけど、どうにもならないことくらい目に見えてた。
あとは残った刀装が倒されれば自分達も倒されるのは時間の問題。
三日月達はまだこない。
(どうしたらいい………)
考えを巡らせても、勝ちに辿り着ける案なんてでてこない………。
このままじゃ仲間は全員破壊される。
笑いながらも自分の中には絶望しかなかった。
助けたい。
皆、揃って本丸に戻ってほしい。
今、自分にできる最善を考えていた。
「…………あぁ、そうゆうことか…………」
ふいに、ずっとざわざわしていた胸の内が落ち着いた。
今、自分にできることをしなくちゃ。
簡単なことだった。
(これなら、皆を守れる………)
ふぅ、とため息をつくと、日本号がこちらを見た。
「どうした?紅蓮丸。」
「日本号………頼みがある………。」
落ち着きをはらい、日本号に体を向けると、日本号もこちらを向く。
「これから、何があっても、何を見ても、絶対動かないで。
二人にも、絶対、動かさないで。」
「な、何言ってんだよ、お前………」
「こうしなくちゃ、ここにいる皆、やられる。
だから、自分にできることをする………」
真剣に話す姿に、日本号が焦りだした。
「ちょっと待てよ!!お前、まさか………」
「ごめんなさい。」
髪を縛っていた組紐のうちの一つをほどくと、懐から手拭いを出し、怪我してる日本号の腕に巻き、組紐で縛って手当てをしながら話した。
「みんなを守りたいから。日本号を、守りたいから。
だから、ここから先は自分がやる。
だから、絶対動かないで。
たぶん動く物に反応して、殺しちゃうから………。」
「お前、自分が言ってることわかってんのか!?」
手当てした腕をしっかり捕まれ、日本号は自分をじっと見ていた。
「ごめんなさい。わかってる。
たぶん、意識を手放したら、もう自分ではないから。
だから、全て終わったら、日本号が自分を止めてね。」
掴んでいた腕をそっと外し、立ち上がって背中を向けた。
「………いってきます………。」
「ま、まて!!紅蓮丸!!」
「もう、動かないで。」
ゆっくりと歩きながら、目を閉じる。
(この体、あげるから。皆を守らせて…………!!)
再び目を開くときには、体の痛みも、口の中の血の味も、何も感じなくなっていた…………。
雨はなおも降り続き、ぬかるんだ地面は嫌なくらい足を取られる。
出陣したのは4人だけど、刀装をつけてもらえたから少しだけ助かってるけど。
もうすでに燭台切も岩融も軽傷になっている。
「紅蓮丸、大丈夫か?」
何体もの敵に囲まれながらも、日本号はこちらを気にしてくれている。
「大事ない。日本号こそ、足は大丈夫なのか?」
降りかかる敵をなぎ倒し、日本号に視線を向けると日本号は不敵な笑いをしながらまた一体と敵を倒していく。
「なぁに、大したことねーよ。
ちゃんと手当てしてもらったからな!」
「ならばよい。」
自分の周りを一掃することに集中していて、自分は周りを見れていなかった。
鳥肌が立つほどの殺気を感じたすぐあと。
燭台切と岩融が吹き飛ばされたのがわかった。
「燭台切!岩融!!」
吹き飛ばされた二人は完全に重傷で、木にぶつかり気を失っていた。
「紅蓮丸!油断するんじゃねぇ!!」
「え?」
日本号の声に反応したときには遅かった。
一瞬体に感じた痛みより、体が吹き飛ぶ方が早く、受け身を取り損ねて転がる。
「かはっ!!」
一気に口の中に広がる鉄の味と肋骨に襲いかかる痛み。
(くそっ………!!あばら折れたっぽい………)
「紅蓮丸!!大丈夫か!!」
日本号は、攻撃を受けながらも自分を影に引きずってくれた。
「………二人は………??」
すこしでも、呼吸を間違えば肋骨の痛みが増す。
ゆっくりと息をしながら日本号に視線を向けると、日本号自体もボロボロだった。
「二人は刀装達に頼んで引かせた。くそっ!!まだ三日月達はもどらねーのか!?」
イラつきながら、敵の状況を見ている日本号
の横に、そっと起き上がる。
「起きれるのか?」
「まぁ、何本か肋骨やられたくらいだから。日本号も、だいぶ重傷になったね(笑)」
「お互いな。お前が酒飲ませてくれなかったから調子がでねーんだよ。」
二人とも笑いながら冗談を言い合っていたけど、どうにもならないことくらい目に見えてた。
あとは残った刀装が倒されれば自分達も倒されるのは時間の問題。
三日月達はまだこない。
(どうしたらいい………)
考えを巡らせても、勝ちに辿り着ける案なんてでてこない………。
このままじゃ仲間は全員破壊される。
笑いながらも自分の中には絶望しかなかった。
助けたい。
皆、揃って本丸に戻ってほしい。
今、自分にできる最善を考えていた。
「…………あぁ、そうゆうことか…………」
ふいに、ずっとざわざわしていた胸の内が落ち着いた。
今、自分にできることをしなくちゃ。
簡単なことだった。
(これなら、皆を守れる………)
ふぅ、とため息をつくと、日本号がこちらを見た。
「どうした?紅蓮丸。」
「日本号………頼みがある………。」
落ち着きをはらい、日本号に体を向けると、日本号もこちらを向く。
「これから、何があっても、何を見ても、絶対動かないで。
二人にも、絶対、動かさないで。」
「な、何言ってんだよ、お前………」
「こうしなくちゃ、ここにいる皆、やられる。
だから、自分にできることをする………」
真剣に話す姿に、日本号が焦りだした。
「ちょっと待てよ!!お前、まさか………」
「ごめんなさい。」
髪を縛っていた組紐のうちの一つをほどくと、懐から手拭いを出し、怪我してる日本号の腕に巻き、組紐で縛って手当てをしながら話した。
「みんなを守りたいから。日本号を、守りたいから。
だから、ここから先は自分がやる。
だから、絶対動かないで。
たぶん動く物に反応して、殺しちゃうから………。」
「お前、自分が言ってることわかってんのか!?」
手当てした腕をしっかり捕まれ、日本号は自分をじっと見ていた。
「ごめんなさい。わかってる。
たぶん、意識を手放したら、もう自分ではないから。
だから、全て終わったら、日本号が自分を止めてね。」
掴んでいた腕をそっと外し、立ち上がって背中を向けた。
「………いってきます………。」
「ま、まて!!紅蓮丸!!」
「もう、動かないで。」
ゆっくりと歩きながら、目を閉じる。
(この体、あげるから。皆を守らせて…………!!)
再び目を開くときには、体の痛みも、口の中の血の味も、何も感じなくなっていた…………。