和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
死にたがりの君に捧ぐ華
君の名前は?
お前、名は?
夢主は刀剣女士となります。
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その日は、朝から心がモヤモヤしていた。
何かあるわけじゃない。
でも、何かありそうな。
訳のわからない「不安」。
朝から天気が悪く、強い雨が降っていたからだろうか?
朝食が終わり、片付けをしながらぼんやりと不安について考えていると、不意に持っていた茶碗を落としてしまった。
「大丈夫か?紅蓮丸。今朝はなんだか上の空だな。」
割れた茶碗に驚きあわててしゃがみ込むと、後ろから燭台切が片付けの手伝いに来てくれた。
「すまない……。」
いつもと違う様子の自分を心配してか、燭台切はある程度片付けをすると、無理しないで良いと、切り上げさせてくれた。
何もしていないと逆にこの胸のモヤモヤを考えてしまう。
(日本号たち、昨日から出陣したままか。みんな濡れてないかな………)
降りやまぬ雨をぼんやりと見つめながらそんなことばかり考えてしまう。
日本号達なら大丈夫だろうと思っていても、不安になってしまう。
こんなに周囲を心配することなんて、今までなかった。
失ったら怖いと思うものなんて無かった。
だから怖い。
昨日まで笑顔だった人達が傷付き、戻って来なくなるかもしれないと考えただけで震えがでる。
「ダメだ。余計なことばっかり考えて。
…………そうだ!誰も居ないし、道場で素振りでもしよう。」
いつまでも、何かを考えていたくなかったから。
部屋から刀を持って道場に行くことにした。
静まり返った道場には、外から聞こえる雨と風の音だけが響いていた。
刀を構え、集中して切り込む。
目の前に居る敵を見据え、どう切り込むか、どう交わすか、刀の振り方、踏み込み方、すべてに神経を研ぎ澄ます。
(まだ、左に振った後の切り上げが弱い。こうして………)
うっすら寒いはずなのに、体は暖まり、足の先まで力が入る。
どれくらいの時間がたったのだろう。
息が切れ、刀を振る手が少ししびれた頃。
ふぅ、と息をつき、刀を鞘に納めて正座する。
終わったら必ず神棚に向かい礼をする。
(少しだけ、頭がスッキリした。)
まだ雨は止まないけど、ぼんやりと外に目をやると、何やら玄関が騒がしくなってることに気がついた。
(誰か帰ってきたかな?)
刀を部屋に置き玄関に行くと、そこは壮絶な現場だった。
「何があったの………?」
玄関から手入れ部屋に運ばれていく石切丸。
玄関で動けず座り込む蜻蛉切。
それだけじゃない。
和泉守も陸奥守も。
みんな傷付き戻ってきたところだった。
(これは、日本号の部隊!?)
戻ってこない日本号にも不安が込み上げたけど、今はそんなこと言ってる状態じゃない。
蜻蛉切に駆け寄ると支えた。
「手入れ部屋に行こう。肩に寄りかかっていいから」
「紅蓮丸すまない………。」
苦しそうに肩で息をする蜻蛉切を支えて立ち上がると手入れ部屋に行くことにした。
「陸奥守と和泉守は自分で手入れ部屋にいける?」
「あぁ………今行く………」
みんな中傷以上だ。
こんな形で不安が的中することが嫌だった。
歩ける二人と蜻蛉切を支えて玄関を離れると、後ろから足の引きずる音が聞こえた。
たぶん、日本号。
急いで蜻蛉切を運んで戻ることにした。
何かあるわけじゃない。
でも、何かありそうな。
訳のわからない「不安」。
朝から天気が悪く、強い雨が降っていたからだろうか?
朝食が終わり、片付けをしながらぼんやりと不安について考えていると、不意に持っていた茶碗を落としてしまった。
「大丈夫か?紅蓮丸。今朝はなんだか上の空だな。」
割れた茶碗に驚きあわててしゃがみ込むと、後ろから燭台切が片付けの手伝いに来てくれた。
「すまない……。」
いつもと違う様子の自分を心配してか、燭台切はある程度片付けをすると、無理しないで良いと、切り上げさせてくれた。
何もしていないと逆にこの胸のモヤモヤを考えてしまう。
(日本号たち、昨日から出陣したままか。みんな濡れてないかな………)
降りやまぬ雨をぼんやりと見つめながらそんなことばかり考えてしまう。
日本号達なら大丈夫だろうと思っていても、不安になってしまう。
こんなに周囲を心配することなんて、今までなかった。
失ったら怖いと思うものなんて無かった。
だから怖い。
昨日まで笑顔だった人達が傷付き、戻って来なくなるかもしれないと考えただけで震えがでる。
「ダメだ。余計なことばっかり考えて。
…………そうだ!誰も居ないし、道場で素振りでもしよう。」
いつまでも、何かを考えていたくなかったから。
部屋から刀を持って道場に行くことにした。
静まり返った道場には、外から聞こえる雨と風の音だけが響いていた。
刀を構え、集中して切り込む。
目の前に居る敵を見据え、どう切り込むか、どう交わすか、刀の振り方、踏み込み方、すべてに神経を研ぎ澄ます。
(まだ、左に振った後の切り上げが弱い。こうして………)
うっすら寒いはずなのに、体は暖まり、足の先まで力が入る。
どれくらいの時間がたったのだろう。
息が切れ、刀を振る手が少ししびれた頃。
ふぅ、と息をつき、刀を鞘に納めて正座する。
終わったら必ず神棚に向かい礼をする。
(少しだけ、頭がスッキリした。)
まだ雨は止まないけど、ぼんやりと外に目をやると、何やら玄関が騒がしくなってることに気がついた。
(誰か帰ってきたかな?)
刀を部屋に置き玄関に行くと、そこは壮絶な現場だった。
「何があったの………?」
玄関から手入れ部屋に運ばれていく石切丸。
玄関で動けず座り込む蜻蛉切。
それだけじゃない。
和泉守も陸奥守も。
みんな傷付き戻ってきたところだった。
(これは、日本号の部隊!?)
戻ってこない日本号にも不安が込み上げたけど、今はそんなこと言ってる状態じゃない。
蜻蛉切に駆け寄ると支えた。
「手入れ部屋に行こう。肩に寄りかかっていいから」
「紅蓮丸すまない………。」
苦しそうに肩で息をする蜻蛉切を支えて立ち上がると手入れ部屋に行くことにした。
「陸奥守と和泉守は自分で手入れ部屋にいける?」
「あぁ………今行く………」
みんな中傷以上だ。
こんな形で不安が的中することが嫌だった。
歩ける二人と蜻蛉切を支えて玄関を離れると、後ろから足の引きずる音が聞こえた。
たぶん、日本号。
急いで蜻蛉切を運んで戻ることにした。