和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
死にたがりの君に捧ぐ華
君の名前は?
お前、名は?
夢主は刀剣女士となります。
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それから季節は変わり、もう冬になっていた。
自分はたまに誰かの代わりに出陣したり、しないときは内番したり。
日本号が帰っているときは一緒に晩酌をしたりしていたが、居ないときは一人で屋根に登ったりと、少しだけ自分の居場所ができた気がした。
そんなある日の夕食時。
日本号の隊は帰ってきたが、日本号は主に報告があるからと広間には来なかった。
「紅蓮丸、おかわりもらってえぇがか?」
今日も美味しそうにご飯を食べる陸奥守からお茶碗を受け取ると、燭台切が作ってくれた舞茸の炊き込みご飯を盛る。
「はい、陸奥守。まだ沢山あるから落ち着いて食べて。」
苦笑いをしながら渡すと、また嬉しそうに食べ始める。
「しかし、いつ帰っても燭台切の飯は旨いの~!生き返る!」
「あ、紅蓮丸、俺にも。」
次は和泉守。
二人とも日本号の部隊だから、なかなか帰れないこともあり、今回も久しぶりに帰ってきたところだった。
自分はいつも皆が食べ終えた後に食べるので、今は食事を運んだり、おかわりを分けたり。
燭台切はそんなことしなくていいとは言ったけど、やはり皆は頑張っているから。
自分にできることはやりたいと思ってしまう。
「あ………」
ある程度落ち着き、周りを見渡していて、ふと陸奥守の袖が切れてるのに気付いた。
「陸奥守、袖、切れてるよ?」
気づいてなかったのか、口いっぱいにご飯を詰め込んでいて慌てて味噌汁で流し込んだ。
「おぉ!!戦いで切られてしもたかの(笑)
でも、わしは切られてないぞ!!」
胸を張って威張る姿が可笑しくてクスクスと笑えば、和泉守が少し驚いたようにこちらを見た。
「紅蓮丸、お前、自然に笑うようになったんだな。」
そう言われて固まった。
自分が自然に笑ってるって言われて初めて気付いたから。
「あ、悪い意味じゃないぜ?来た頃はいつ死ぬのかわからない状態だったのに、良いことにじゃねーか。」
「和泉守、ありがとう。陸奥守、良かったらそれ、自分の部屋に寄ってくれたら縫うよ?」
自然に笑えることも、こうやって話せる相手が、増えたこともとても嬉しいと思ってしまう。
こんなこと考えちゃいけないのに。
自分が消えるとき、まだ死にたくないって思ってしまうから………。
食事も終わり、片付けをして部屋に戻った。
舞茸の炊き込みご飯をおにぎりにして分けてもらった。
きっと今日は日本号が呑みにくると思ったから。
「紅蓮丸、居るがか??」
陸奥守の声驚き、おにぎりを棚に隠すと、襖を開けた。
「はい。あ、陸奥守に和泉守。」
現れた二人は楽しそうに片手に徳利とぐい飲みを持っていて。
「陸奥守が寒いから呑もうとさ。」
呆れたような顔をしながらも付き合う和泉守に優しいんだなと思いながら。
「あ、じゃあどうぞ。さっき火鉢に火を入れましたからじきに暖かくなると思うよ。」
部屋に招き入れると、二人は火鉢の存在に驚いてた。
それもそのはず。
他の部屋には短刀の大部屋にひとつと、部隊長の部屋にしかもらってない。
自分は女だからと、主がわざわざ用意してくれたのだから。
「紅蓮丸の部屋にも火鉢もらったがか!!
わしの部屋にもくれんかの~?」
暖かそうに手を伸ばす陸奥守は羨ましそうにしていた。
「自分の部屋はもともと日が当たらない部屋だから、寒いだろうって主がくれました。良かったらいつでも当たりに来てください。」
それから、二人が呑むのに付き合いながら、陸奥守の着物の繕い物をはじめた。
3人で呑むのは滅多にないことだけど、二人のやり取りは面白くて、ついつい聞き入ってしまう。
「紅蓮丸、入るぞ。」
聞きなれた声に顔を上げると同時に襖が開き、少しだけ心待ちにしていた姿が見える。
「日本号。おかえり。」
日本号はいつも返事など聞かないで襖を開ける。
今日も、自分しか居ないと思ったのだろう。
入った瞬間、中に居るとは思わない二人を見て固まった。
「和泉守に、陸奥守、揃いも揃って何やってんだ?
陸奥守も、その格好なんだ?」
日本号が目にした光景は
上半身裸で自分の羽織を肩にかけ酒を呑んでる姿。
「おーおー、日本号じゃなかか!
もう主に報告終わったがか?
今、紅蓮丸に繕い物してもらっててな!」
日本は不意に自分の手元を見て、「あぁ。」と、呆れた声を出し、火鉢を囲む自分の横に座った。
思い出して、棚からおにぎりを出して日本号に持っていった。
「日本号、ご飯食べそびれたでしょ?おにぎり。」
そっと渡すと嬉しそうにニカッと笑った。
「こりゃありがてー。ちょうど腹減ってた所だ。」
嬉しそうに受け取ると、3人は話ながら呑みに入った。
自分は気にせず繕い物を続けた。
繕い物を終えても、火鉢を囲んでの呑みは続き、あっとゆーまに時間だけがたっていた。
気付けば日本号は眠っていて、陸奥守はへべれけに酔っていた。
「さぁて、お開きとするか。」
和泉守がそう言うと、まだ楽しそうにしてる陸奥守を立たせた。
「日本号、部屋で寝ろよ。」
声をかけても、日本号は起きる素振りすらなかった。
「疲れてるみたいだから、今日はここに寝かせるよ。和泉守は陸奥守お願いしていい?」
そう聞くと、呆れたように
「あぁ。いつものことだからな。じゃあ、日本号のこと頼むわ。面倒だったら廊下に転がしてもいいからな?」
「さすがに、この寒空でそれはね(笑)
じゃあ、よろしくね。ゆっくり休んで。」
そう言って、二人を見送った。
(さて、と。)
まだ日本号はまったく起きる素振りはなかったので、とりあえず散らかった部屋を片付けて、隣の部屋から布団を持ってきた。
敷き布団を敷き、
「日本号?疲れが取れないからこっちで寝て?」
腕を揺すって布団まで引っ張っていくと少しだけ協力してくれた。
上掛けを掛けて、髪をほどくと、もぞもぞと布団にもぐっていった。
少しだけ可愛いと思いながら、自分も寝る用意をすることにした。
自分はたまに誰かの代わりに出陣したり、しないときは内番したり。
日本号が帰っているときは一緒に晩酌をしたりしていたが、居ないときは一人で屋根に登ったりと、少しだけ自分の居場所ができた気がした。
そんなある日の夕食時。
日本号の隊は帰ってきたが、日本号は主に報告があるからと広間には来なかった。
「紅蓮丸、おかわりもらってえぇがか?」
今日も美味しそうにご飯を食べる陸奥守からお茶碗を受け取ると、燭台切が作ってくれた舞茸の炊き込みご飯を盛る。
「はい、陸奥守。まだ沢山あるから落ち着いて食べて。」
苦笑いをしながら渡すと、また嬉しそうに食べ始める。
「しかし、いつ帰っても燭台切の飯は旨いの~!生き返る!」
「あ、紅蓮丸、俺にも。」
次は和泉守。
二人とも日本号の部隊だから、なかなか帰れないこともあり、今回も久しぶりに帰ってきたところだった。
自分はいつも皆が食べ終えた後に食べるので、今は食事を運んだり、おかわりを分けたり。
燭台切はそんなことしなくていいとは言ったけど、やはり皆は頑張っているから。
自分にできることはやりたいと思ってしまう。
「あ………」
ある程度落ち着き、周りを見渡していて、ふと陸奥守の袖が切れてるのに気付いた。
「陸奥守、袖、切れてるよ?」
気づいてなかったのか、口いっぱいにご飯を詰め込んでいて慌てて味噌汁で流し込んだ。
「おぉ!!戦いで切られてしもたかの(笑)
でも、わしは切られてないぞ!!」
胸を張って威張る姿が可笑しくてクスクスと笑えば、和泉守が少し驚いたようにこちらを見た。
「紅蓮丸、お前、自然に笑うようになったんだな。」
そう言われて固まった。
自分が自然に笑ってるって言われて初めて気付いたから。
「あ、悪い意味じゃないぜ?来た頃はいつ死ぬのかわからない状態だったのに、良いことにじゃねーか。」
「和泉守、ありがとう。陸奥守、良かったらそれ、自分の部屋に寄ってくれたら縫うよ?」
自然に笑えることも、こうやって話せる相手が、増えたこともとても嬉しいと思ってしまう。
こんなこと考えちゃいけないのに。
自分が消えるとき、まだ死にたくないって思ってしまうから………。
食事も終わり、片付けをして部屋に戻った。
舞茸の炊き込みご飯をおにぎりにして分けてもらった。
きっと今日は日本号が呑みにくると思ったから。
「紅蓮丸、居るがか??」
陸奥守の声驚き、おにぎりを棚に隠すと、襖を開けた。
「はい。あ、陸奥守に和泉守。」
現れた二人は楽しそうに片手に徳利とぐい飲みを持っていて。
「陸奥守が寒いから呑もうとさ。」
呆れたような顔をしながらも付き合う和泉守に優しいんだなと思いながら。
「あ、じゃあどうぞ。さっき火鉢に火を入れましたからじきに暖かくなると思うよ。」
部屋に招き入れると、二人は火鉢の存在に驚いてた。
それもそのはず。
他の部屋には短刀の大部屋にひとつと、部隊長の部屋にしかもらってない。
自分は女だからと、主がわざわざ用意してくれたのだから。
「紅蓮丸の部屋にも火鉢もらったがか!!
わしの部屋にもくれんかの~?」
暖かそうに手を伸ばす陸奥守は羨ましそうにしていた。
「自分の部屋はもともと日が当たらない部屋だから、寒いだろうって主がくれました。良かったらいつでも当たりに来てください。」
それから、二人が呑むのに付き合いながら、陸奥守の着物の繕い物をはじめた。
3人で呑むのは滅多にないことだけど、二人のやり取りは面白くて、ついつい聞き入ってしまう。
「紅蓮丸、入るぞ。」
聞きなれた声に顔を上げると同時に襖が開き、少しだけ心待ちにしていた姿が見える。
「日本号。おかえり。」
日本号はいつも返事など聞かないで襖を開ける。
今日も、自分しか居ないと思ったのだろう。
入った瞬間、中に居るとは思わない二人を見て固まった。
「和泉守に、陸奥守、揃いも揃って何やってんだ?
陸奥守も、その格好なんだ?」
日本号が目にした光景は
上半身裸で自分の羽織を肩にかけ酒を呑んでる姿。
「おーおー、日本号じゃなかか!
もう主に報告終わったがか?
今、紅蓮丸に繕い物してもらっててな!」
日本は不意に自分の手元を見て、「あぁ。」と、呆れた声を出し、火鉢を囲む自分の横に座った。
思い出して、棚からおにぎりを出して日本号に持っていった。
「日本号、ご飯食べそびれたでしょ?おにぎり。」
そっと渡すと嬉しそうにニカッと笑った。
「こりゃありがてー。ちょうど腹減ってた所だ。」
嬉しそうに受け取ると、3人は話ながら呑みに入った。
自分は気にせず繕い物を続けた。
繕い物を終えても、火鉢を囲んでの呑みは続き、あっとゆーまに時間だけがたっていた。
気付けば日本号は眠っていて、陸奥守はへべれけに酔っていた。
「さぁて、お開きとするか。」
和泉守がそう言うと、まだ楽しそうにしてる陸奥守を立たせた。
「日本号、部屋で寝ろよ。」
声をかけても、日本号は起きる素振りすらなかった。
「疲れてるみたいだから、今日はここに寝かせるよ。和泉守は陸奥守お願いしていい?」
そう聞くと、呆れたように
「あぁ。いつものことだからな。じゃあ、日本号のこと頼むわ。面倒だったら廊下に転がしてもいいからな?」
「さすがに、この寒空でそれはね(笑)
じゃあ、よろしくね。ゆっくり休んで。」
そう言って、二人を見送った。
(さて、と。)
まだ日本号はまったく起きる素振りはなかったので、とりあえず散らかった部屋を片付けて、隣の部屋から布団を持ってきた。
敷き布団を敷き、
「日本号?疲れが取れないからこっちで寝て?」
腕を揺すって布団まで引っ張っていくと少しだけ協力してくれた。
上掛けを掛けて、髪をほどくと、もぞもぞと布団にもぐっていった。
少しだけ可愛いと思いながら、自分も寝る用意をすることにした。