和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
死にたがりの君に捧ぐ華
君の名前は?
お前、名は?
夢主は刀剣女士となります。
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出陣が長引き、久しぶりに本丸に戻った。
出先で野宿などもしたが、敵がいつ出てくるかもわからずゆっくり休むことなどできなかった。
主に報告を終え、紅蓮丸に預けた酒でも飲みながら少し休もうと思い、紅蓮丸の部屋を訪れた。
襖を開けようと手をかけた瞬間、先に部屋の中から紅蓮丸が開けたことによりばったりと会ってしまった。
紅蓮丸は突如現れた俺にびっくりしていて、顔を見たまま固まっていた。
「………よぉ。」
呆気に取られていたのは俺も同じだが、いつまでも沈黙するのもおかしいと思い、声をかけると、やっと我に返ったのか少し焦ったような返事が返ってきた。
「に、日本号………。
お帰りなさい。大変そうでしたね?」
目を合わせて、俺が酒瓶を取りに来たのがわかったのか、瓶を取りに帰ろうとしたが、片手に背負い籠、髪は結ってあり、どこかに行く様子だった。
「どこかに行くのか?」
後ろ姿に声をかけると紅蓮丸は顔をあげてキョトンとしていた。
「あぁ………。燭台切が森でキノコと山菜を取ってきてって言うから、今から行こうかと。日本号はこれから呑むのにお酒取りに来たんだよね?」
紅蓮丸は酒瓶を持ってこちらにやってきた。
(燭台に頼まれたからって紅蓮丸が一人で?
いくらなんでも女一人なんて危ないだろ。)
「あー…………俺も行くわ。」
持ってきてくれた酒瓶を受け取り、飲みながら行こうと思うと、紅蓮丸は焦ったように顔を上げた。
「でも!日本号疲れてるでしょ?少しは休んだ方が………」
(まぁ、疲れてはいるが………。それでも紅蓮丸が一人で森に行く方が心配だろ。)
「お前、キノコって食えないやつとか分かるのか?下手に毒キノコとか混じってたらそれこそ休めたもんじゃなくなる(笑)」
紅蓮丸に心配をかけないように冗談めかして言うと、紅蓮丸は少し考えて頷いた。
「わかった。
でも、疲れたときは言ってくれ。」
「ハイハイ。行くぞ~」
先に歩き出して手を上げると、紅蓮丸は慌てて着いてきた。
森に行く途中、他愛ないことを話したり、紅蓮丸が見つけたキノコを食べれるか見たりした。
しかし。
ものの見事に毒キノコばっかり見つけてくる。
ある意味そっちの見る目あるんじゃないかと、笑わせられた。
たまに、珍しい花を見せたり、知らないものを教えると、紅蓮丸は嬉しそうに話を聞いてくれて。
時間を忘れて歩き回った。
日が傾いたことで夕方だと気付き、帰ることにした時………。
「あ………」
紅蓮丸が夕焼けに顔を上げた時、木の上に柿がなっているのを見つけた。
「柿だ!確か、小夜君が好きだったよね?
ちょっと取ってくる!」
そう言うや、蔦の這った柿の木に登り始めた。
「お、おいっ!!紅蓮丸、危ないだろ!」
慌てて声をかけたが、紅蓮丸はまったく気にする様子もなく、どんどん高いところまで登っていく。
「大丈夫!登ったことあるから!」
上まで登りきり、美味しそうな柿を何個か取っては、「日本号、籠に入れて~」と、下に落としてきた。諦めて受け取って籠にいれると、満足したようだった。
「もう、いいだろ?そろそろ降りてこい!」
呆れながら声をかけると紅蓮丸は頷き、ゆっくりと降り始めた。
「降りるからちょっと避けて~」
最後の枝に足をかけると一気に飛び降りてくる。
ちょうど木の根本にある落ち葉の貯まりに飛び降りた瞬間。
紅蓮丸は体勢を崩し、後ろに倒れそうになった。
「あっ………!!」
慌てて手を伸ばし、紅蓮丸の腕を掴むと、少し後ろの木にぶつかりながら、止まった。
「危ないだろが。
もう少し足元確認してから降りてこい。」
呆れながら立たせようとすると。
「すまない。………いった!!」
紅蓮丸が中腰から立ち上がろうとした時。
痛そうに動きを止めた。
「髪、引っ掛かったかな?」
後ろを気にしてるが動けない紅蓮丸の代わりに覗き込むと、髪はみごとに蔦に引っ掛かり絡んでいた。
「あぁ、おもいっきり絡んでるな(笑)」
呆れた。あれだけ戦闘において機敏に動けるのにこんなところではおっちょこちょいなのかと。
ふと考えた紅蓮丸だったが、急に懐から小刀を出して切ろうとしたので、慌てて手を握った。
「おいおい、髪ならほどいてやるから切るな。」
抱き締めるように紅蓮丸の後ろに手を伸ばして髪をほどきはじめると、少しシュンとしていた。
「すまない………」
そういって大人しくしていたが、次第に中腰が辛くなったのか、少しずつゆらゆらしはじめた。
(さすがに辛いか。)
そう思い、紅蓮丸の片手を掴んで自分の首に持っていった。
「な、何………!?」
急に首に手を持っていったことが驚いたのか、紅蓮丸の体が強ばった。
「その体勢、辛いだろ?俺に掴まってて良いから。」
声だけかけて気にせず髪をほどくのに集中していた。
初めは強ばっていたが、諦めたのか、首に腕をかけ掴まった。そして、俺の肩に顔を埋めていた。
「もう少しだから。」
そう言った後。
不意に髪から匂う甘い香りに思わずもう少し近づきたくて頭に口づけた。
自然にしていまい、慌てて顔をあげると髪をほどくのに集中した。
「紅蓮丸?」
ふと、気になり声をかけると、急に声をかけて驚いたのか上擦った返事が返ってきた。
「今の体勢って、この前の小狐丸とあまり変わんねーけど、お前、嫌じゃないのか?」
この前小狐丸に抱きつかれた時は顔が真っ青になり固まっていた。
それなのに、今は不慮の事故とはいえ、嫌がってるようには見えない。
「あ………。そうだったね………。でも、嫌だとは思わないかな。
小狐丸の時は明らかに他意が感じられて、気持ち悪くて。でも、日本号は平気かな………。」
少し考えた後、ぽそっと紅蓮丸が答えた言葉は俺にはとても嬉しくて。
照れ隠しにそうか………、としか言えなかった。
でも、やはり嬉しくて。
見えないことを良いことに耳に軽く口づけると、くすぐったかったのか、紅蓮丸は首をすくめた。
(さすがにやりすぎたか………)
「わりぃ。」
口づけたのはイタズラのつもりだったけど、驚かせたことに思わず謝ってしまった。
やっとほどけた。
紅蓮丸が転ばないように腰を抱き締めたまま二人で座り込んだ。
紅蓮丸は首にしがみついたままだった。
「………はぁ。終わり。」
この状況に心臓が壊れそうなほど早鐘をうつ。
少し疲れてため息と同時に終わりを告げると、紅蓮丸もホッとしたようだった。
「あ、ありがとう………。迷惑かけて済まなかった………。」
そう言って紅蓮丸が離れようとしたけど、まだ少し離したくない気持ちになり腰に添えたままの腕に力を入れて引き留めた。
「すまねぇ。少しだけ、このままで居させてくれ………。」
(小狐丸は嫌だけど、俺は嫌じゃないとか。
大したことじゃないんだろうが、もう少しこのままでいてーな………)
紅蓮丸は体調を心配してくれたが、そんなんじゃねぇと、しばらく紅蓮丸の肩に頭を預けて抱き締めていた………。
出先で野宿などもしたが、敵がいつ出てくるかもわからずゆっくり休むことなどできなかった。
主に報告を終え、紅蓮丸に預けた酒でも飲みながら少し休もうと思い、紅蓮丸の部屋を訪れた。
襖を開けようと手をかけた瞬間、先に部屋の中から紅蓮丸が開けたことによりばったりと会ってしまった。
紅蓮丸は突如現れた俺にびっくりしていて、顔を見たまま固まっていた。
「………よぉ。」
呆気に取られていたのは俺も同じだが、いつまでも沈黙するのもおかしいと思い、声をかけると、やっと我に返ったのか少し焦ったような返事が返ってきた。
「に、日本号………。
お帰りなさい。大変そうでしたね?」
目を合わせて、俺が酒瓶を取りに来たのがわかったのか、瓶を取りに帰ろうとしたが、片手に背負い籠、髪は結ってあり、どこかに行く様子だった。
「どこかに行くのか?」
後ろ姿に声をかけると紅蓮丸は顔をあげてキョトンとしていた。
「あぁ………。燭台切が森でキノコと山菜を取ってきてって言うから、今から行こうかと。日本号はこれから呑むのにお酒取りに来たんだよね?」
紅蓮丸は酒瓶を持ってこちらにやってきた。
(燭台に頼まれたからって紅蓮丸が一人で?
いくらなんでも女一人なんて危ないだろ。)
「あー…………俺も行くわ。」
持ってきてくれた酒瓶を受け取り、飲みながら行こうと思うと、紅蓮丸は焦ったように顔を上げた。
「でも!日本号疲れてるでしょ?少しは休んだ方が………」
(まぁ、疲れてはいるが………。それでも紅蓮丸が一人で森に行く方が心配だろ。)
「お前、キノコって食えないやつとか分かるのか?下手に毒キノコとか混じってたらそれこそ休めたもんじゃなくなる(笑)」
紅蓮丸に心配をかけないように冗談めかして言うと、紅蓮丸は少し考えて頷いた。
「わかった。
でも、疲れたときは言ってくれ。」
「ハイハイ。行くぞ~」
先に歩き出して手を上げると、紅蓮丸は慌てて着いてきた。
森に行く途中、他愛ないことを話したり、紅蓮丸が見つけたキノコを食べれるか見たりした。
しかし。
ものの見事に毒キノコばっかり見つけてくる。
ある意味そっちの見る目あるんじゃないかと、笑わせられた。
たまに、珍しい花を見せたり、知らないものを教えると、紅蓮丸は嬉しそうに話を聞いてくれて。
時間を忘れて歩き回った。
日が傾いたことで夕方だと気付き、帰ることにした時………。
「あ………」
紅蓮丸が夕焼けに顔を上げた時、木の上に柿がなっているのを見つけた。
「柿だ!確か、小夜君が好きだったよね?
ちょっと取ってくる!」
そう言うや、蔦の這った柿の木に登り始めた。
「お、おいっ!!紅蓮丸、危ないだろ!」
慌てて声をかけたが、紅蓮丸はまったく気にする様子もなく、どんどん高いところまで登っていく。
「大丈夫!登ったことあるから!」
上まで登りきり、美味しそうな柿を何個か取っては、「日本号、籠に入れて~」と、下に落としてきた。諦めて受け取って籠にいれると、満足したようだった。
「もう、いいだろ?そろそろ降りてこい!」
呆れながら声をかけると紅蓮丸は頷き、ゆっくりと降り始めた。
「降りるからちょっと避けて~」
最後の枝に足をかけると一気に飛び降りてくる。
ちょうど木の根本にある落ち葉の貯まりに飛び降りた瞬間。
紅蓮丸は体勢を崩し、後ろに倒れそうになった。
「あっ………!!」
慌てて手を伸ばし、紅蓮丸の腕を掴むと、少し後ろの木にぶつかりながら、止まった。
「危ないだろが。
もう少し足元確認してから降りてこい。」
呆れながら立たせようとすると。
「すまない。………いった!!」
紅蓮丸が中腰から立ち上がろうとした時。
痛そうに動きを止めた。
「髪、引っ掛かったかな?」
後ろを気にしてるが動けない紅蓮丸の代わりに覗き込むと、髪はみごとに蔦に引っ掛かり絡んでいた。
「あぁ、おもいっきり絡んでるな(笑)」
呆れた。あれだけ戦闘において機敏に動けるのにこんなところではおっちょこちょいなのかと。
ふと考えた紅蓮丸だったが、急に懐から小刀を出して切ろうとしたので、慌てて手を握った。
「おいおい、髪ならほどいてやるから切るな。」
抱き締めるように紅蓮丸の後ろに手を伸ばして髪をほどきはじめると、少しシュンとしていた。
「すまない………」
そういって大人しくしていたが、次第に中腰が辛くなったのか、少しずつゆらゆらしはじめた。
(さすがに辛いか。)
そう思い、紅蓮丸の片手を掴んで自分の首に持っていった。
「な、何………!?」
急に首に手を持っていったことが驚いたのか、紅蓮丸の体が強ばった。
「その体勢、辛いだろ?俺に掴まってて良いから。」
声だけかけて気にせず髪をほどくのに集中していた。
初めは強ばっていたが、諦めたのか、首に腕をかけ掴まった。そして、俺の肩に顔を埋めていた。
「もう少しだから。」
そう言った後。
不意に髪から匂う甘い香りに思わずもう少し近づきたくて頭に口づけた。
自然にしていまい、慌てて顔をあげると髪をほどくのに集中した。
「紅蓮丸?」
ふと、気になり声をかけると、急に声をかけて驚いたのか上擦った返事が返ってきた。
「今の体勢って、この前の小狐丸とあまり変わんねーけど、お前、嫌じゃないのか?」
この前小狐丸に抱きつかれた時は顔が真っ青になり固まっていた。
それなのに、今は不慮の事故とはいえ、嫌がってるようには見えない。
「あ………。そうだったね………。でも、嫌だとは思わないかな。
小狐丸の時は明らかに他意が感じられて、気持ち悪くて。でも、日本号は平気かな………。」
少し考えた後、ぽそっと紅蓮丸が答えた言葉は俺にはとても嬉しくて。
照れ隠しにそうか………、としか言えなかった。
でも、やはり嬉しくて。
見えないことを良いことに耳に軽く口づけると、くすぐったかったのか、紅蓮丸は首をすくめた。
(さすがにやりすぎたか………)
「わりぃ。」
口づけたのはイタズラのつもりだったけど、驚かせたことに思わず謝ってしまった。
やっとほどけた。
紅蓮丸が転ばないように腰を抱き締めたまま二人で座り込んだ。
紅蓮丸は首にしがみついたままだった。
「………はぁ。終わり。」
この状況に心臓が壊れそうなほど早鐘をうつ。
少し疲れてため息と同時に終わりを告げると、紅蓮丸もホッとしたようだった。
「あ、ありがとう………。迷惑かけて済まなかった………。」
そう言って紅蓮丸が離れようとしたけど、まだ少し離したくない気持ちになり腰に添えたままの腕に力を入れて引き留めた。
「すまねぇ。少しだけ、このままで居させてくれ………。」
(小狐丸は嫌だけど、俺は嫌じゃないとか。
大したことじゃないんだろうが、もう少しこのままでいてーな………)
紅蓮丸は体調を心配してくれたが、そんなんじゃねぇと、しばらく紅蓮丸の肩に頭を預けて抱き締めていた………。