和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
死にたがりの君に捧ぐ華
君の名前は?
お前、名は?
夢主は刀剣女士となります。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
………ピチョン
………………ピチョン
「………?」
水滴が落ちる音が聴こえる。
ぼんやりした頭で目を覚ますと
目の前には大きな大木。
そこから落ちる滴が水溜まりに、落ちていた。
(ここは………?)
まだ覚めきらない頭で軽く周囲に目を向けると、木に寄りかかりながらお酒を煽る日本号が目に入った。
「よぉ。やっと目ぇ覚ましたか。」
怒りではない雰囲気に一瞬気後れしたが、ゆっくり起き上がる。
「ここは………?」
「ここはお前が落ちた滝壺だよ。覚えてるか?」
確かに。
五虎退を助けて落ちる所までは記憶にある。
「助かったのか………」
手や腕を見る限り傷などはない。
ただ、脇腹が痛い。
「お前………なんで女なんだ?」
日本号の言葉に一瞬耳を疑った。
今まで隠していたのに、何故バレている?
「………なんでそれを………」
「悪いがお前が腹怪我してたから服を剥いだ。」
ハッとして着ていた着物を見ると、軽く直されてはいるが、襟が着崩れているのと、脇腹に何か布が挟まっている。
着物を覗くとそれは手拭いで。
「見た………のか………」
焦りと羞恥心で顔が熱くなった。
日本号は視線を合わせないようにそっぽをむいたまま話続ける。
「見た………。刀剣なのに女だと思わないだろ。」
「そんなこと言われても………。
自分も産まれたくて女に産まれたわけじゃない。」
着物を必死に直しながら胸を見られたことが恥ずかしく、言葉をつなぐことが難しい。
「………そりゃな。
悪かったよ。
でも生身見た訳じゃないんだ。
勘弁しろ。」
あまり謝罪の気持ちのこもってないような物言いに少しだけ怒りがわいた。
「………女だってわかれば出陣なんてさせてもらえなくなる。主には伏せててもらったんだ。」
「ほぅ………じゃあ知ってるのは俺だけってことか。」
「そうなる………。頼むから、伏せててくれ。
日本号の部隊で出陣するのはやめる。」
頭を下げると、また一口酒を飲み、ため息をついて立ち上がった。
「さぁな。さてと、お前が目覚めたなら本丸に戻るとするか。」
立てよとばかりにこちらに視線を向けてこられ、あわてて立ち上がろうとすると、右足に激痛がはしりしゃがみこんだ。
「どうしたよ?」
「………足、くじいた。」
「はぁ!?」
呆れたように自分を見下ろしていた日本号は、諦めたようにため息をつき背中を見せてしゃがみこんだ。
「………??」
「ほら、背中にのれ。本丸に戻るまでだぞ。」
どうやらおんぶをしてくれるようだが、少し恥ずかしく、おずおずと肩に手を当てると、軽そうにおんぶをされた。
「ひゃあっ!!」
勢いよく立ち上がられてびっくりすると、
「変な声出すんじゃねぇ!!」
日本号に怒られた。
(さすがにこれは恥ずかしい。あちらに戻ったら本丸に入る前におろしてもらおう。)
見慣れない高さにぎゅっと背中に捕まると、日本号の焦った声がした。
「おい!!あんまりくっつくな!!胸が当たる(笑)」
焦りながらも嬉しそうに言う日本号。
「このっバカ!!」
弱々しい力で背中を叩くと、ハハッと得意の笑いで歩き出した。
「五虎退の初陣に死人がでたとなりゃ五虎退は一生傷ついたままだ。生きてることに感謝しろ。この死にたがり。」
「………すまなかった。
助けてくれてありがとう………」
暖かい背中に背負われながら、光に包まれ本丸にもどるのだった…………。
………………ピチョン
「………?」
水滴が落ちる音が聴こえる。
ぼんやりした頭で目を覚ますと
目の前には大きな大木。
そこから落ちる滴が水溜まりに、落ちていた。
(ここは………?)
まだ覚めきらない頭で軽く周囲に目を向けると、木に寄りかかりながらお酒を煽る日本号が目に入った。
「よぉ。やっと目ぇ覚ましたか。」
怒りではない雰囲気に一瞬気後れしたが、ゆっくり起き上がる。
「ここは………?」
「ここはお前が落ちた滝壺だよ。覚えてるか?」
確かに。
五虎退を助けて落ちる所までは記憶にある。
「助かったのか………」
手や腕を見る限り傷などはない。
ただ、脇腹が痛い。
「お前………なんで女なんだ?」
日本号の言葉に一瞬耳を疑った。
今まで隠していたのに、何故バレている?
「………なんでそれを………」
「悪いがお前が腹怪我してたから服を剥いだ。」
ハッとして着ていた着物を見ると、軽く直されてはいるが、襟が着崩れているのと、脇腹に何か布が挟まっている。
着物を覗くとそれは手拭いで。
「見た………のか………」
焦りと羞恥心で顔が熱くなった。
日本号は視線を合わせないようにそっぽをむいたまま話続ける。
「見た………。刀剣なのに女だと思わないだろ。」
「そんなこと言われても………。
自分も産まれたくて女に産まれたわけじゃない。」
着物を必死に直しながら胸を見られたことが恥ずかしく、言葉をつなぐことが難しい。
「………そりゃな。
悪かったよ。
でも生身見た訳じゃないんだ。
勘弁しろ。」
あまり謝罪の気持ちのこもってないような物言いに少しだけ怒りがわいた。
「………女だってわかれば出陣なんてさせてもらえなくなる。主には伏せててもらったんだ。」
「ほぅ………じゃあ知ってるのは俺だけってことか。」
「そうなる………。頼むから、伏せててくれ。
日本号の部隊で出陣するのはやめる。」
頭を下げると、また一口酒を飲み、ため息をついて立ち上がった。
「さぁな。さてと、お前が目覚めたなら本丸に戻るとするか。」
立てよとばかりにこちらに視線を向けてこられ、あわてて立ち上がろうとすると、右足に激痛がはしりしゃがみこんだ。
「どうしたよ?」
「………足、くじいた。」
「はぁ!?」
呆れたように自分を見下ろしていた日本号は、諦めたようにため息をつき背中を見せてしゃがみこんだ。
「………??」
「ほら、背中にのれ。本丸に戻るまでだぞ。」
どうやらおんぶをしてくれるようだが、少し恥ずかしく、おずおずと肩に手を当てると、軽そうにおんぶをされた。
「ひゃあっ!!」
勢いよく立ち上がられてびっくりすると、
「変な声出すんじゃねぇ!!」
日本号に怒られた。
(さすがにこれは恥ずかしい。あちらに戻ったら本丸に入る前におろしてもらおう。)
見慣れない高さにぎゅっと背中に捕まると、日本号の焦った声がした。
「おい!!あんまりくっつくな!!胸が当たる(笑)」
焦りながらも嬉しそうに言う日本号。
「このっバカ!!」
弱々しい力で背中を叩くと、ハハッと得意の笑いで歩き出した。
「五虎退の初陣に死人がでたとなりゃ五虎退は一生傷ついたままだ。生きてることに感謝しろ。この死にたがり。」
「………すまなかった。
助けてくれてありがとう………」
暖かい背中に背負われながら、光に包まれ本丸にもどるのだった…………。