和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
死にたがりの君に捧ぐ華
君の名前は?
お前、名は?
夢主は刀剣女士となります。
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「あのバカっ!!」
本丸に帰ろうとした矢先。
五虎退と紅蓮丸が居た崖が一気に崩れた。
体勢を崩す五虎退と
それに手を伸ばし掴んだ紅蓮丸。
呆気に取られて見てることしかできなかった。
「陸奥っっ!!」
紅蓮丸は五虎退を思い切り陸奥に投げると
そのまま崩れる岩と共に落ちていった………。
「あのバカっっ!!」
「おい、日本号っ!」
認識した瞬間、体が動いていた。
「これ持ってお前ら本丸に戻れ!」
槍を蜻蛉切に投げて紅蓮丸の落ちた所に飛び降りた。
(なんでだよ!!)
紅蓮丸は……
笑っていた………。
まるで役目を終えて死ぬことを決めたように………
元々死にたがってたのに。
俺は何故か助けようとしてる。
『槍殺し』
なんて異名がついた怪刀なのに………。
頭から落ちていく紅蓮丸は目を閉じていた。
腕を掴み、胸に抱えると、間もなく真下の滝壺に叩きつけられた。
必死に水面まで浮上して息を取り込む。
落ちた先が水面で助かった………。
ハッとして抱えたままの紅蓮丸を見ると
気を失い、力なく俺に抱えられたままだった。
どうにか泳いで岸にたどりつくと、紅蓮丸を先に上げて自分も水から上がる。
呼吸すら忘れていたせいで、一気に息が上がった。
しばらく息を整えるまでその場を動けないで居た。
しばらくして息を整えると、気を失った紅蓮丸を完全に引き上げ、草の上におろした。
男とは思えない程の軽さ。
確かに牢に居たときは与えられる物以外口にはしなかっただろうし、食に対する欲があるとは思えない。
酷く怪我などしていないかと体を見渡すと、左の脇腹に血が滲んでいた。
せめて止血くらいしてやるかと羽織を脱がせ、着物の襟を広げると
見慣れない物があった。
一気に開いたせいで見えた胸から肋骨まで巻かれたサラシ。
男には絶対にない、サラシで潰された胸に一瞬絶句した。
「女………?」
力なく横たわる紅蓮丸。
まったくもって今まで女なんて雰囲気は無かった。
どうしたものかと思ったが、それより脇腹の止血。
帯を緩めると、たぶん戦いの時に切られた傷がうっすら開いていた。
これなら手拭いを当てて帯で押さえておけば問題ないだろう。
そっと着物を戻し、濡れた羽織の水を切り紅蓮丸にかけた。
少し混乱しながら、汚れた手と顔を洗い、腰にぶら下がった酒を口にする。
呑まなきゃ落ち着かない。
「………こんのすけ、聞こえるか?」
一息着いたところで本丸に居るであろう、こんのすけに話しかける。
「日本号さん、無事でなによりです。」
「あぁ。紅蓮丸も無事だ。気を失ってるが。蜻蛉切たちはそっちに戻ったか?」
「はい。先程お戻りになり、各々手入れに入られております。」
「そうか。こっちも紅蓮丸が目覚め次第戻る。心配するなと主に言っといてくれ。」
「わかりました。」
まるで通信が途切れるように、プツンと会話が切れた。
日本号はまた酒を飲みながら、女刀剣をじっと見つめた。
本丸に帰ろうとした矢先。
五虎退と紅蓮丸が居た崖が一気に崩れた。
体勢を崩す五虎退と
それに手を伸ばし掴んだ紅蓮丸。
呆気に取られて見てることしかできなかった。
「陸奥っっ!!」
紅蓮丸は五虎退を思い切り陸奥に投げると
そのまま崩れる岩と共に落ちていった………。
「あのバカっっ!!」
「おい、日本号っ!」
認識した瞬間、体が動いていた。
「これ持ってお前ら本丸に戻れ!」
槍を蜻蛉切に投げて紅蓮丸の落ちた所に飛び降りた。
(なんでだよ!!)
紅蓮丸は……
笑っていた………。
まるで役目を終えて死ぬことを決めたように………
元々死にたがってたのに。
俺は何故か助けようとしてる。
『槍殺し』
なんて異名がついた怪刀なのに………。
頭から落ちていく紅蓮丸は目を閉じていた。
腕を掴み、胸に抱えると、間もなく真下の滝壺に叩きつけられた。
必死に水面まで浮上して息を取り込む。
落ちた先が水面で助かった………。
ハッとして抱えたままの紅蓮丸を見ると
気を失い、力なく俺に抱えられたままだった。
どうにか泳いで岸にたどりつくと、紅蓮丸を先に上げて自分も水から上がる。
呼吸すら忘れていたせいで、一気に息が上がった。
しばらく息を整えるまでその場を動けないで居た。
しばらくして息を整えると、気を失った紅蓮丸を完全に引き上げ、草の上におろした。
男とは思えない程の軽さ。
確かに牢に居たときは与えられる物以外口にはしなかっただろうし、食に対する欲があるとは思えない。
酷く怪我などしていないかと体を見渡すと、左の脇腹に血が滲んでいた。
せめて止血くらいしてやるかと羽織を脱がせ、着物の襟を広げると
見慣れない物があった。
一気に開いたせいで見えた胸から肋骨まで巻かれたサラシ。
男には絶対にない、サラシで潰された胸に一瞬絶句した。
「女………?」
力なく横たわる紅蓮丸。
まったくもって今まで女なんて雰囲気は無かった。
どうしたものかと思ったが、それより脇腹の止血。
帯を緩めると、たぶん戦いの時に切られた傷がうっすら開いていた。
これなら手拭いを当てて帯で押さえておけば問題ないだろう。
そっと着物を戻し、濡れた羽織の水を切り紅蓮丸にかけた。
少し混乱しながら、汚れた手と顔を洗い、腰にぶら下がった酒を口にする。
呑まなきゃ落ち着かない。
「………こんのすけ、聞こえるか?」
一息着いたところで本丸に居るであろう、こんのすけに話しかける。
「日本号さん、無事でなによりです。」
「あぁ。紅蓮丸も無事だ。気を失ってるが。蜻蛉切たちはそっちに戻ったか?」
「はい。先程お戻りになり、各々手入れに入られております。」
「そうか。こっちも紅蓮丸が目覚め次第戻る。心配するなと主に言っといてくれ。」
「わかりました。」
まるで通信が途切れるように、プツンと会話が切れた。
日本号はまた酒を飲みながら、女刀剣をじっと見つめた。