和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
Blue Tears
君の名前は?
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ーガシャン!!ー
部屋に響く音と棚から落ちるアンティーク。
薄明かりのリビングで俺を見つけた浅葱。
「……なんで………止めたの………。」
目が覚めた浅葱は俺を見つけるなり壁に叩きつけた。
「いっ…………てぇ……。」
女の腕力とはいえ、不意打ちを喰らい軽く目眩がする。
浅葱は襟を掴んだまま俺を睨んでる。
「アイツが………お父さんたち殺したって分かってたでしょ!?
なんでっっ!!」
怒りの中に悲しみを秘めた瞳。
わかってた。
半間の事を浅葱が気づいたら暴れるって。
でも。
「落ち着けよ。」
腕を掴み、これ以上暴れないようにしてるのに。
下手したら俺でも止められない。
「堅は、アイツのこと知ってたの?
知ってて、黙ってたの!?」
襟を掴む浅葱の手は、血が止まったように真っ白で。
どれだけ力入れてるかよくわかる。
「………知ってたとしても。
あの場でやるべき事じゃねぇだろ。
あそこは沢山人も居た。
俺らが一般人巻き込んでいい事じゃねぇ。」
出会ってしまったのがコンビニで。
一般人が沢山いた。
あの場で暴れて誰かを巻き込むわけにはいかなかった。
「それでも………。」
言いかけて口篭る浅葱。
俺が言うことはご最もで。
浅葱自身、東卍が喧嘩、抗争に一般人巻き込まない約束なのは分かってるから。
それでも。
納得できないのもわかってる。
「………アイツ殺さなきゃ………。
何も変わらない………。」
襟を掴んだまま。
浅葱は俯いて震えてる。
そっと抱きしめて座る。
浅葱が泣きたくても泣けないのは知ってるから。
「わかってるよ。」
でも。
半間を殺して浅葱が犯罪者になる。
そんな事を浅葱の両親は望むのか?
浅葱には言えない。
ずっと、仇を取る為にこうして生きてきた。
落ち着かせるように抱き締めれば、荒かった息も少しずつ落ち着く。
「………取り乱してごめん………。
東卍は一般人も家族も巻き込まないって約束だったね………。」
真っ白になった手の力を緩めて、フローリングに落ちそうになった手を受け止める。
冷たい手。
「どんな形であれ、親父達の仇は取る。」
強く抱きしめながら、呟けば。
浅葱は軽く首を振る。
「仇は自分が取らなきゃ。
そのために強くなったんだから………。」
そう言ってゆっくりと顔を上げるけど。
その顔は一瞬、あの頃のように弱々しくて。
「浅葱………。」
思わず腕の中に引き戻してしまう。
「け、堅!もう大丈夫だって………。」
狼狽えながら腕に収まる浅葱の髪に思わずキスをした。
見える角度じゃないから浅葱は気づかないだろう。
浅葱が苦しまなくて良い日を作らなきゃなんねぇ………。
そっと手を緩めれば、離れた浅葱は深呼吸をしたかと思うと。
拳を振り上げた。
「………っっ!!」
すんでのところで受け止めた拳は重く、鈍い音を立てて。
俺の手のひらに収まる。
「しっかし………。
腹が痛い。」
少しだけムクれた顔。
気絶させるために鳩尾狙ったけど。
力加減をあまりしなかったから、浅葱はお腹を抑えて俺を睨む。
「………悪かったよ………。」
あの時は、それ以外の方法は無かった。
頭を撫でて立ち上がると、棚から落ちたアンティークを拾う。
「ねぇ、堅………。」
浅葱は、月夜に照らされる庭のゼファーを眺めてる。
「………あ?」
テーブルに置かれたコーヒーを飲みながら顔を上げれば。
月明かりに照らされた横顔。
「自分がもし間違えたら、連れ戻してね。」
何を考えてるか、一瞬嫌な予感はしたけど。
そっと横に並んで頭を撫でる。
「そん時はまた鉄拳かもな(笑)」
浅葱がもし、思い描く最悪な道を選ぶなら。
俺はそれを全力で阻止してみせる。
浅葱の親父に約束した、浅葱は守るって………。
ゼファーを見つめて、ただ、そう思っていた………。
部屋に響く音と棚から落ちるアンティーク。
薄明かりのリビングで俺を見つけた浅葱。
「……なんで………止めたの………。」
目が覚めた浅葱は俺を見つけるなり壁に叩きつけた。
「いっ…………てぇ……。」
女の腕力とはいえ、不意打ちを喰らい軽く目眩がする。
浅葱は襟を掴んだまま俺を睨んでる。
「アイツが………お父さんたち殺したって分かってたでしょ!?
なんでっっ!!」
怒りの中に悲しみを秘めた瞳。
わかってた。
半間の事を浅葱が気づいたら暴れるって。
でも。
「落ち着けよ。」
腕を掴み、これ以上暴れないようにしてるのに。
下手したら俺でも止められない。
「堅は、アイツのこと知ってたの?
知ってて、黙ってたの!?」
襟を掴む浅葱の手は、血が止まったように真っ白で。
どれだけ力入れてるかよくわかる。
「………知ってたとしても。
あの場でやるべき事じゃねぇだろ。
あそこは沢山人も居た。
俺らが一般人巻き込んでいい事じゃねぇ。」
出会ってしまったのがコンビニで。
一般人が沢山いた。
あの場で暴れて誰かを巻き込むわけにはいかなかった。
「それでも………。」
言いかけて口篭る浅葱。
俺が言うことはご最もで。
浅葱自身、東卍が喧嘩、抗争に一般人巻き込まない約束なのは分かってるから。
それでも。
納得できないのもわかってる。
「………アイツ殺さなきゃ………。
何も変わらない………。」
襟を掴んだまま。
浅葱は俯いて震えてる。
そっと抱きしめて座る。
浅葱が泣きたくても泣けないのは知ってるから。
「わかってるよ。」
でも。
半間を殺して浅葱が犯罪者になる。
そんな事を浅葱の両親は望むのか?
浅葱には言えない。
ずっと、仇を取る為にこうして生きてきた。
落ち着かせるように抱き締めれば、荒かった息も少しずつ落ち着く。
「………取り乱してごめん………。
東卍は一般人も家族も巻き込まないって約束だったね………。」
真っ白になった手の力を緩めて、フローリングに落ちそうになった手を受け止める。
冷たい手。
「どんな形であれ、親父達の仇は取る。」
強く抱きしめながら、呟けば。
浅葱は軽く首を振る。
「仇は自分が取らなきゃ。
そのために強くなったんだから………。」
そう言ってゆっくりと顔を上げるけど。
その顔は一瞬、あの頃のように弱々しくて。
「浅葱………。」
思わず腕の中に引き戻してしまう。
「け、堅!もう大丈夫だって………。」
狼狽えながら腕に収まる浅葱の髪に思わずキスをした。
見える角度じゃないから浅葱は気づかないだろう。
浅葱が苦しまなくて良い日を作らなきゃなんねぇ………。
そっと手を緩めれば、離れた浅葱は深呼吸をしたかと思うと。
拳を振り上げた。
「………っっ!!」
すんでのところで受け止めた拳は重く、鈍い音を立てて。
俺の手のひらに収まる。
「しっかし………。
腹が痛い。」
少しだけムクれた顔。
気絶させるために鳩尾狙ったけど。
力加減をあまりしなかったから、浅葱はお腹を抑えて俺を睨む。
「………悪かったよ………。」
あの時は、それ以外の方法は無かった。
頭を撫でて立ち上がると、棚から落ちたアンティークを拾う。
「ねぇ、堅………。」
浅葱は、月夜に照らされる庭のゼファーを眺めてる。
「………あ?」
テーブルに置かれたコーヒーを飲みながら顔を上げれば。
月明かりに照らされた横顔。
「自分がもし間違えたら、連れ戻してね。」
何を考えてるか、一瞬嫌な予感はしたけど。
そっと横に並んで頭を撫でる。
「そん時はまた鉄拳かもな(笑)」
浅葱がもし、思い描く最悪な道を選ぶなら。
俺はそれを全力で阻止してみせる。
浅葱の親父に約束した、浅葱は守るって………。
ゼファーを見つめて、ただ、そう思っていた………。