和楽器バンドの夢専用の名前になります♪
Blue Tears
君の名前は?
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浅葱の両親が死んだあの日。
覚えてるのは、浅葱の両親を襲う、手の甲に『罪』と『罰』のタトゥーが入った男。
浅葱を後ろに庇う俺を見て。
ダルそうに手を伸ばす。
それだけは鮮明に覚えてる。
たぶん、浅葱の記憶にはもっと深く刻まれてると思う。
そんなヤツが、バルハラに居たのを知ったのは。
つい最近の出来事で。
まだ、浅葱は知らない。
ただでさえ、参番隊に稀咲が入ったことでピリピリする東卍。
今はまだ言えない………。
「堅~?」
浅葱の家で自分のゼファーを弄りながら考え事をしてたせいで。
呼ばれたことに気付かなかった。
「………あ?」
工具を持ち替えて振り向けば、コーラを横に置いて座る浅葱。
「なんか悩んでるの?
すっごい渋い顔してたけど。」
ちょっとした表情の変化でも気づく浅葱には時々驚かされるけど。
今は半間の事を言うわけにもいかない。
「いや………腹減ったなって。飯でも買いに行くか。」
工具を置いて汚れた手を拭くと、浅葱が喜んで立ち上がる。
「どっか食いに行く?」
そんな話をしながら、浅葱のゼファーを出す。
「たまにはこっちも運転してみる?」
笑いながら鍵を目の前に出される。
浅葱の親父のゼファー。
「そーだな。」
鍵を受け取り、エンジンをかけると。
やはり良い音で鳴くエンジン。
鼻歌を歌う浅葱を乗せて走り出す。
あの頃デカくて速いと思ってたこのゼファーは、いつの間にか乗りこなせるようになり。
今でもカッコイイ。
近場のコンビニに行き、飲み物や食べ物を買い。
トイレに行くから先戻っててと言われてゼファーの元へ戻る。
艶のある黒のボディは年期を感じさせないほど綺麗で、どれだけ浅葱が大切にしてるかがよくわかる。
「………あれぇ?ドラケンじゃん(笑)」
聞き覚えのあるウザい声に視線を上げれば。
火のついたタバコを燻らせながら近づいてくる男。
手には『罪』と『罰』の文字。
「テメェ………半間………。」
こんな所で会いたくなかったやつ。
ニヤニヤと笑いながら紫煙を吐き出す半間は手元のバイクを見る。
「テメェと今やり合うつもりはねぇ。
さっさと帰れ。」
すぐにでも半間に居なくなって欲しかった。
今、浅葱が帰ってきたら………。
「堅?どーした………。」
裏から聞こえた声にハッとする。
(やべぇ………。)
すぐにバイクに乗せようと振り返るとほぼ同時に。
走り出す浅葱の足音。
「うわァァァァァァ!!」
振り返った時には俺すり抜け飛び上がる浅葱。
「浅葱!!やめろ!!」
止めようとした俺を振り切り、浅葱の拳は瞬時にガードした半間の腕に入る。
それと同時に吹っ飛ぶ半間の体。
「浅葱!!」
着地した浅葱の目は見開かれ、肩で息をしてる。
「やっと見つけた………。殺す!!」
吹っ飛んだ半間を追いかけてさらに追い打ちをかけようとする浅葱。
浅葱を追いかけて体を押えるけど。
全力で暴れて俺を振り切ろうとする。
「浅葱、落ち着け!!」
転がっていた半間はノソノソと起き上がり、痺れる腕を振る。
「いってぇ………。なんだ、テメェ。ダリィな(笑)」
あんだけ食らってるのにニヤニヤ笑いながら。
立ち上がるすがは気持ち悪い。
「堅!離せよ!!コイツ殺す!!」
全力で押さえてもキツいくらい強い腕力に、さらに押える力を増しても。
この場を抑えられる自信はない。
「浅葱、わりぃ。」
渾身の力で鳩尾を殴れば。
少しだけ浮いた浅葱の体と、見開かれた目は力を失い。
腕の中におさまる。
「こいつは連れて帰る。
今は揉める時じゃねぇ。
半間、テメェも引け。」
吐き捨てるように言って浅葱を背負うとバイクに乗る。
「なんか、見覚えあると思ったけど。
そのゼファー、あの男のかぁ………。」
思い出したように笑う半間の声は聞こえたけど。
今はそれどころじゃない。
無視してゼファーを走らせる。
こんな所で半間に会わなかったら、浅葱の心は乱れなかったのに。
それだけが、後悔でならない………。
覚えてるのは、浅葱の両親を襲う、手の甲に『罪』と『罰』のタトゥーが入った男。
浅葱を後ろに庇う俺を見て。
ダルそうに手を伸ばす。
それだけは鮮明に覚えてる。
たぶん、浅葱の記憶にはもっと深く刻まれてると思う。
そんなヤツが、バルハラに居たのを知ったのは。
つい最近の出来事で。
まだ、浅葱は知らない。
ただでさえ、参番隊に稀咲が入ったことでピリピリする東卍。
今はまだ言えない………。
「堅~?」
浅葱の家で自分のゼファーを弄りながら考え事をしてたせいで。
呼ばれたことに気付かなかった。
「………あ?」
工具を持ち替えて振り向けば、コーラを横に置いて座る浅葱。
「なんか悩んでるの?
すっごい渋い顔してたけど。」
ちょっとした表情の変化でも気づく浅葱には時々驚かされるけど。
今は半間の事を言うわけにもいかない。
「いや………腹減ったなって。飯でも買いに行くか。」
工具を置いて汚れた手を拭くと、浅葱が喜んで立ち上がる。
「どっか食いに行く?」
そんな話をしながら、浅葱のゼファーを出す。
「たまにはこっちも運転してみる?」
笑いながら鍵を目の前に出される。
浅葱の親父のゼファー。
「そーだな。」
鍵を受け取り、エンジンをかけると。
やはり良い音で鳴くエンジン。
鼻歌を歌う浅葱を乗せて走り出す。
あの頃デカくて速いと思ってたこのゼファーは、いつの間にか乗りこなせるようになり。
今でもカッコイイ。
近場のコンビニに行き、飲み物や食べ物を買い。
トイレに行くから先戻っててと言われてゼファーの元へ戻る。
艶のある黒のボディは年期を感じさせないほど綺麗で、どれだけ浅葱が大切にしてるかがよくわかる。
「………あれぇ?ドラケンじゃん(笑)」
聞き覚えのあるウザい声に視線を上げれば。
火のついたタバコを燻らせながら近づいてくる男。
手には『罪』と『罰』の文字。
「テメェ………半間………。」
こんな所で会いたくなかったやつ。
ニヤニヤと笑いながら紫煙を吐き出す半間は手元のバイクを見る。
「テメェと今やり合うつもりはねぇ。
さっさと帰れ。」
すぐにでも半間に居なくなって欲しかった。
今、浅葱が帰ってきたら………。
「堅?どーした………。」
裏から聞こえた声にハッとする。
(やべぇ………。)
すぐにバイクに乗せようと振り返るとほぼ同時に。
走り出す浅葱の足音。
「うわァァァァァァ!!」
振り返った時には俺すり抜け飛び上がる浅葱。
「浅葱!!やめろ!!」
止めようとした俺を振り切り、浅葱の拳は瞬時にガードした半間の腕に入る。
それと同時に吹っ飛ぶ半間の体。
「浅葱!!」
着地した浅葱の目は見開かれ、肩で息をしてる。
「やっと見つけた………。殺す!!」
吹っ飛んだ半間を追いかけてさらに追い打ちをかけようとする浅葱。
浅葱を追いかけて体を押えるけど。
全力で暴れて俺を振り切ろうとする。
「浅葱、落ち着け!!」
転がっていた半間はノソノソと起き上がり、痺れる腕を振る。
「いってぇ………。なんだ、テメェ。ダリィな(笑)」
あんだけ食らってるのにニヤニヤ笑いながら。
立ち上がるすがは気持ち悪い。
「堅!離せよ!!コイツ殺す!!」
全力で押さえてもキツいくらい強い腕力に、さらに押える力を増しても。
この場を抑えられる自信はない。
「浅葱、わりぃ。」
渾身の力で鳩尾を殴れば。
少しだけ浮いた浅葱の体と、見開かれた目は力を失い。
腕の中におさまる。
「こいつは連れて帰る。
今は揉める時じゃねぇ。
半間、テメェも引け。」
吐き捨てるように言って浅葱を背負うとバイクに乗る。
「なんか、見覚えあると思ったけど。
そのゼファー、あの男のかぁ………。」
思い出したように笑う半間の声は聞こえたけど。
今はそれどころじゃない。
無視してゼファーを走らせる。
こんな所で半間に会わなかったら、浅葱の心は乱れなかったのに。
それだけが、後悔でならない………。